保育士試験
過去問題
平成30年度(後期)
保育実習理論 平成30年度(後期)
次の曲の伴奏部分として、A〜Cにあてはまるものの正しい組み合わせを一つ選びなさい。
楽譜:著作権の関係により公表できません。
(組み合わせ)
A | B | C | |
1 | ア | エ | イ |
2 | イ | ア | ウ |
3 | イ | ウ | ア |
4 | ウ | エ | ア |
5 | エ | イ | エ |
次のA〜Dを意味する音楽用語を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- A だんだん速く
- B 指ではじく
- C とても弱く
- D もとの速さで
【語群】
- ア sempre
- イ pizzicato
- ウ moderato
- エ mp
- オ a tempo
- カ pp
- キ brillante
- ク accelerando
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ウ | イ | ア | キ |
2 | オ | ウ | カ | ク |
3 | キ | ク | エ | ア |
4 | ク | イ | カ | オ |
5 | ク | オ | エ | イ |
B:イ 指ではじく = pizzicato(ピチカート)
C:カ とても弱く = pp(ピアニッシモ)
D:オ もとの速さで = a tempo(ア・テンポ)
ア sempre(センプレ)= 常に
ウ moderato(モデラート)= 中くらいの速さで
エ mp(メゾピアノ)= 少し弱く
キ brillante(ブリランテ)= 華やかに
次のコードネームにあてはまる鍵盤の位置として、正しい組み合わせを一つ選びなさい。
(組み合わせ)
Dm | F | G7 | Am7 | |
1 | ア | ウ | ア | ア |
2 | イ | ア | イ | イ |
3 | イ | イ | ア | イ |
4 | ウ | ア | ウ | ウ |
5 | ウ | ウ | イ | ア |
Dm(ディー・マイナー)ア:③⑧⑪(ラ・レ・ファ)D(レ)を根音として短3度上のファ、完全5度上のラで構成されています。
F ウ:⑪⑮⑱(ファ・ラ・ド)F(ファ)を根音として長3度上のラ、完全5度上のドで構成されています。鍵盤位置は基本形です。長三和音です。
G₇(ジー・セブン)ア:⑪⑬⑰(ファ・ソ・シ)G(ソ)を根音として長3度上のシ、完全5度上のレ、短7度上のファで構成されるセブンスコードです。また、セブンスコードは5度(上から2番目)の音を省略することができるため、レが省略されています。
Am₇(エー・マイナー・セブン)ア:⑬⑮⑱(ソ・ラ・ド)A(ラ)を根音として短3度上のド、完全5度上のミ、短7度上のソで構成されています。マイナーセブンスコードです。また、セブンスコードは5度(上から2番目)の音を省略することができるため、ミが省略されています。
次の曲を4歳児クラスで歌ってみたところ、最高音が歌いにくそうであった。そこでハ長調に移調することにした。その場合、下記のコードはどのように変えたらよいか、正しい組み合わせを一つ選びなさい。
鍵盤図:著作権の関係により公表できません。
(組み合わせ)
D | A | G | E7 | |
1 | C | G | F | D7 |
2 | B♭ | F | E♭ | C7 |
3 | E | B | A | D7 |
4 | C | G | E | D7 |
5 | E | B♭ | A | E♭7 |
ニ長調からハ長調に移調するには長2度下げる必要があるため、それぞれのコードを長2度さげると以下のとおりとなります。
D(レファ#ラ) → C(ドミソ)
A(ラド#ミ) → G(ソシレ)
G(ソシレ) → F(ファラド)
E7(ミソ#レ) → D7(レファ#ド)
なお、設問の曲名は「どんぐりころころ」です。
次のリズムは、ある曲の歌いはじめの部分である。それは次のうちのどれか、一つ選びなさい。
楽譜:著作権の関係により公表できません。
1 | 大きなたいこ(作詞:小林純一 作曲:中田喜直) |
2 | たき火(作詞:巽聖歌 作曲:渡辺茂) |
3 | とんぼのめがね(作詞:額賀誠志 作曲:平井康三郎) |
4 | たなばたさま(作詞:権藤はなよ 補詞:林柳波 作曲:下総皖一) |
5 | ちいさい秋みつけた(作詞:サトウハチロー 作曲:中田喜直) |
