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他の哺乳類に比べて未熟な状態で産まれる人の新生児

よく、産まれて30分足らずで自力で立ち上がる草食動物の赤ちゃんの話が出ますが、人間ではありえません。
草食動物は敵から身を守るためにそのような進化を遂げました。敵が来たらとにかく逃げないと餌食になってしまいます。
同じ哺乳類でも人間の赤ちゃんとはだいぶ様子が違います。

かなり未熟な状態で産まれる人の赤ちゃん

人間の赤ちゃんは他の哺乳類に比べてかなり未熟な状態で生まれます。それでも母体に対する胎児の体重は大きいほう。例えば、体重50kg台のお母さんから3kg前後の赤ちゃんが産まれることを考えると、母体にとっては負担が大きいことが分かります。
大きく産まれるわりにはかなり未発達な部分が多いのが人間の赤ちゃんの特徴。自分で動くこともできず、母乳に吸い付くのがやっと。泣くことのみが唯一の自己主張です。

これ以上頭が大きくなるとお母さんの産道を通れなくなる?

本来はもっと発達した状態で産まれたほうが絶対に有利。両親だって手がかからない赤ちゃんの方が育児しやすいでしょう。
でもこれ以上発達すると脳が大きくなりすぎて、お母さんの産道を通れなくなるから、という説があります。
赤ちゃんの頭の大きさは、お母さんの産道を通れるギリギリの大きさになっているとも言われています。

大人が長期間世話をする必要がある人の赤ちゃん

弱肉強食の自然界とは異なり、脳が発達したことにより、安全に育児ができる環境が整いました。言葉を巧みに操り、他者とのコミュニケーションを図りながら協力して育児をする人間界。結果、人は脳が発達し頭が大きくなりました。
結果、非常に未発達な状態で産まれなければならなくなった人の赤ちゃん。ですから、周りの大人が長期間にわたって育児に携わらないといけない状況になりました。

育児情報やグッズはめまぐるしく進化し、働き方や育児との向き合い方も変わってきましたが、赤ちゃんが発達するスピードが進化したわけではないのです。