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保育士試験
過去問題
平成29年度(後期)

保育原理 平成29年度(後期)

問1

次の文は、保育所の役割に関する記述である。「保育所保育指針」第1章「総則」の2「保育所の役割」に照らして、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. A  保育所は、「児童福祉法」に規定された児童福祉施設であり、子どもの学力の向上を図るとともに、子どもの福祉を積極的に増進することを目的にしている。
  2. B  保育所は、入所する子どもの最善の利益を考えて、積極的に福祉を増進することに最もふさわしい生活の場でなければならない。
  3. C  保育所は、保育について専門性を持った職員が、保育所の環境を通して、3歳未満児には養護と教育を行っているが、3歳以上児には教育のみを行っている。
  4. D  保育所は、入所する子どもの保護者への支援を行うだけではなく、地域の子育て家庭への支援をする役割を担う。
  5. E  保育所の役割や機能が適切に発揮されるようにするために、保育所の保育士は倫理観に裏付けられた専門的知識、技術及び判断をもって子どもを保育したり、子どもの保護者に対する保育に関する指導を行う。

 

(組み合わせ)
A B C D E
1 ×
2 × × ×
3 × ×
4 × ×
5 × × × ×
正解は4
4(※平成30年に保育所保育指針が改定されており、改定前の問題になります。※)
平成30年に保育所保育指針が改定されました。
“第1章「総則」 の2「保育所の役割」”は“第1章「総則」の1「保育所保育に関する基本原則」(1)「保育所の役割」”に変更となりました。

A × 不適切です。子どもの学力の向上を図ることは目的としていません。

B 〇 適切です。保育所保育指針 第1章 総則 1(1)保育所の役割 ア

C × 不適切です。養護は、保育所に通うすべての子どもを対象に行われます。

D 〇 適切です。第1章 1(1)ウ

E 〇 適切です。第1章 1(1)エ
問2

次の【I群】の記述と【II群】の法令を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【I群】
  1. A  2006(平成18)年に全面改正され、その第11条において、幼児期の教育に関する規定が取り入れられた。
  2. B  2001(平成13)年の改正により、保育士の定義や登録等、保育士資格の法定化がなされ、その法定化は2003(平成15)年に施行された。
  3. C  2003(平成15)年に制定され、その第2条において、急速に進展する少子化社会において講ぜられる施策の基本理念が示された。
  4. D  2004(平成16)年に制定され、その第7条において、保育を行う場合に発達障害児の健全な発達が他の児童と共に生活することを通じて図られるよう適切な配慮をするものとされた。
【II群】
  1. ア 発達障害者支援法
  2. イ 次世代育成支援対策推進法
  3. ウ 児童福祉法
  4. エ 教育基本法
  5. オ 少子化社会対策基本法

 

(組み合わせ)
A B C D
1
2
3
4
5

 

正解は5
A エ 教育基本法に関する記述です。

B ウ 児童福祉法に関する記述です。

C オ 少子化社会対策基本法に関する記述です。

D ア 発達障害者支援法に関する記述です。
問3

次の表は、「保育所保育指針」第3章 「保育の内容」の1「保育のねらい及び内容」の一部から作成したものである。表中のA~Dにあてはまるア~エの記述の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. ア 一人一人の子どもが、自分の気持ちを安心して表すことができるようにする。
  2. イ 子どもの発達過程等に応じて、適度な運動と休息を取ることができるようにする。
  3. ウ 一人一人の子どもの生活リズム、発達過程、保育時間などに応じて、活動内容のバランスや調和を図りながら、適切な食事や休息が取れるようにする。
  4. エ 一人一人の子どもが、快適に生活できるようにする。

 

(組み合わせ)
A B C D
1
2
3
4
5
正解は4
正解4 (※平成30年に保育所保育指針が改訂されており、改定前の問題となります。※)

“第3章「保育の内容」の1「保育のねらい及び内容」”は“第2章「保育の内容」”に変更となりました。
設問の個所に関しては“第1章「総則」2「養護に関する基本的事項」”に移動となりました。内容は一部変更となっています。