次の文のうち、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- A リトミックは、アメリカの作曲家ジャック=ダルクローズが考案した音楽教育法である。
- B マリンバは、木琴の仲間で音板の下に共鳴管がついている。
- C 三味線には細棹、中棹、太棹のものがある。
- D 変ホ長調の階名「ソ」は、音名「変イ」である。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | 〇 | 〇 | 〇 | × |
2 | 〇 | × | 〇 | 〇 |
3 | × | 〇 | 〇 | × |
4 | × | 〇 | × | × |
5 | × | × | × | 〇 |
B:〇 記述の通りです。マリンバは木琴と同じく鍵盤打楽器に分類されます。
C:〇 記述の通りです。
D:× 変ホ長調の音階を音名で表すと「変ホ・ヘ・ト・変イ・変ロ・ハ・ニ」です。したがって、ソは音名「変イ」ではなく「変口」となります。
次の文は、「保育所保育指針」(厚生労働省告示第 117 号平成 29 年3月 31 日)第2章「保育の内容」2「1歳以上3歳未満児の保育に関わるねらい及び内容」(2)「ねらい及び内容」のオ「表現」の(ウ)「内容の取扱い」の一部である。( A )〜( C )にあてはまる語句の組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
身近な自然や身の回りの事物に関わる中で、発見や( A )が得られるよう、( B )を働かせることを楽しむ遊びや素材を用意するなど保育の( C )を整えること。
(組み合わせ)
A | B | C | |
1 | 色々な知識 | 指先 | やり方 |
2 | 心が動く経験 | 諸感覚 | 環境 |
3 | 思いやりの感情 | 気持ち | やり方 |
4 | 心が動く経験 | 指先 | 環境 |
5 | 色々な知識 | 諸感覚 | 場所 |
A:心が動く経験
B:諸感覚
C:環境
当てはめると、以下となります。
身近な自然や身の回りの事物に関わる中で、発見や( A:心が動く経験 )が得られるよう、( B:諸感覚 )を働かせることを楽しむ遊びや素材を用意するなど保育の( C: 環境 )を整えること。
保育所保育指針より抜粋
第2章 保育の内容
2 1歳以上3歳未満児の保育に関わるねらい及び内容
(2) ねらい及び内容
オ 表現
(ウ) 内容の取扱い
① 子どもの表現は、遊びや生活の様々な場面で表出されているものであることから、それらを積極的に受け止め、様々な表現の仕方や感性を豊かにする経験となるようにすること。
② 子どもが試行錯誤しながら様々な表現を楽しむことや、自分の力でやり遂げる充実感などに気付くよう、温かく見守るとともに、適切に援助を行うようにすること。
③ 様々な感情の表現等を通じて、子どもが自分の感情や気持ちに気付くようになる時期であることに鑑み、受容的な関わりの中で自信をもって表現をすることや、諦めずに続けた後の達成感等を感じられるような経験が蓄積されるようにすること。
④ 身近な自然や身の回りの事物に関わる中で、発見や心が動く経験が得られるよう、諸感覚を働かせることを楽しむ遊びや素材を用意するなど保育の環境を整えること。
次のA〜Dの文は、「積み木遊び」における発達の特徴的行動を示している。これらの発達の変化として早く現れる順に並べた場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
- A 積み木を組み合わせて、家などを作るようになる。
- B 見通しや構想を持って友達と共同しながら、町などを作るようになる。
- C 一つの積み木を見立てて車として遊んだり、象徴的に意味付けしたりする。
- D 積み木をもてあそんだり、積み木同士をぶつけたりして音などを楽しんでいる。
(組み合わせ)
1 | A→B→C→D |
2 | B→A→C→D |
3 | C→B→D→A |
4 | C→D→A→B |
5 | D→C→A→B |
A 3歳頃:いろいろな素材を利用してイメージしたものを作り出す、目的性の強い表現が見られます。
B 5歳頃:友達と共通の目的をもって、共同して1つのものを作り上げるようになります。
C 2歳頃:描く表現の「象徴期(意味づけ期)」のように、あるものをさまざまなものに見立てて遊びはじめます。
D 1歳頃:さまざまなものに触れ、その感触や音を楽しむことは、発達の初期段階です。
