保育士試験
過去問題
平成27年度
子どもの保健 平成27年度
問1
次の文は、2012(平成24)年までの日本の人口動態統計に関する記述である。適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。
- A 合計特殊出生率は、2005(平成17)年以降、ほぼ毎年増加し続けた。
- B 死亡率は、2005(平成17)年以降、ほぼ毎年減少し続けた。
- C 乳児死亡率は、1995(平成7)年以降、ほぼ毎年減少し続けた。
- D 出生数は、1995(平成7)年以降、ほぼ変わらない。
- E 人口は、1995(平成7)年以降、ほぼ毎年減少し続けた。
(組み合わせ)
1 | A B |
2 | A C |
3 | B D |
4 | C E |
5 | D E |
正解は2
問2
次の文は、子どもの健康に関する情報の収集についての記述である。適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。
- A 子どもから、ことばによって情報収集できる場合は、保護者からの情報は不要である。
- B 親はどんな場合でも祖父母より重要な情報源である。
- C 子どもの示す様々な訴えや仕草は重要な情報である。
- D 情報の内容と同時に、収集時の状況も重要な情報である。
- E 情報収集、分析にあたっては、自分の考え方や価値観にとらわれないようにする。
(組み合わせ)
1 | A B C |
2 | A C E |
3 | B C E |
4 | B D E |
5 | C D E |
正解は5
A 不適切な記述です。子どもは言葉などの表現方法が未熟な部分もあるため、保護者からの情報が大切です。
B 不適切な記述です。父母だけでなく、祖父母も含む保護者からの情報が重要になるため誤りです。
C 適切な記述です。
D 適切な記述です。
E 適切な記述です。
B 不適切な記述です。父母だけでなく、祖父母も含む保護者からの情報が重要になるため誤りです。
C 適切な記述です。
D 適切な記述です。
E 適切な記述です。
問3
次の文は、褐色性母斑がたくさんある3歳児に関する記述である。 保護者から「調べたらレックリングハウゼン病というのを知った。心配である」と言われた。 保育所の健診で嘱託医から「レックリングハウゼン病の可能性はなく、普通に 保育して良いし、親に心配を与えないようにして下さい」と言われた。 次のうち、保育士として不適切な行動の記述の組み合わせを一つ選びなさい。
- A レックリングハウゼン病とは、どのような病気か良くわからないので、書物等を調べてみる。
- B インターネットによる検索では、「優性遺伝病であり、知的障害が生じることがある」と書いてあったので、心配になり精密検査を勧める。
- C 保護者には、「あまり心配しないで、普通に育てて下さい」と伝える。
- D 保護者には、嘱託医から「心配しないように」と言われたが、かかりつけの小児科医を受診する際に、聞いてみると良いかもしれませんと伝える。
- E 念のため他の園児に感染しないように、隔離して保育する。
(組み合わせ)
1 | A C |
2 | A D |
3 | B D |
4 | B E |
5 | C E |
正解は4
A 適切な記述です。
B 不適切な記述です。保育所の健診で嘱託医から指示が出ています。更に、保護者の不安を煽るような言動は控えましょう。
C 適切な記述です。
D 適切な記述です。
E 不適切な記述です。レックリングハウゼン病は感染症ではありません。よって隔離保育は行いません。
B 不適切な記述です。保育所の健診で嘱託医から指示が出ています。更に、保護者の不安を煽るような言動は控えましょう。
C 適切な記述です。
D 適切な記述です。
E 不適切な記述です。レックリングハウゼン病は感染症ではありません。よって隔離保育は行いません。
問4
次のうち、2012(平成24)年、日本の1~4歳児の死亡原因の第1位~第3位として正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- A 不慮の事故
- B 心疾患(高血圧性を除く)
- C 悪性新生物
- D 腸管感染症
- E 先天奇形、変形及び染色体異常
(組み合わせ)
1 | A B D |
2 | A C D |
3 | A C E |
4 | B C E |
5 | B D E |
正解は3
A 「不慮の事故」は死亡原因の第2位です。
B 「心疾患(高血圧性を除く)」は、1位から3位までには入っていません。