A エ 保育所保育指針 第1章 総則 2 養護に関する基本的事項(2)養護に関わるねらい及び内容 ア 生命の保持(ア)ねらい ①

B イ 第1章 2(2)ア (イ)④

C ア 第1章 2(2)イ (ア)②

D ウ 第1章 2(2)イ (イ)④
問4

次の文は、「児童の権利に関する条約」第12条の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

締約国は、自己の( A )を形成する能力のある児童がその児童に影響を及ぼすすべての事項について自由に自己の意見を( B )する権利を確保する。 この場合において、児童の意見は、その児童の( C )及び成熟度に従って相応に考慮されるものとする。

 

(組み合わせ)
A B C
1 信条 主張 年齢
2 意見 表明 年齢
3 意見 主張 人格
4 信条 表明 人格
5 意見 主張 年齢
正解は2
締約国は、自己の( A 意見 )を形成する能力のある児童がその児童に影響を及ぼすすべての事項について自由に自己の意見を( B 表明 )する権利を確保する。この場合において、 児童の意見は、その児童の( C 年齢 )及び成熟度に従って相応に考慮されるものとする。

児童の権利に関する条約 第12条 参照。
児童に関する条約は頻出問題ですので、よく読んでおきましょう。
問5

次の文のうち、「保育所保育指針」第1章「総則」の(2)「保育の方法」の一部として、(a)~(e)の下線部分が正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

子どもが自発的、意欲的に関われるような(a)環境を構成し、子どもの(b)主体的な活動(c)子どもと特定の大人との関わりを大切にすること。特に、乳幼児期に(d)貴重な体験が得られるように、(e)生活や遊びを通して総合的に保育すること。

 

(組み合わせ)
a b c d e
1 × ×
2 × ×
3 × ×
4 × × ×
5 × × ×
正解は3
正解3 (※平成30年に保育所保育指針が改訂されており、改定前の問題となります。※)

“第1章「総則」の(2)「保育の方法」”は“第1章「総則」の1「保育所保育に関する基本原則」(3)「保育の方法」”に変更となりましたが、内容に変更はありません。

(a)〇 記述の通りです。

(b)〇 記述の通りです。

(c)× 誤りです。正しくは“子ども相互の関わり”です。

(d)× 誤りです。正しくは“ふさわしい体験”です。

(e)〇 記述の通りです。

保育所保育指針 第1章 総則 1(3)保育の方法 オ 参照。
問6

次のA~Eは保育所の「園だより」に紹介された各年齢クラスの子どもの姿である。年齢の低い順に並べた場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。

  1. A  この2週間ほどお団子作りが続いています。砂と土の違いがわかり、今は土団子を作っています。まん丸のお団子ができるには根気と集中力が必要ですが、途中で壊れてもその理由を自分なりに考え、試行錯誤しながらあきらめずに頑張っています。
  2. B  保育士の「お馬の親子は~」の歌に合わせてマットや板で作った低い段差をハイハイでたくさん動いて遊んでいます。体操も気に入っていて、手を叩いたり身体を揺らして楽しんでいます。
  3. C  食事も自分で上手に食べることができて、衣類の着脱についても自分で引き出しから洋服を出して着替えるなどの姿が見られます。
  4. D  保育士に土俵を描いてもらい、「ひがしー○○山、にしー○○花」「みあってみあって、はっけよいのこった!」とみんなで言いながら、保育士と一緒にすもうごっこを楽しんでいます。すもうで力くらべをするにも、ルールがあることが次第にわかってきたようです。
  5. E  誰かが手さげ袋を持つと、それをまねして袋を持つ子が続きます。保育士が「お出かけですか?」と声をかけるとバイバイと手を振って、はりきってお出かけをします。

 

(組み合わせ)

 