次のA〜Eの色は、一般的に保育所で使用されている水彩絵の具の中から2色を選んで同じ量の絵の具を混ぜ合わせたものである。この中で明度が最も高い色と最も低い色の組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
- A 赤と白を混ぜた色
- B 青と紫を混ぜた色
- C 黄と白を混ぜた色
- D 赤と緑を混ぜた色
- E 黄と緑を混ぜた色
(組み合わせ)
明度が最も高い | 明度が最も低い | |
1 | A | B |
2 | A | D |
3 | C | B |
4 | C | E |
5 | E | D |
B 青と紫:青紫になります。青紫は有彩色の中で最も暗い色です。
C 黄と白:明るい黄になります。有彩色の中で黄が最も明るく、白を混ぜるとさらに明度が高くなります。
D 赤と緑:黒に近い色になります。赤に緑のような反対色や補色を混ぜると黒っぽくなり明度が下がります。これを減算混合といいます。
E 黄と緑:黄緑になります。黄より明度が低いです。
したがって、C(黄と白)が最も明度が高く、B(青と紫)が最も明度が低いです。
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
H保育所では、子どもたちと牛乳パックの側面と輪ゴムを使ってパッチンと跳ね上がるおもちゃをつくって遊ぶことにしました。図のように牛乳パックに4箇所切り込みを入れ、1本の輪ゴムを交差させて引っ掛けます。牛乳パックを折り線に沿って反対側に折り、手を離すと跳ね上がるようにしたいと考えました。
【設問】
次のうち、切り込みを入れる位置と輪ゴムのかけ方について、構造上最もよく跳ね上がるのはどれか一つ選びなさい。
1 | |
2 | |
3 | |
4 | |
5 |
条件1:輪ゴムと牛乳パックはそれぞれ同一のものを使用する。
条件2:切り込みに引っ掛けた輪ゴムは全体を同じ張り具合とする。
条件3:折り線は、牛乳パックの角の折り目を利用する。
このおもちゃは輪ゴムが引っ張られ、ゴムが元に戻るときの力の大きさに比例して高く跳ね上がります。
輪ゴムの引っ張られている長さが一番長いものが最も跳ね上がる力があるため4が正解となります。
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
S保育所の5歳児クラスでは、粘土で動物を作りました。新任のI保育士(以下I)と主任のJ保育士(以下J)が、使用した粘土について話をしています。
- I:この前は、焼成することができる( ア )を使って、色々な動物を作りましたね。
- J:そうでしたね。( ア )は子どもでも扱いやすく、( イ )を加えて練ることによって柔らかくなり( ウ )を保つことができますからね。
- I:柔らかくなりすぎた時はどうしたらよいですか。
- J:粘土を( エ )置いておく、あるいは( オ )製の粘土板の上で練ってもよいでしょう。
【設問】
( ア )〜( オ )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
(組み合わせ)
ア | イ | ウ | エ | オ | |
1 | 油粘土 | 油 | 可塑性 | かたまりにして | 木 |
2 | 土粘土 | 水 | 可塑性 | 平らに広げて | 木 |
3 | 小麦粉粘土 | 塩 | 柔軟性 | かたまりにして | プラスチック |
4 | 土粘土 | 水 | 流動性 | かたまりにして | プラスチック |
5 | 油粘土 | 油 | 流動性 | 平らに広げて | プラスチック |
イ:土粘土は、水を加えてよく練ることで硬化してしまっても柔らかくすることができます。
ウ:可塑性とは力を加えると形が変化し、力を除いた後もその形が維持される性質のことをいいます。
エ:平らに広げておいて置くことで表面積が大きくなり、乾燥を早めることができます。
オ:木製の粘土板の上で練ると、木が水分を吸収してくれるため粘土の水分を早く抜くことができます。
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
新任のF保育士(以下F)が、保育所に設置してある非常階段を表示するものを作ろうとして、主任のV保育士(以下V)に相談しています。
- V:どんな感じのものを作りたいのですか?
- F:非常階段が一目で分かるようなものを作ろうと思います。
- V:(A ピクトグラム)ですね。
- F:それはどのようなものですか?