C 「悪性新生物」は2012年度の死亡原因の第3位です。
D 「腸管感染症」は1位から3位までには入っていません。
E 「先天奇形、変形及び染色体異常」は、第1位です。
B 「心疾患(高血圧性を除く)」は、1位から3位までには入っていません。
C 「悪性新生物」は2012年度の死亡原因の第3位です。
D 「腸管感染症」は1位から3位までには入っていません。
E 「先天奇形、変形及び染色体異常」は、第1位です。
問5
次の文は、乳幼児の発育(成長)・発達やその評価に関する記述である。不適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。
- A 1~2歳の子どもで、体重計測時に動いて測れない場合には、大人が抱いて測りその後大人の体重を差し引いてもよい。
- B 身体測定で得られた数値の評価の基準となるのは、「乳幼児身体発育値」である。
- C 発達は、直線的かつ連続的に進む現象である。
- D 発達の評価では、通常、その項目について75%の子どもが可能になる時期までにできるようになれば「正常発達」と考える。
- E 通常「はいはい」の後に「つかまりだち」が見られるようになり、逆の場合には運動発達に問題が見られるようになることが多い。
(組み合わせ)
1 | A B C |
2 | A D E |
3 | B C D |
4 | B D E |
5 | C D E |
正解は5
A 適切な記述です。
B 適切な記述です。
C 発達は、連続的ですが必ずしも直線的とは限らないため不適切です。
D 発達の評価では、その項目について、90%以上の子どもが行動可能になる時期までに出来るようになれば「正常発達」と考えられるため不適切です。
E 発達は個人差があるので、「はいはい」と「つかまり立ち」の順番が逆でも、運動発達に問題があるとは限らないため不適切です。
B 適切な記述です。
C 発達は、連続的ですが必ずしも直線的とは限らないため不適切です。
D 発達の評価では、その項目について、90%以上の子どもが行動可能になる時期までに出来るようになれば「正常発達」と考えられるため不適切です。
E 発達は個人差があるので、「はいはい」と「つかまり立ち」の順番が逆でも、運動発達に問題があるとは限らないため不適切です。
問6
次の文は、原始反射についての記述である。適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。
- A 原始反射とは、未熟児にみられ、成熟児にはみられない。
- B 原始反射には、探索・吸啜反射、把握反射、自動歩行などがある。
- C 緊張性頸反射は、原始反射であるが生後1歳頃までみられる。
- D モロー反射が生後10 か月まであると、中枢神経系の異常が疑われる。
- E バビンスキー反射は生後8か月頃に消失する。
(組み合わせ)
1 | A B |
2 | A C |
3 | B C |
4 | B D |
5 | D E |
正解は4
A 原始反射は未熟児だけではなく、成熟児にも見られるため誤りです。
B 適切な記述です。
C 緊張性頸反射は、大体生後2カ月から6カ月頃に消失するため誤りです。
D 適切な記述です。
E バビンスキー反射は通常2歳頃までに消失するため誤りです。
B 適切な記述です。
C 緊張性頸反射は、大体生後2カ月から6カ月頃に消失するため誤りです。
D 適切な記述です。
E バビンスキー反射は通常2歳頃までに消失するため誤りです。
問7
次の疾患は、子どもが罹りうる疾患である。このうちヒトからヒトに直接、感染する感染症の組み合わせを一つ選びなさい。
- A 麻しん
- B 水痘(みずぼうそう)
- C 川崎病
- D 流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)
- E 糖尿病
(組み合わせ)
1 | A B D |
2 | A C D |
3 | A C E |
4 | B C E |
5 | B D E |
正解は1
C の川崎病とEの糖尿病は感染症ではありません。
問8
家庭での子どもへの虐待が疑われる場合には、速やかに児童相談所等へ通告する必要がある。 次の文は、通告にあたっての留意事項である。適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。
- A 「疑い」の段階では行ってはならない。
- B 通告は、必ず書面で行う。
- C 担当の保育士の判断だけでなく、必ず組織としての判断が必要である。