1 A→B→C→D→E
2 B→E→C→D→A
3 B→E→D→C→A
4 C→B→E→A→D
5 E→C→B→A→D
正解は2
A 5歳頃の子どもの姿です。

B 0歳頃の子どもの姿です。

C 3歳頃の子どもの姿です。

D 4歳頃の子どもの姿です。

E 2歳頃の子どもの姿です。

各年齢のキーワードを自分なりに見つけましょう。
例えば、A→砂と土の違いが分かる、理由を自分なりに考える=5歳頃
問7

次の【I群】の記述と【II群】の法令等を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【I群】
  1. A  児童福祉施設の職員は、常に自己研鑽に励み、法に定めるそれぞれの施設の目的を達成するために必要な知識及び技能の修得、維持及び向上に努めなければならない。
  2. B  児童は、人として尊ばれる。児童は、社会の一員として重んぜられる。児童は、よい環境のなかで育てられる。
  3. C  保育士は、正当な理由がなく、その業務に関して知り得た人の秘密を漏らしてはならない。保育士でなくなつた後においても、同様とする。
【II群】
  1. ア 児童福祉法
  2. イ 児童憲章
  3. ウ 児童の権利に関する条約
  4. エ 児童福祉施設の設備及び運営に関する基準(昭和23年厚生省令第63号)

 

(組み合わせ)
A B C
1
2
3
4
5

 

正解は5
A エ 「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」です。

B イ 「児童憲章」です。児童三原則は保育関係者であれば覚えておくべき項目です。

C ア 「児童福祉法」です。
問8

次の文のうち、「保育所保育指針」第3章「保育の内容」の(4)「3歳以上児の保育に関わる配慮事項」の一部である。( A )~( E )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. ・ 自然との触れ合いにより、子どもの豊かな( A )、思考力及び( B )が培われることを踏まえ、自然との関わりを深めることができるよう工夫すること。
  2. ・ 自分の気持ちや経験を自分なりの言葉で表現することの大切さに留意し、子どもの話しかけに応じるよう心がけること。また、子どもが仲間と( C )ことの楽しさが味わえるようにすること。
  3. ・ 保育所の保育が、小学校以降の( D )の基盤の育成につながることに留意し、幼児期にふさわしい生活を通して、( E )な思考や主体的な生活態度などの基礎を培うようにすること。

 

(組み合わせ)
A B C D E
1 感性や認識力 表現力 伝え合ったり、話し合う 集団生活や人格 独創的
2 感性や認識力 探究心 遊んだり、共に生活する 生活や学習 創造的
3 感性や認識力 表現力 伝え合ったり、話し合う 生活や学習 創造的
4 言葉や想像力 探究心 遊んだり、共に生活する 生活や学習 独創的
5 言葉や想像力 表現力 遊んだり、共に生活する 集団生活や人格 独創的
正解は3
正解 3 (※平成30年に保育所保育指針が改訂されており、改定前の問題となります。※)

“第3章「保育の内容」の(4)「3歳以上児の保育に関わる配慮事項」”は“第2章「保育の内容」3「3歳以上の保育に関するねらい及び内容」(3)保育の実施に関わる配慮事項」、4「保育の実施に関して留意すべき事項」”に変更となりました。

・ 自然との触れ合いにより、子どもの豊かな( A )、思考力及び( B )が培われることを踏まえ、自然との関わりを深めることができるよう工夫すること。
・ 自分の気持ちや経験を自分なりの言葉で表現することの大切さに留意し、子どもの話しかけに応じるよう心がけること。また、子どもが仲間と( C )ことの楽しさが味わえるようにすること。
上記二つの内容は削除となりました。

・ 保育所の保育が、小学校以降の( D 生活や学習 )の基盤の育成につながることに留意し、幼 児期にふさわしい生活を通して、( E 創造的 )な思考や主体的な生活態度などの基礎を培うようにすると。