- V:文字の読めない子どもや言葉の異なった外国の方々にも直感的に情報が伝えられるように、視覚的な図で表現されたサインのことです。例えば(B タングラム)がそうですね。
- F:非常階段を示す(A ピクトグラム)は、遠くからでも分かるように(C 色相や明度の異なった)2色を使おうと思います。
- V:最近では年齢や障害の有無にかかわらず、いろいろな立場の人が安全に安心して使えるように配慮された(D ユニバーサルデザイン)という考え方が広がっています。あらゆる人に対して思いやりを持ちながら、デザインを考えることが必要ですね。
【設問】
( A )〜( D )の語句について正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | 〇 | 〇 | 〇 | × |
2 | 〇 | 〇 | × | 〇 |
3 | 〇 | × | 〇 | 〇 |
4 | × | 〇 | × | 〇 |
5 | × | × | 〇 | 〇 |
B:× タングラムは図形を組み合わせて遊ぶパズルゲームのことです。視覚で情報を得るためのシンボルマークではないためこの用法は誤りです。
C:〇 サインとはだれが見ても一目で視認できることが重要なため、遠くからもわかりやすい色相や明度の異なった配色を使うことは適しています。
D:〇 ユニバーサルデザインとは性別、国籍、年齢、障害の有無などにかかわらず、だれもがわかりやすく心地よく使用できるデザインのことです。
次の【Ⅰ群】の詩あるいは詩集と、【Ⅱ群】の作者を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】
- A 『のはらうた』
- B 『こだまでしょうか』
- C 『てのひらをたいように』
- D 『いろんなおとのあめ』
【Ⅱ群】
- ア 金子みすゞ
- イ 工藤直子
- ウ 岸田衿子
- エ やなせたかし
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ア | イ | ウ | エ |
2 | ア | イ | エ | ウ |
3 | イ | ア | エ | ウ |
4 | イ | ウ | ア | エ |
5 | ウ | ア | エ | イ |
B:ア 金子みすゞは、若くして亡くなったが、代表作には『私と小鳥と鈴と』などがあり、500編以上の作品を残しました。
C:エ やなせたかしは、『てのひらをたいように』以外にも『アンパンマン』の作者としても有名です。
D:ウ 岸田衿子は、『いろんなおとのあめ』のみならず、詞だけでなく絵本も多く手がけています。代表作に『かばくん』などがあります。
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
R保育所に勤めるQ保育士は、5歳児クラスの子どもたちと話をしていた。すると、同じ5歳児クラス担当のW保育士から「Q先生、『赤いクレヨン1個、持って来て』って、子どもに言うのは変ですよ。」と指摘された。Q保育士は、何が変なのか、すぐには理解できなかった。また別の機会に、W保育士から「『ハサミ、1個?』子どもには正しい物の数え方で話をする必要があると思います。」と言われた。Q保育士は、物によって数え方が異なることは理解していたが、子どもたちに対しては、その区別をすることなく多くの物に「個(こ)」を付けて表現していたことにやっと気が付いた。
【設問】
次のA〜Dは、物とその物の数え方を示している。正しいものを選択した場合の適切な組み合わせを一つ選びなさい。
- A クレヨン ――― 件(けん)
- B ハサミ ―――― 挺(ちょう)
- C 上靴 ――――― 脚(きゃく)
- D 人形 ――――― 体(たい)
(組み合わせ)
1 | A B |
2 | A C |
3 | B C |
4 | B D |
5 | C D |
B:◯ ハサミは「挺(ちょう)」以外にも「丁(ちょう)」と表記することもあります。
C:× 上靴の数え方は、両足分を一組とし「足(そく)」と数えます。
D:◯ 人間の体に似た形(模した形)である人形などを数えるときは、「体(たい)」が使われます。
次の文は、「保育所保育指針」(厚生労働省告示第 117 号平成 29 年3月 31 日)第2章「保育の内容」の1「乳児保育に関わるねらい及び内容」の一部である。( A )〜( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
玩具などは、音質、( A )、色、大きさなど子どもの発達状態に応じて適切なものを選び、その時々の子どもの興味や関心を踏まえるなど、遊びを通して( B )の発達が促されるものとなるように工夫すること。なお、安全な環境の下で、子どもが探索意欲を満たして自由に遊べるよう、身の回りのものについては、常に十分な( C )を行うこと。
