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保育士試験
過去問題
平成30年度(前期)

教育原理 平成30年度(前期)

問1

次の文は、「教育基本法」第3条の条文である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

国民一人一人が、自己の( A )を磨き、豊かな人生を送ることができるよう、その生涯にわたって、あらゆる( B )に、あらゆる場所において学習することができ、その成果を適切に生かすことのできる( C )の実現が図られなければならない。

 

(組み合わせ)
A B C
1 人間性 機会 社会
2 人格 時期 社会
3 人格 機会 環境
4 人間性 時期 環境
5 人格 機会 社会
正解は5
A:人格
B:機械
C:社会

1947(昭和22)年に初めて施行され、のちに改正された教育基本法は日本国憲法の理念と原則に基づき教育に関しての原則を定めた法律です。
特に幼児期の教育に関しては、生涯にわたる人格形成の基礎を培う重要なものとされています。同法第3条「生涯学習の理念」によると設問の回答は上記となります。


教育基本法より抜粋

第一章 教育の目的及び理念
第三条 国民一人一人が、自己の人格を磨き、豊かな人生を送ることができるよう、その生涯にわたって、あらゆる機会に、あらゆる場所において学習することができ、その成果を適切に生かすことのできる社会の実現が図られなければならない。
問2

次のうち、「学校教育法」の条文の一部として誤ったものを一つ選びなさい。

 

1 幼稚園に入園することのできる者は、満3歳から、小学校就学の始期に達するまでの幼児とする。
2 幼稚園は、義務教育及びその後の教育の基礎を培うものとして、幼児を保育し、幼児の健やかな成長のために適当な環境を与えて、その心身の発達を助長することを目的とする。
3 幼稚園においては、第 22 条に規定する目的を実現するための教育を行うほか、幼児期の教育に関する各般の問題につき、保護者及び地域住民その他の関係者からの相談に応じ、必要な情報の提供及び助言を行うなど、家庭及び地域における幼児期の教育の支援に努めるものとする。
4 すべて国民は、児童が心身ともに健やかに生まれ、且つ、育成されるよう努めなければならない。
5 学校においては、別に法律で定めるところにより、幼児、児童、生徒及び学生並びに職員の健康の保持増進を図るため、健康診断を行い、その他その保健に必要な措置を講じなければならない。
正解は4
1:〇 「学校教育法」第3章「幼稚園」第26条に記されています。

2:〇 「学校教育法」第3章「幼稚園」第22条に記されています。

3:〇 「学校教育法」第3章「幼稚園」第24条に記されています。

4:× 改正前の「旧:児童福祉法」第1条第1項に記されていた内容です。改正後は、第2条第1項に記されています。

5:〇 「学校教育法」第1章「総則」第12条に記されています。


学校教育法より抜粋

第一章 総則
第十二条 学校においては、別に法律で定めるところにより、幼児、児童、生徒及び学生並びに職員の健康の保持増進を図るため、健康診断を行い、その他その保健に必要な措置を講じなければならない。

第三章 幼稚園
第二十二条 幼稚園は、義務教育及びその後の教育の基礎を培うものとして、幼児を保育し、幼児の健やかな成長のために適当な環境を与えて、その心身の発達を助長することを目的とする。
第二十四条 幼稚園においては、第二十二条に規定する目的を実現するための教育を行うほか、幼児期の教育に関する各般の問題につき、保護者及び地域住民その他の関係者からの相談に応じ、必要な情報の提供及び助言を行うなど、家庭及び地域における幼児期の教育の支援に努めるものとする。
第二十六条 幼稚園に入園することのできる者は、満三歳から、小学校就学の始期に達するまでの幼児とする。
問3

次のA・Bそれぞれの著者として正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. A 人間は生後1歳になって、真の哺乳類が生まれた時に実現している発育状態に、やっとたどりつく。そうだとすると、この人間がほかのほんとうの哺乳類なみに発達するには、われわれ人間の妊娠期間が現在よりもおよそ1ヵ年のばされて、約 21 ヵ月になるはずだろう。
  2. B どの教科でも、知的性格をそのままにたもって、発達のどの段階のどの子どもにも効果的に教えることができるという仮説からはじめることにしよう。これは、教育課程というものを考えるうえで、大胆で、しかも本質的な仮説である。

 

  1. ア ヘルバルト(Herbart, J.F.)
  2. イ ブルーナー(Bruner, J.S.)
  3. ウ ポルトマン(Portmann, A.)