保育所保育指針 第2章 保育の内容 4 (2)小学校との連携 ア 参照。
問9

次の文は、保育士を目指して学んでいる5人が、保育の「ねらい」及び「内容」について述べた意見である。A~Eを「保育所保育指針」第3章「保育の内容」の記述に照らし、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. A  「ねらい」は、保育の目標(第1章「総則」)に示された保育の目標をより具体化したものであり、子どもが保育所において、安定した生活を送り、充実した活動ができるように、保育士等が行わなければならない事項及び保護者に指導する事項がまとめられている。
  2. B  「内容」は、「ねらい」を達成するために、子どもの生活やその状況に応じて保育士等が適切に行う事項と、保育士等が援助して子どもが環境に関わって経験する事項を示している。
  3. C  「ねらい」及び「内容」は、「養護に関わるねらい及び内容」と「教育に関わるねらい及び内容」との両面から示されており、実際の保育においては、養護と教育がそれぞれに展開される。
  4. D  「養護」とは、子どもの生命の保持や情緒の安定を図るために保育士等が行う援助や関わりである。
  5. E 「健康」、「人間関係」、「環境」、「言葉」、「表現」の5領域と「生命の保持」及び「情緒の安定」に関わる保育の内容は、子どもの生活や遊びを通して相互に関連を持ちながら、総合的に展開される。

 

(組み合わせ)
A B C D E
1 × ×
2 × ×
3 × ×
4 × × ×
5 × × ×
正解は3
正解3 (※平成30年に保育所保育指針が改訂されており、改定前の問題となります。※)

“第3章「保育の内容」”は“第1章「総則」2「養護に関する基本的事項、第2章「保育の内容」”に変更となりました。

A × 不適切です。「ねらい」は、 第1章(総則)に示された保育の目標をより具体化したものであり、子 どもが保育所において、安定した生活を送り、充実した活動ができるよ うに、保育士等が行わなければならない事項及び子どもが身に付けるこ とが望まれる心情、意欲、態度などの事項を示したものです。保護者に指導する事項ではありません。

B ○ 適切です。

C × 不適切です。「養護と教育がそれぞれに展開される」ではなく、「養護と教育が一体となって展開される」です。

D ○ 適切です。

保育所保育指針 第1章 総則 2 養護に関する基本的事項、第2章 保育の内容 参照。
問10

次の保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】

園庭で3歳児クラスの子ども達がかけっこを行った。かけっこを終えた子ども達は、園庭の隅にまとまって座っている。その子ども達の輪の中で、このときはめずらしくNちゃんが泣いていて、周りの子ども達はNちゃんの顔をのぞきこんでいる。担当保育士がNちゃんに近づいて声をかけると、「2番じゃやだー、1番がいい」と泣いて訴える。

 

【設問】

「保育所保育指針」第1章「総則」の(2)「保育の方法」、第2章「子どもの発達」、第3章の2「保育の実施上の配慮事項」に照らし、Nちゃんへの担当保育士の対応として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

 

  1. A  子ども達を集め、Nちゃんの気がすむようにもう一度かけっこを行う。
  2. B  いつまでも泣いているのはよくないと注意し、その場を離れる。
  3. C  1番になりたかったというNちゃんの気持ちを受け止める言葉をかける。
  4. D 1番ではなかったけれど、Nちゃんが一生懸命に走る姿は素敵だったよと伝える。
  5. E  Nちゃんが速く走れるように、その場で個別に指導する。

 

(組み合わせ)
A B C D E
1 × ×
2 × × ×
3 × × ×
4 × ×
5 × × ×

 

正解は5
正解5 (※平成30年に保育所保育指針が改訂されており、改定前の問題となります。※)
平成30年に保育所保育指針が改定されました。
“第1章「総則」の(2)「保育の方法」”は“第1章「総則」の1「保育所保育に関する基本原則」(3)「保育の方法」”に変更、第2章はすべて削除、“第3章の2「保育の実施上の配慮事項」”は“第2章 3「3歳以上の保育に関するねらい及び内容」(3)保育の実施に関わる配慮事項」、4「保育の実施に関して留意すべき事項」”に変更となりました。