(組み合わせ)
A | B | C | |
1 | 触感 | 理性 | 管理 |
2 | 触感 | 感覚 | 点検 |
3 | 触感 | 感覚 | 管理 |
4 | 形 | 感覚 | 点検 |
5 | 形 | 理性 | 管理 |
A:形
B:感覚
C:点検
玩具などは、音質、( A:形 )、色、大きさなど子どもの発達状態に応じて適切なものを選び、その時々の子どもの興味や関心を踏まえるなど、遊びを通して( B:感覚 )の発達が促されるものとなるように工夫すること。なお、安全な環境の下で、子どもが探索意欲を満たして自由に遊べるよう、身の回りのものについては、常に十分な( C:点検 )を行うこと。
保育所保育指針より抜粋
第2章 保育の内容
1 乳児保育に関わるねらい及び内容
(2) ねらい及び内容
(ウ) 内容の取扱い
① 玩具などは、音質、形、色、大きさなど子どもの発達状態に応じて適切なものを選び、その時々の子どもの興味や関心を踏まえるなど、遊びを通して感覚の発達が促されるものとなるように工夫すること。なお、安全な環境の下で、子どもが探索意欲を満たして自由に遊べるよう、身の回りのものについては、常に十分な点検を行うこと。
② 乳児期においては、表情、発声、体の動きなどで、感情を表現することが多いことから、これらの表現しようとする意欲を積極的に受け止めて、子どもが様々な活動を楽しむことを通して表現が豊かになるようにすること。
次の【I群】の絵本の一場面と、【Ⅱ群】の絵本を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
図:著作権の関係により公表できません。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ア | イ | ウ | エ |
2 | イ | ウ | エ | ア |
3 | ウ | ア | イ | エ |
4 | エ | ア | イ | ウ |
5 | エ | イ | ウ | ア |
B:イ 『三びきのやぎのがらがらどん』は、山へ草を食べに行く三びきのやぎとやぎを谷川で待ち受けているトロル(おに)との対決の物語です。ノルウェーの民話をもとに作られています。
C:ウ 『はらぺこ あおむし』は、世界中で愛されているエリック・カールの代表作です。コラージュ技法で描かれる色彩鮮やかな世界観が特徴です。
D:ア 『あなたは だあれ』は、1968年が初版で今もなお語り継がれる絵本です。いろんな動物が登場し0歳から楽しめる内容です。作者である松谷みよ子は他にも『いないいないばあ』で知られています。
次の文は、保育士がキャリアアップしていくための研修の実施体制に関する記述である。「保育所保育指針」(厚生労働省告示第 117 号平成 29 年3月 31 日)第5章「職員の資質向上」の4「研修の実施体制等」に照らして、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- A 職員全体の保育の質を高めていくためには、保育所において各職員のキャリアパスをしっかり作っていくことが重要である。そのため、保育経験や職位を踏まえた専門性を高めていくための研修計画を作る必要がある。
- B 職員は自分の興味・関心を考えて研修を受けていくことが大切である。そのため、初任者か管理職かなどに関わらず、自由に研修を受けていく必要がある。
- C 外部研修には、個人の責任で参加することが求められる。そのため、研修で学んだ内容は、個人での振り返りにとどめる必要がある。
- D 施設長等は、職員の研修への参加の機会を確保することが大切である。そのため、職員がバランスよく研修に参加できるように配慮しなければならない。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | 〇 | 〇 | × | × |
2 | 〇 | × | 〇 | × |
3 | 〇 | × | × | 〇 |
4 | × | 〇 | 〇 | × |
5 | × | × | 〇 | 〇 |
B:× 職員は、職務内容に応じた専門性を図るための研修を受ける必要があります。そのため、自分の興味や関心を考えて自由に研修を受けることはできません。初任者から管理職員までの職位や職務内容のキャリアパス等を見据えて、体系的な研修計画を作成することが大切です。
C:× 外部研修は施設長等の管理職が、研修に参加するための職員の勤務体制などの工夫を行い、職員が研修の意義や必要性を理解して、互いに協力しながら取り込むことが必要です。したがって、個人の責任で参加するのではありません。また、研修で得た知識及び技能を他の職員と共有することが重要です。保育所全体としての保育実践の質及び専門性の向上につなげていくことができます。