- D 写真等の虐待を証明する資料はある方が望ましいが、必ず必要なものではない。
- E 通告は、守秘義務に違反するものではない。
(組み合わせ)
1 | A B |
2 | B C |
3 | B D |
4 | C E |
5 | D E |
正解は5
A 不適切な記述です。虐待の早期発見、対応の為、虐待を疑われた時点で通告です。
B 不適切な記述です。通告は書面だけでは無く、口頭で行うこともあります。
C 不適切な記述です。虐待の早期発見、対応の為、組織としてでは無く、担当の保育士の判断で通告もあります。
D 適切な記述です。
E 適切な記述です。
B 不適切な記述です。通告は書面だけでは無く、口頭で行うこともあります。
C 不適切な記述です。虐待の早期発見、対応の為、組織としてでは無く、担当の保育士の判断で通告もあります。
D 適切な記述です。
E 適切な記述です。
問9
次の文は、「保育所保育指針」第5章「健康及び安全」に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- A 子どもの健康及び安全は、子どもの生命の保持と健やかな生活の基本である。
- B 保育所では、一人一人の子どもの健康の保持及び増進並びに安全の確保に努めなければならない。
- C 保育所では、子ども集団全体の健康及び安全の確保に努めなければならない。
- D 保育所では、子どもの状態を観察し、何らかの疾病が疑われる時は、常に嘱託医に連絡し治療の指示を受けなければならない。
- E 保育所では、感染症の発生が疑われる時は、直ちに保健所へ届け出なければならない。
(組み合わせ)
A | B | C | D | E | |
1 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
2 | 〇 | 〇 | 〇 | × | × |
3 | × | 〇 | 〇 | 〇 | × |
4 | × | 〇 | × | 〇 | 〇 |
5 | × | × | 〇 | 〇 | 〇 |
正解は2
(※平成30年に保育所保育指針が改訂されており、改訂前の問題となります。※)
A 適切な記述です。
B 適切な記述です。
C 適切な記述です。
D 保育所では、子どもの状態を観察し、何らかの疾病が疑われる時は、必要に応じて嘱託医に連絡し、嘱託医の指示に従って処置するため、誤りです。
E 保育所では、感染症の発生が疑われる時は、必要に応じて保健所へ届け出を行うため誤りです。
A 適切な記述です。
B 適切な記述です。
C 適切な記述です。
D 保育所では、子どもの状態を観察し、何らかの疾病が疑われる時は、必要に応じて嘱託医に連絡し、嘱託医の指示に従って処置するため、誤りです。
E 保育所では、感染症の発生が疑われる時は、必要に応じて保健所へ届け出を行うため誤りです。
問10
次の文は、保育所での定期健診で担当する3歳児に関する記述である。 嘱託医より「聴診で心臓に弱い雑音が聴かれる。問題のない雑音であるので、様子を見て、 次の健診の際に、また、注意して診察してみましょう」と言われた。 次のうち、この3歳児の担当保育士として行うべき行動の記述の組み合わせを一つ選びなさい。
- A 保護者に健診で心雑音がみつかったので、すぐに小児の心臓専門医に診てもらうように勧める。
- B 保護者に健診で問題のない心雑音がみつかったので、かかりつけの小児科医を受診する際に、確認するように勧める。
- C 保育所で、その3歳児の行動を普段通り見守っていればよい。
- D その3歳児は、先天性心疾患をもっている可能性があるので、その行動を制限する。
- E その3歳児に関して、気になる行動があったら、園長に相談する。
(組み合わせ)
1 | A B D |
2 | A C D |
3 | A C E |
4 | B C E |
5 | B D E |
正解は4
A 保護者の不安を煽ります。不適切です。
B 適切な記述です。
C 適切な記述です。
D 嘱託医は様子を見て、と言っているので、行動を制限する必要はないため不適切です。
E 適切な記述です。
B 適切な記述です。
C 適切な記述です。
D 嘱託医は様子を見て、と言っているので、行動を制限する必要はないため不適切です。
E 適切な記述です。
問11
次のA~Eのうち、障害名及び疾患名とその症状として適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- A 知的障害 ― 精神の発達不全
- B アスペルガー症候群 ― 言語の遅れ