A × 不適切です。集団生活ですので、他の子どもへの配慮も必要です。

B × 不適切です。まずはNちゃんの気持ちを受け入れることが大切です。

C 〇 適切です。

D 〇 適切です。

E × 不適切です。集団における活動を効果あるものになるよう援助するためには、その場で個別に指導するという選択は不適切です。
問11

次の文は、5歳児を担当する保育士のYさんの指導計画の作成に関する記述である。「保育所保育指針」第4章「保育の計画及び評価」に照らし、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. A  Yさんは、自分の保育所の保育課程に基づいて担当クラスの指導計画を作成している。
  2. B  Yさんは、指導計画を立てる際には子どもの実態に即した具体的なねらい及び内容を設定している。
  3. C  Yさんは、1年間の見通しをもって保育するため長期的な指導計画だけを作成し、日常は子どもの状況に応じて日々の保育を行っている。
  4. D  Yさんは、クラスにいる障害のある子どもの保育について、保護者や専門機関と連携して、支援のための個別の計画を作成している。
  5. E  Yさんは、保育の内容や保育の記録を見直すことなく、指導計画を作成している。

 

(組み合わせ)
A B C D E
1 × ×
2 × ×
3 × × ×
4 × ×
5 × × × ×
正解は2
正解2 (※平成30年に保育所保育指針が改訂されており、改定前の問題となります。※)

“第4章「保育の計画及び評価」”は“第1章「総則」3「保育の計画及び評価」”に変更となりました。内容は一部変更となっています。

A 〇 適切です。第1章 3 保育の計画及び評価(1)ア の記述です。

B 〇 適切です。

C × 不適切です。保育所では、長期的な指導計画と短期的な指導計画を作成します。

D ○ 適切です。

E × 不適切です。保育の内容や保育の記録の見直しをして、指導計画を作成をするべきです。
問12

次の文は、「児童福祉法」に関する記述である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. ・「児童福祉法」第4条では、児童とは満( A )に満たない者をいい、そのうち、乳児は満( B )に満たない者として分けられている。
  2. ・平成27年に制度化された「子ども・子育て支援新制度」の実施に伴い、「児童福祉法」第7条において、( C )が児童福祉施設の一つに加えられた。

 

(組み合わせ)
A B C
1 18歳 1歳 幼保連携型認定こども園
2 18歳 2歳 幼保連携型認定こども園
3 20歳 1歳 児童発達支援センター
4 20歳 2歳 児童発達支援センター
5 20歳 1歳 幼保連携型認定こども園

 

正解は1
・ 「児童福祉法」第4条では、児童とは満( A 18歳 )に満たない者をいい、そのうち、 乳児は満( B 1歳 )に満たない者として分けられている。

・ 平成27年に制度化された「子ども・子育て支援新制度」の実施に伴い、「児童福祉法」 第7条において、( C 幼保連携型認定こども園 )が児童福祉施設の一つに加えられた。
問13

次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】

保育士として勤務し始めたFさんは、研修で「保育の内容等の自己評価」についてグループで話し合った。

 

【設問】

FさんのA~Dの発言のうち、「保育所保育指針」第4章「保育の計画及び評価」に照らして、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

 

  1. A  保育士等の自己評価に当たっては、子どもの心の育ちや意欲、取り組む過程が重要なので、活動内容やその結果については評価してはならない。
  2. B 自らの保育実践を振り返り、自己評価することを通して、自らの専門性の向上や保育実践の改善に努めなければならない。
  3. C  保育所の自己評価においては、保育の内容等の評価に関し、保護者及び地域住民等の意見を聴く必要はない。
  4. D  保育の内容等についての保育所の自己評価の結果は、必ず公表しなければならない。

 

(組み合わせ)
A B C D
1 × ×
2 × ×
3 × ×
4 × × ×
5 × ×

 

正解は4
正解4 (※平成30年に保育所保育指針が改訂されており、改定前の問題となります。※)

