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「コロナ感染防止策」vs「よりよい保育環境」両立が難しい現実

2020年06月13日 ニュース

緊急事態宣言が解除されましたが、まだまだ安心はできない状況。でも、保育園に元気な子どもたちの声が響き渡るだけで、明るい気持ちいなれますね。
ここ数日、感染防止対策と温かい保育環境の提供の狭間で、悩む園や保育士の姿が浮き彫りになってきました。

保育現場で行われている取り組み

東京大学発達保育実践政策学センターが4/30~5/12の間に全国の保育士970人にオンライン調査をし、その結果を朝日新聞に公表しました。

①感染拡大防止のために何を行っていますか?
・通年行事の中止や縮小
・保護者会の中止
・職員会議や研修の中止
・外への散歩や地域とのふれあいの場を自粛

②感染予防対策として何を行っていますか?
・部屋を換気する頻度を増やす
・職員のマスク着用、手洗いと手指消毒の徹底
・園内の消毒の徹底
・子どもの手洗いの徹底

③保育士さんたちはこんなことで困っている
・保育は常に濃厚接触
・飛沫が飛ぶのは日常の光景
・おもちゃをなめる、でも発達段階としては正常
・様々な活動に制限がかかってしまう
・外を散歩したら苦情が来た
・通常保育に戻れるのはいつか、いつまでこれが続くのか

マスクで保育士の表情が見えにくい・・・

保育園にはまだ言葉の理解ができない月齢の子どもたちも多く在籍しています。言葉を理解し発する以前の段階で、大人の表情を読み取って様子をうかがったり、大人の顔を見て何かを訴えかけることは、言葉の発達段階においてとても重要なプロセスです。
マスクで顔がほとんど覆われてしまったら、大人の表情がうまく読みとれないのではないか、と心配する保育士さんは多いようです。
でも、東京大学大学院発達心理学の遠藤利彦教授は、子どもが一番注目するのは目だ、と言っています。
優しいまなざしで身振り手振りを加えて接すれば、子どもたちは安心できるとのこと。
ことわざで「目は口ほどに物を言う」とありますが、目で表情は汲み取れるようです。

大人が過度に心配すると、子どもが不安になります!

遠藤教授は、大人が過度に心配したり不安がったりすると、それを見た子供も不安がってしまう、その方がリスク、と言っています。
子どもはもともと環境の変化に順応に対応できる力が大人に比べて強いと言われています。自ら遊びを見つけ作ったりできます。ですから、子どもたちの遊ぶ力や想像力を信じてあげて、と言っています。
保育士の不安そうな表情や、保護者の心配し過ぎの態度の方が、かえって子どもたちに悪い影響を与えるとのこと。そんな大人たちの姿を見て、子どもたちも不安な気持ちになってしまいます。
「心配だけど、手を荒えば大丈夫だよ」などの声掛けは大切。大人同士が声を掛け合って、明るい雰囲気作りをするように心がけて、と言っています。

2020年6月6日(土)朝日新聞朝刊より出典