保育のあり方は、国の文化や教育制度、子育てに対する考え方によってさまざまです。日本では当たり前だと思っている保育も、海外に目を向けると異なる考え方や方法が取り入れられています。
保育士を目指すうえでは、日本だけでなく海外の保育に触れることも、保育への理解を深めるきっかけになるはず。
日本の保育の特徴と、海外で知られている代表的な保育・教育について見ていきましょう。
目次
日本の保育にはどんな特徴がある?
日本の保育では、子どもの健康や安全を守りながら、生活と遊びを通して総合的に成長を支えていきます。食事や着替え、排せつなどの基本的な生活習慣を身につけることに加え、友達との遊びや行事などを経験することも園生活の大切な要素です。
集団生活の中で、相手の気持ちを考えたり、協力したりする経験を重ねられることも特徴といえるでしょう。
イタリア発祥の「モンテッソーリ教育」
世界的に知られている教育法の一つが、イタリアの医師・教育家マリア・モンテッソーリが考案した「モンテッソーリ教育」です。子どもには自ら成長していく力があるという考え方を大切にし、発達段階に合わせた環境や教具を用意します。
大人が一方的に教えるのではなく、子ども自身が興味を持った活動を選び、集中して取り組めるようサポートする点が特徴です。現在では日本でも取り入れている園があります。
イタリアの「レッジョ・エミリア・アプローチ」
同じイタリアから生まれたものとして、「レッジョ・エミリア・アプローチ」も知られています。子どもをさまざまな可能性や表現する力を持つ存在として捉え、対話や創造的な活動を重視します。
絵や工作、言葉などを使いながら子どもたちが考えを表現し、保育者も一緒に学びを深めていくことが特徴です。
ドイツで生まれた「森の幼稚園」
自然の中での活動を中心とする「森の幼稚園」は、北欧をはじめさまざまな地域へ広がっています。
自然の中には決められた遊び方がありません。木の枝や葉、石などを使って遊びを考えたり、季節による自然の変化を発見したりできます。子ども自身が考え、試しながら遊ぶ経験を大切にする保育の一つです。
海外の保育から日本の保育を考えてみよう
海外の保育方法を知ると、日本とは異なる部分がある一方、「子どもの成長を支える」という共通した目的も見えてきます。どの方法が優れているかを単純に比べるのではなく、それぞれの背景や考え方を理解することが重要です。
保育士を目指して勉強するときも、さまざまな保育・教育の考え方に触れてみましょう。幅広い視点を持つことは、将来、一人ひとりの子どもに合った関わり方を考えるためにも役立つはずです。