D:〇 記述の通りです。
保育所保育指針より抜粋
第5章 職員の資質向上
4 研修の実施体制等
(1) 体系的な研修計画の作成
保育所においては、当該保育所における保育の課題や各職員のキャリアパス等も見据えて、初任者から管理職員までの職位や職務内容等を踏まえた体系的な研修計画を作成しなければならない。
次の文は、保育士の子育て支援のあり方に関する記述である。「保育所保育指針」(厚生労働省告示第 117 号平成 29 年3月 31 日)第4章「子育て支援」に照らして、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- A 保護者から「先生代わりにやってください。」という依頼に対して、安易に引き受けるのではなく、保護者自らが子育てを実践する力を向上できるように支援する。
- B 送迎時の対話や連絡帳などを通して、保護者との関係性を作り相互理解を図る。
- C 子どもに対する養護・教育を専門的な立場から全面的に担い、保護者の就労支援を最優先する。
- D 保護者の不適切な養育が疑われる場合、プライバシーの保護や守秘義務の観点から、確たる証拠が得られるまでは様子を見る。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | 〇 | 〇 | × | × |
2 | 〇 | × | × | 〇 |
3 | × | 〇 | × | × |
4 | × | × | 〇 | 〇 |
5 | × | × | 〇 | × |
B:〇 記述の通りで、保護者との相互理解や信頼関係を深めるためには、日々の送迎時や連絡帳等を通し、保育士等が保護者の状況把握をし、受け止めること、保護者の疑問や要望、相談事には誠実に真摯になって対応すること、保育士等と保護者の間で子どもに関する情報の交換を細やかに行うことや子どもへの愛情や成長を共に喜び、伝え合うことなどが大切です。
C:× 保護者の就労支援が最優先ではなく、保護者の状況を確認しながら就労と子育ての両立を支援し、子どもの最善の利益を考慮し子どもの福祉を重視した保護者支援を進めます。
D:× 保護者に不適切な養育等が疑われる場合には、市町村や関係機関と連携し、要保護児童対策地域協議会で検討するなど適切な対応を図りましょう。また、虐待が疑われる場合には、守秘義務よりも通告義務が優先されます。迅速に市町村又は児童相談所に通告する必要があります。
保育所保育指針より抜粋
第4章 子育て支援
1 保育所における子育て支援に関する基本的事項
(1) 保育所の特性を生かした子育て支援
ア 保護者に対する子育て支援を行う際には、各地域や家庭の実態等を踏まえるとともに、保護者の気持ちを受け止め、相互の信頼関係を基本に、保護者の自己決定を尊重すること。
イ 保育及び子育てに関する知識や技術など、保育士等の専門性や、子どもが常に存在する環境など、保育所の特性を生かし、保護者が子どもの成長に気付き子育ての喜びを感じられるように努めること。
(2) 子育て支援に関して留意すべき事項
ア 保護者に対する子育て支援における地域の関係機関等との連携及び協働を図り、保育所全体の体制構築に努めること。
イ 子どもの利益に反しない限りにおいて、保護者や子どものプライバシーを保護し、知り得た事柄の秘密を保持すること。
2 保育所を利用している保護者に対する子育て支援
(1) 保護者との相互理解
ア 日常の保育に関連した様々な機会を活用し子どもの日々の様子の伝達や収集、保育所保育の意図の説明などを通じて、保護者との相互理解を図るよう努めること。
イ 保育の活動に対する保護者の積極的な参加は、保護者の子育てを自ら実践する力の向上に寄与することから、これを促すこと。
(2) 保護者の状況に配慮した個別の支援
ア 保護者の就労と子育ての両立等を支援するため、保護者の多様化した保育の需要に応じ、病児保育事業など多様な事業を実施する場合には、保護者の状況に配慮するとともに、子どもの福祉が尊重されるよう努め、子どもの生活の連続性を考慮すること。
イ 子どもに障害や発達上の課題が見られる場合には、市町村や関係機関と連携及び協力を図りつつ、保護者に対する個別の支援を行うよう努めること。
ウ 外国籍家庭など、特別な配慮を必要とする家庭の場合には、状況等に応じて個別の支援を行うよう努めること。
(3) 不適切な養育等が疑われる家庭への支援
ア 保護者に育児不安等が見られる場合には、保護者の希望に応じて個別の支援を行うよう努めること。
イ 保護者に不適切な養育等が疑われる場合には、市町村や関係機関と連携し、要保護児童対策地域協議会で検討するなど適切な対応を図ること。また、虐待が疑われる場合には、速やかに市町村又は児童相談所に通告し、適切な対応を図ること。