“第4章「保育の計画及び評価」”は“第1章「総則」3「保育の計画及び評価」”に変更となりました。内容も変更となっています。

A × 不適切です。子どもの心の育ちや意欲、取り組む過程を評価しつつ、活動内容やその結果を評価することが大切です。

B ○ 適切です。

C × 不適切です。保育の内容等の評価に関し、保護者や地域住民等の意見を聞くことが望ましいと記述があります。

D × 不適切です。保育所の自己評価の結果の公表は、義務ではなく努力義務です。
問14

次の文は、わが国の保育の歴史についての記述である。( A )~( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

わが国の保育の歴史において、大正時代は海外の思想も含めて様々な保育が紹介され、実践された時代であった。たとえば、河野清丸らによって( A )の教育法や教具が紹介された。大阪では、( B )が「家なき幼稚園」と称する園舎を持たない形態で野外保育を始めたり、( C )がリトミック運動を始めたりしたのもこの頃である。このような新しい時代の自由主義的な機運の中で、大正15年には( D )が公布された。

 

(組み合わせ)
A B C D
1 シュタイナー(Steiner,R.) 東基吉 土川五郎 保育要領
2 モンテッソーリ(Montessori,M.) 橋詰良一 小林宗作 幼稚園令
3 シュタイナー(Steiner,R.) 橋詰良一 西條八十 幼稚園設置基準
4 モンテッソーリ(Montessori,M.) 東基吉 土川五郎 幼稚園設置基準
5 フレーベル(Fröbel,F.W.) 赤沢鍾美 小林宗作 幼稚園令

 

正解は2
わが国の保育の歴史において、大正時代は海外の思想も含めて様々な保育が紹介され、 実践された時代であった。たとえば、河野清丸らによって( A モンテッソーリ(Montessori, M.) )の教育法や教具が紹介された。大阪では、( B 橋詰良一 )が「家なき幼稚園」と称する園舎を持たない形態で野外保育を始めたり、( C 小林宗作 )がリトミック運動を始めたりしたのもこの頃である。このような新しい時代の自由主義的な機運の中で、大正15年には( D 幼稚園令 )が公布された。
問15

次の保育所での3歳児クラスの【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】

4月に入所してきたMちゃんの保護者から、担当保育士に次のような要望が示された。「Mは初めての集団生活で、保育所の生活に慣れていない。また、今までは日常の身の回りのほとんどのことは親がやっていた。Mが保育所生活に慣れるまでは、できるだけ手をかけてやってほしい」とのことであった。

 

【設問】

「保育所保育指針」第6章「保護者に対する支援」に基づいた保育士の対応として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

 

  1. A  3歳児の発達過程を保護者に説明し、Mちゃんへの援助は最小限にしたいと伝える。
  2. B  保育所での援助の方法を保護者に伝え、家庭でも必ずやってくださいと言う。
  3. C  Mちゃんの身の回りのことを援助しながら、Mちゃんのやりたい気持ちの表れを見つけ、そのことを保護者とともに喜ぶようにする。
  4. D  初めて集団生活に入るMちゃんを心配する保護者の気持ちを受け止め、保護者との信頼関係を築いていく。
  5. E  クラスの子どもには公平に援助することを心がけていることを伝え、Mちゃんだけ特別な援助はできないと言う。

 

(組み合わせ)
A B C D E
1 × ×
2 × ×
3 × × ×
4 × × ×
5 × × ×
正解は4
正解4 (※平成30年に保育所保育指針が改訂されており、改定前の問題となります。※)