- C AD/HD ― 興味の限局
- D 学習障害 ― 汚言症
- E チック障害 ― 運動麻痺
(組み合わせ)
A | B | C | D | E | |
1 | 〇 | 〇 | 〇 | × | × |
2 | 〇 | × | 〇 | × | 〇 |
3 | 〇 | × | × | × | × |
4 | × | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
5 | × | 〇 | × | 〇 | × |
正解は3
A 適切な組み合わせです。
B アスペルガー症候群は言語の遅れではありません。
C 「AD/HD」には注意欠陥、多動という特性なため、興味の限局ではありません。
D 学習障害は、汚言症ではありません。
E チック障害は突発的で、不規則な、体の一部の速い動きや発声を繰り返す状態が一定期間続く症状であり、運動麻痺ではありません。
B アスペルガー症候群は言語の遅れではありません。
C 「AD/HD」には注意欠陥、多動という特性なため、興味の限局ではありません。
D 学習障害は、汚言症ではありません。
E チック障害は突発的で、不規則な、体の一部の速い動きや発声を繰り返す状態が一定期間続く症状であり、運動麻痺ではありません。
問12
次の文は、解離性(転換性)障害に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 1 青年期では、男子より女子で多くみられる。
- 2 症状の一つとして、無感覚、錯感覚、視力障害などの感覚系の症状がみられる。
- 3 症状の一つとして、失立、失歩、半側眼瞼下垂、けいれんなどの運動系の症状がみられる。
- 4 症状の一つとして、急性尿閉塞、想像妊娠、しゃっくりなどの内臓系の症状がみられる。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
2 | 〇 | 〇 | × | × |
3 | 〇 | × | 〇 | × |
4 | × | 〇 | × | 〇 |
5 | × | × | × | × |
正解は1
解離性(転換性)障害に関する記述として、すべて適切です。
問13
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
5歳男児。とても人懐っこく、保育所には仲の良い友達がおり、よくヒーローごっこ をするなどして遊んでいる。母親との関係は良好であり、言いつけはよく守り、大人の指 示をよく聞く。初めて意味のある言葉を話したのは3歳の時で、5歳の現在も二語文程度 の発語である。
【設問】
この子どもで最も疑われる精神医学的問題を一つ選びなさい。
1 | 注意欠陥/多動性障害 |
2 | 母性剥奪 |
3 | 学習障害 |
4 | 会話と言語の特異的発達障害 |
5 | 広汎性発達障害 |
正解は4
1 注意欠陥 、多動性障害の症状は当てはまりません。
2 母性剥奪の症状は当てはまりません
3 学習障害の症状は当てはまりません。
4 適切です。
5 広汎性発達障害の症状は当てはまりません。
2 母性剥奪の症状は当てはまりません
3 学習障害の症状は当てはまりません。
4 適切です。
5 広汎性発達障害の症状は当てはまりません。
問14
次の文は、乳幼児の虐待についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- A 「子ども虐待による死亡事例等の検証結果等について(第10 次報告)」(厚生労働省)によると、 平成24 年度に把握した心中以外の虐待死事例では、3歳未満が6割を超える。
- B 「代理人によるミュンヒハウゼン症候群」は、虐待の一つである。
- C いわゆる揺さぶられ症候群は、虐待により生じない。
- D 愛着に関わる問題は、被虐待乳幼児に起こり得る精神的問題の一つである。
- E 被虐待体験は、乳幼児にとって心的外傷になり得る。
(組み合わせ)
A | B | C | D | E | |
1 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | × |
2 | 〇 | 〇 | × | 〇 | 〇 |
3 | 〇 | × | × | × | 〇 |
4 | × | 〇 | × | 〇 | × |
5 | × | × | 〇 | 〇 | 〇 |
正解は2
A 適切な記述です。
B 適切な記述です。
C 揺さぶられ症候群は、内出血を起こさせるので、虐待になるため誤りです。
D 適切な記述です。
E 適切な記述です。