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
実習生Nさんは、児童養護施設において実習を行っている。実習開始から1週間、小学校低学年のR君に「こっちくるな」「あっちいけ」といった言葉を毎日のように投げかけられた。Nさんは、どうしてよいか困り、この状況を改善したいと考えている。
【設問】
次のうち、Nさんのとるべき対応として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- A 実習先施設の実習指導者からスーパービジョンを受ける。
- B 授業で学んだ子どもの発達や、要保護児童の特徴について振り返る。
- C R君の言動の背景をアセスメントする。
- D R君との対応における自身の言動やその背景を振り返るなど、Nさん自身の自己覚知を行う。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
2 | 〇 | × | 〇 | 〇 |
3 | 〇 | × | × | 〇 |
4 | × | 〇 | × | × |
5 | × | × | 〇 | × |
B:〇 実際の授業での学びを復習し、養護保育児童に関する理解や各子どもの発達を学ぶことは重要です。
C:〇 R君がなぜそのような言動に至ったのかをアセスメント(診断・見立て)して理解を深めようとする行動は適切です。
D:〇 R君への対応やR君の言動に対して得た知識をもとに、今後似たケースにどのように対応していくことが適切かを考えたり振り返ることは実習生のNさんにとっても有意義なことです。
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
児童養護施設で実習をしているTさんは、配属先のホームのK君(7歳男児)の「どうせ僕なんていてもいなくても同じだし」といった自身を否定的に捉える発言が気になり、実習担当のL保育士に対応について助言を求めた。L保育士は児童の理解を深め、支援の方法について学ぶ良い機会と考え、K君の生い立ちについて説明した。
K君は両親と3人で暮らしていたが、K君が4歳の時に母が家を出た。会社員の父は一人でK君をどう育てて良いか分からず、仕事の間は家に鍵を閉めて「静かに待っていろ」と言い、日中部屋に閉じ込めておくようになった。近隣の人からの通報でK君は保護され、児童養護施設への措置が決定された。父は施設入所時に面会に訪れたが、その後はK君の面会に来ていない。K君自身はお父さんと暮らしたいと考えている。
L保育士は以上のようなK君の生い立ちについて説明した後、「Tさんだったら、この情報からどのような自立支援計画を立案するかな?」と問いかけた。
【設問】
次のうち、K君の自立支援計画に掲げる支援方針の記述として最も不適切な記述を一つ選びなさい。
1 | K君が自身を否定的に捉える発言をしたのは、生い立ちの中で両親から大切にされたと認識できなかったことが一因であると考え、自己肯定感をはぐくめるような支援計画を立てる。 |
2 | K君が父と再び暮らすことを支援方針の一つに挙げる。 |
3 | K君を里親委託することを支援方針の一つに挙げる。 |
4 | 施設での集団生活を通して、一人で自活するための力を養うことを短期目標に挙げる。 |
5 | 短期目標の具体的な取り組みとして、父の生活状況を把握し、K君の日頃の様子を父に連絡すると共に、K君に会いに来てくれるように働きかけることにする。 |
2:〇 K君は父親と暮らしたいと考えているため、本人の意向を考慮し、支援方針の1つに挙げることは重要です。
3:〇 K君の養育は特定の大人との継続的で安定した愛着関係のもとで、できる限り家庭的な養育環境の中で行われる必要があります。したがって、里親委託を支援方針の1つとすることは重要です。
4:× K君の7歳という年齢を考えると、短期目標として一人で自活するための力を養うことは不可能です。
5:〇 退所後の父親との生活への第一歩として、父親の生活状況の把握、父親へのK君の日頃の様子の伝達、K君に会いに来てくれるように働きかけること等は重要です。
伴奏は、基本的に小節の1拍目に位置する音を含む和音を選択します。
本問の曲名は「赤い鳥小鳥」(成田為三・曲/北原白秋・詩)であり、「ヘ長調」「4分の2拍子」です。
A:イ(ドミソ) 旋律の1拍目はソです。すなわちソを含む和音であるイを選択します。
B:ア (ファラド/ファラド) 旋律の1拍目はドです。すなわちドを含む和音のアを選択します。
C:ウ (ファシ♭レ/ファラド) 旋律の1拍目はレとファです。すなわちレを含む和音とファを含む和音のウを選択します。