“第6章「保護者に対する支援」”は“第4章「子育て支援」”に変更となりました。内容は一部変更となって
います。

A × 不適切です。保護者の気持ちを受け止め、入園したばかりのMちゃんが安心して園生活が送れるように丁寧に援助していくことを伝えます。

B × 不適切です。保護者自身が養育力の向上を図っていけるような言葉がけをします。強要はしません。

C 〇 適切です。

D 〇 適切です。

E × 不適切です。保護者の不安な気持ちを受けとめ、集団生活という環境を生かしつつ、丁寧に援助していくことを伝えます。

保育所保育指針 第4章 子育て支援 1 保育所における子育て支援に関する基本的事項 参照。
問16

次の【I群】の記述と【II群】の人名を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【I群】
  1. A  1936(昭和11)年に「保育問題研究会」を設立し、著書『幼児教育論』において、 幼稚園や託児所は「何よりも先ず子供の自然である利己的生活を共同的生活へ指導して行く任務を負わねばならぬ」と述べて、保育案は「社会協力」を指導原理として作成されるべきものであると主張した。
  2. B  1947(昭和22)年の「学校教育法」の草案作成に携わった人物で、著書『幼児教育の構造』では、当時の「学校教育法」第77条の「保育」の語句について、「保育を“保護育成”もしくは“保護教育”の省略と解することにして、条文の中に用いることにした」と説明している。
  3. C  1934(昭和9)年に出された『幼稚園保育法真諦』において「フレーベルの精神を忘れて、その方法の末のみを伝統化した幼稚園を疑う」と述べて、当時普及していた恩物中心の保育を批判し、子どもの生き生きしさや心もちを大切にする保育を提唱した。
【II群】
  1. ア 倉橋惣三
  2. イ 坂元彦太郎
  3. ウ 城戸幡太郎
  4. エ 和田実
  5. オ 徳永恕

 

(組み合わせ)
A B C
1
2
3
4
5

 

正解は4
A ウ 城戸幡太郎に関する記述です。

B イ 坂元彦太郎に関する記述です。

C ア 倉橋惣三に関する記述です。

問題に上がっている人物名と、それぞれの人物が行った事、書物など、キーワードをしっかり覚えましょう。
問17

次の事業のうち、「子ども・子育て支援新制度」による地域型保育事業に含まれる事業として正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. A  小規模保育事業
  2. B  放課後児童健全育成事業
  3. C  家庭的保育事業
  4. D  事業所内保育事業
  5. E  一時預かり事業
  6. F 病児保育事業

 

(組み合わせ)
A B C D E F
1 × ×
2 × × ×
3 × × ×
4 × ×
5 × × × ×
正解は3
A 〇 記述の通りです。

B × 放課後児童健全育成事業とは、児童福祉法第6条の3第2項の規定に基づき、就労等で昼間保護者のいない小学校に就学している児童に対し、授業の終了後や夏休みや春休みなどの長期休業日等に小学校の余裕教室等を利用して適切な遊び及び生活の場を与えて、その健全な育成を図る事業です。

C ○ 記述の通りです。

D ○ 記述の通りです。

E ×家庭において保育を受けることが一時的に困難となった乳幼児を認定こども園・幼稚園・保育所等で一時的に預かる 事業です。

F ×地域の病児・病後児について、病院・保育所等に付設された 専用スペース等において看護師等が一時的に保育する事業です。

地域型保育事業とは、地域における多様な保育ニーズに対応するとともに待機児童解消のため、保育所より少人数の単位で0歳から2歳の乳幼児を保育する事業です。 市町村による認可事業(地域型保育事業)として、児童福祉法に位置づけられ、多様な施設や事業の中から利用者が選択できる仕組みとしています。
問18

次の【I群】の記述と【II群】の人名を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【I群】
  1. A  スウェーデン生まれの思想家で、自らの女性観と関連づけて新しい児童教育を提案し、代表作である『児童の世紀』(1900年)においては、女性(母性)と児童を保護するための立法を要求した。
  2. B  イギリスの産業革命期に、自ら経営する紡績工場の敷地内に「性格形成学院」を創設し、代表作である『新社会観』(1813年)においては、幼児期における環境の影響の大切さを主張した。
【II群】
  1. ア エレン・ケイ(Key,E.)
  2. イ オーエン(Owen,R.)
  3. ウ シュタイナー(Steiner, R.)
  4. エ ヘファナン(Heffernan,H.)