B 適切な記述です。
C 揺さぶられ症候群は、内出血を起こさせるので、虐待になるため誤りです。
D 適切な記述です。
E 適切な記述です。
問15
次の文は、吃音症に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を× とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- A 音と音節の繰り返しがみられる。
- B 対人コミュニケーションの障害はみられない。
- C 正常な会話の流暢さが著しく阻害されている。
- D 顔面などの身体部分の運動を伴うことがある。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | 〇 | 〇 | × | × |
2 | 〇 | × | 〇 | 〇 |
3 | × | 〇 | 〇 | × |
4 | × | 〇 | × | × |
5 | × | × | 〇 | 〇 |
正解は2
A 適切な記述です。
B 会話の中で発言がスムーズに出来ないなど、対人コミュニケーションの障害がでる場合があるため誤りです。
C 適切な記述です。
D 適切な記述です。
B 会話の中で発言がスムーズに出来ないなど、対人コミュニケーションの障害がでる場合があるため誤りです。
C 適切な記述です。
D 適切な記述です。
問16
次の文は、子どもの身体のバランスに関する記述である。( A )~( E )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
子どもの身体のバランスは、成人と異なる。成人は一般に( A )頭身といわれるが、 これは頭部を1としたときに( B )全体がいくつになるかを指している。これに対し、 子どもは、新生児期が( C )頭身、2~4歳児が( D )頭身など、成人に比べて 頭部の占める割合が高い。そのため低年齢の子どもほど頭部が重く、その頭部を支える体 幹や上肢・下肢が小さいため、( E )が安定せず転倒しやすい。
(組み合わせ)
A | B | C | D | E | |
1 | 8 | 体重 | 3 | 4 | 歩行 |
2 | 6 | 身長 | 4 | 5 | 精神 |
3 | 7~8 | 身長 | 4 | 5 | 歩行 |
4 | 8 | 体重 | 5 | 6 | 体重 |
5 | 7~8 | 身長 | 3 | 4 | 精神 |
正解は3
子どもの身体のバランスは、成人と異なる。成人は一般に(A 7~8)頭身といわれるが、これは頭部を1としたときに(B 身長)全体がいくつになるかを指している。これに対し、子どもは、新生児期が(C 4)頭身、2~4歳児が(D 5)頭身など、成人に比べて頭部の占める割合が高い。そのため低年齢の子どもほど頭部が重く、その頭部を支える体幹や上肢・下肢が小さいため、(E 歩行)が安定せず転倒しやすい。
子どもの身体のバランスは、幼い頃ほど頭部の占める割合が高くなり、バランスを崩しやすい体型です。
子どもの身体のバランスは、幼い頃ほど頭部の占める割合が高くなり、バランスを崩しやすい体型です。
問17
次の文は、わが国で実施されている予防接種に関する記述である。適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。
- A ポリオワクチンは、不活化ワクチンで皮下注射によって接種する。
- B ロタウイルスワクチンは、生ワクチンで経口接種する。
- C 4種混合ワクチンとは、破傷風、百日咳、ポリオ、B型肝炎である。
- D MRワクチンは、満1歳までに接種する。
- E ワクチンの同時接種とは、複数のワクチンを混合して接種することである。
(組み合わせ)
1 | A B |
2 | A D |
3 | B D |
4 | C E |
5 | D E |
正解は1
A 適切な記述です。
B 適切な記述です。
C 4種混合の予防接種は、ジフテリア、百日せき、破傷風、ポリオなので、誤りです。
D MRワクチンは1歳未満で受ける予防接種ではなく、1歳を過ぎてから受ける予防接種になるため誤りです。
E ワクチンの同時接種とは、ワクチンを混合して接種するのではなく、同時に接種することです。
B 適切な記述です。
C 4種混合の予防接種は、ジフテリア、百日せき、破傷風、ポリオなので、誤りです。
D MRワクチンは1歳未満で受ける予防接種ではなく、1歳を過ぎてから受ける予防接種になるため誤りです。
E ワクチンの同時接種とは、ワクチンを混合して接種するのではなく、同時に接種することです。
問18
次の文のうち、乳幼児の発達に関して異常の疑いがあり、早めに小児科の専門医を受診する方がよいものの正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- A 生後3か月児で、首が完全にはすわっていない。
- B 生後6か月児で、支えなしにはおすわりできない。
- C 生後12か月児で、何かにつかまって立っていられない。
- D 2歳児で、意味のある単語を言えない。
- E 5歳児で、名前を呼ばれても返事をしない。
(組み合わせ)
1 | A B D |
2 | A B E |
3 | A C D |
4 | B C E |
5 | C D E |
正解は5
A 首のすわりは、上半身の筋肉の発達により生後3~4ヶ月頃から可能になるため、誤りです。
B おすわりは、生後7~9ヶ月頃のため、誤りです。
C 適切な記述です。
D 適切な記述です。
E 適切な記述です。
B おすわりは、生後7~9ヶ月頃のため、誤りです。
C 適切な記述です。
D 適切な記述です。
E 適切な記述です。
問19
次の文は、乳幼児の遊びと健康に関する記述である。最も適切な記述を一つ選びなさい。
1 | 水いぼにかかっている子どもは、完治するまでプール遊びは避けるようにする。 |
2 | 子どもを激しく揺すると、頭蓋内出血や眼底出血を起こすことがある。これをシャフリングベビーシンドロームという。 |
3 | 粘土や廃材を利用しての制作は子どもの創造性を養い手先の器用さを育てるが、粘土べら、はさみ、竹串、缶やビンは危険なので用いないようにするのがよい。 |
4 | 「長時間のテレビ・ビデオの視聴は、とくに運動発達を遅らせる」という調査結果がある。 |
5 | 金属製の髪飾りなどのアクセサリーはけがの原因になるので、保育の場には持ち込まないのがよい。 |
正解は5
1 水いぼ自体は水を介して感染する病気では無いので、プールに入ることを禁止する必要はありませんが、水いぼが潰れている場合、その状態で水に入るのは衛生的にあまり良くないので避けた方が良いと言えます。
2 子どもを激しく揺すると、頭蓋内出血や眼底出血を起こすことを「揺さぶられっ子症候群」と言うため誤りです。
3 危険だからと避けるのではなく、道具などは子どもの年齢や発達に合わせて使用することが大切なため誤りです。
4 「長時間のテレビの視聴は、子供の言葉の発達を遅らせる」と言われていますが、運動の発達を遅らせるという調査結果はないため誤りです。
5 適切な記述です。
2 子どもを激しく揺すると、頭蓋内出血や眼底出血を起こすことを「揺さぶられっ子症候群」と言うため誤りです。
3 危険だからと避けるのではなく、道具などは子どもの年齢や発達に合わせて使用することが大切なため誤りです。
4 「長時間のテレビの視聴は、子供の言葉の発達を遅らせる」と言われていますが、運動の発達を遅らせるという調査結果はないため誤りです。
5 適切な記述です。
問20
次の文は、子どものアレルギー疾患に関する記述である。適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。
- A 幼児はスギ花粉症にかからない。
- B 気管支喘息は、喘鳴を伴う呼吸困難の発作を繰り返すことが特徴である。
- C 室内塵中のダニに感作されることがアトピー性皮膚炎の原因である。
- D 乳幼児の食物アレルギーの原因食物は、鶏卵であることが多い。
- E 乳幼児の食物アレルギーの主な症状は、アナフィラキシーショックである。
(組み合わせ)
1 | A B |
2 | A C |
3 | B D |
4 | C E |
5 | D E |
正解は3
A 幼児でもスギ花粉症になることはあります。
B 適切な記述です。
C アトピー性皮膚炎は、体質や環境など様々な条件が重なって発症するとあるため、誤りです。
D 適切な記述です。
E 乳幼児の食物アレルギーの症状は、様々な症状があり、中でもアナフィラキシーショックは重篤な症状と言えます。
B 適切な記述です。
C アトピー性皮膚炎は、体質や環境など様々な条件が重なって発症するとあるため、誤りです。
D 適切な記述です。
E 乳幼児の食物アレルギーの症状は、様々な症状があり、中でもアナフィラキシーショックは重篤な症状と言えます。
B 死亡率は2005(平成17)年以降、増加しているため誤りです。
C 記述通りです。
D 出生数は1995(平成7)年以降、減少傾向にあるため誤りです。
E 人口が増加している年もあるため誤りです。