 

(組み合わせ)
A B
1
2
3
4
5
正解は1
A ア エレン・ケイ
B イ オーエン

シュタイナー:「科学的・神秘体験を通じて精神世界を研究する」ことを目的とした『人智学』を確立したことで有名です。
ヘファナン:戦後日本の幼児教育に大きな影響を与えたのが、文部省が1948年に作成した「保育要領ー幼児教育の手引きー」であり、当時、占領軍初等教育担当者として来日していたヘレン・ヘファナンが作成に多くの示唆を与えました。ヘレン・ヘファナンのもとに倉橋惣三や文部省の坂元彦太郎が調査委員会として参加し、約1年で作成されました。
問19

次の保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】

1歳児クラスの5月のことである。給食が始まる直前の時間に、担当保育士が「今日のごはんはなにかな?おいしそうね」などと声をかけながら配膳している。子ども達は食べ物を見つめたり、指差ししたりするなど、食事に関心を向けている様子である。そのようななか、Sちゃんは、午前中の遊びで疲れが出たのか、椅子に座ったまま指しゃぶりをしながらうとうとし始めた。

 

【設問】

「保育所保育指針」第1章「総則」の3「保育の原理」、第3章「保育の内容」の1「保育のねらい及び内容」及び2「保育の実施上の配慮事項」、第6章「保護者に対する支援」に照らして、Sちゃんへの担当保育士の対応として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

 

  1. A  すぐに布団を敷いて食事をさせずに寝かせ、起床後のおやつの量を増やして必ず完食させる。
  2. B  同じテーブルの席についた子ども達が「ごちそうさま」の挨拶をするまで、Sちゃんをそのまま椅子に座らせておく。
  3. C  「Sちやん」と名前を呼びながら食事をするよう促すが、様子をみて起きていることがむずかしそうなら先に寝かせる。その際に、口腔内に食べ物が残っていないかを確認する。
  4. D  降園時に、保護者にSちゃんが食事中に眠り始めた状況や今日の食事の量について報告する。

 

(組み合わせ)
A B C D
1 × ×
2 × ×
3 ×
4 × ×
5 × × ×
正解は4
正解4 (※平成30年に保育所保育指針が改訂されており、改定前の問題となります。※)

“第1章「総則」の3「保育の原理」”は“第1章「総則」の1「保育所保育に関する基本原則(2)「保育の目標」”に変更、“第3章「保育の内容」の1「保育のねらい及び内容」及び2「保育の実施上の配慮事項」”は“第2章「保育の内容」2「1歳以上3歳未満児の保育に関わるねらい及び内容」”に変更、“第6章「保護者に対する支援」”は“第4章「子育て支援」”に変更となりました。

A × 不適切です。おなかがすいているかもしれないので、「ごはんだよ」と声をかけ、手を洗ってみるなどして一回起こしてみましょう。それでも眠そうにしていたら寝かせてあげましょう。おやつは本人が食べられる量を与えましょう。強要はしません。

B × 不適切です。様子をみて、寝てしまっているようなら、布団を敷いて寝かせるなどの配慮をしましょう。

C 〇 適切です。

D 〇 適切です。
問20

次の文は、諸外国の幼児教育・保育に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. A  イギリスでは、1989年に「児童法」を制定し、保育改革の基礎を築くとともに、早期基礎段階とよばれる、0歳から就学に至るまでのナショナルカリキュラムの確立に向けて幼児教育改革を進めた。
  2. B  フィンランドでは、1996年に乳幼児統一カリキュラム「テ・ファリキ」を制定し、0歳から就学までのすべての乳幼児教育施設の保育・幼児教育実践の共通となるカリキュラムを策定した。
  3. C  第2次世界大戦後、イタリアのレッジョ・エミリア市で始められた幼児教育は、レッジョ・エミリア・アプローチとよばれる。その実践の振り返りには、子どもの行動や言葉をメモや写真などの様々な手段を用いて記録しながら作成するドキュメンテーションを活用することを特徴の一つとしている。

 

(組み合わせ)
A B C
1
2 ×
3 × ×
4 ×
5 × ×
正解は2
A ○ 記述の通りです。

B × 不適切です。「テ・ファリキ」はニュージーランドで行われています。

C ○ 記述の通りです。
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