 

(組み合わせ)
A B
1
2
3
4
5
正解は5
A:ウ スイスの生物学者であるポルトマンは、他の哺乳類と比較して人間は生理的早産であると述べたことで知られています。

B:イ アメリカの心理学者であるブルーナーは他者が正解を教えるのではなく子供が自ら発見した方が身につきやすいという発見学習を提唱しました。

アはドイツの哲学者ヘルバルトです。4段階教授法を提案したことで知られています。
問4

次の文の著者として正しいものを一つ選びなさい。

旧教育は、これを要約すれば、重力の中心が子どもたち以外にあるという一言につきる。重力の中心が、教師・教科書、その他どこであろうとよいが、とにかく子ども自身の直接の本能と活動以外のところにある。(中略)いまやわれわれの教育に到来しつつある変革は、重力の中心の移動である。それはコペルニクスによって天体の中心が地球から太陽に移されたときと同様の変革であり革命である。このたびは子どもが太陽となり、その周囲を教育の諸々のいとなみが回転する。子どもが中心であり、この中心のまわりに諸々のいとなみが組織される。

 

1 コメニウス(Comenius, J.A.)
2 ルソー(Rousseau, J.-J.)
3 デューイ(Dewey, J.)
4 キルパトリック(Kilpatrick, W.H.)
5 フレーベル(Fröbel, F.W.)
正解は3
1:× 近代教育学の父とも呼ばれたコメニウスは、チェコの教育思想家です。貧富や性差関わらず、教育は万人に対して必要と訴え、後世の教育学に大きな影響を与えた人物です。「世界図絵」は世界初の絵入りの教科書として知られています。

2:× ルソーは、フランスで活躍した思想家でフランス革命に大きく影響を与えた人物です。代表作として「社会契約論」や「エミール」などがあげられます。

3:〇 アメリカの哲学者でシカゴ大学実験学校の校長でもあるデューイが、学校での成果を報告としてまとめたものが「学校と社会」という本で、問題文はその一部です。新しい教育では子どもに重力の中心を置くべきであると唱えました。

4:× アメリカの教育学者であるキルパトリックは、問題解決学習を発展させたプロジェクト・メソッドを提唱し、進歩主義教育の教育方法として実践されました。

5:× ドイツの教育者であるフレーベルは、幼稚園の父とも呼ばれています。世界初の幼稚園を創設した人物であり、彼の教育内容は、遊びや作業を中心にすべきものとし、そのための遊具を考案し、その中で心身の発達が培われていくとしました。
問5

次の【Ⅰ群】の記述と【Ⅱ群】の人物を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【Ⅰ群】
  1. A 玉川学園の創始者。『全人教育論』を著し、労作教育をとり入れた。
  2. B 石門心学の創始者。『都鄙問答』を著し、町人への実践哲学を説いた。
  3. C 能役者、謡曲作家。『風姿花伝』において年齢段階の特質に応じた心や稽古のあり方を説いた。
【Ⅱ群】
  • ア 小原國芳
  • イ 羽仁もと子
  • ウ 世阿弥
  • エ 石田梅岩

 

(組み合わせ)
A B C
1
2
3
4
5
正解は2
A:ア 小原國芳 日本の教育学者であり玉川学園の創始者です。新教育の重要性を説き、アジア各国へ伝えた人物でもあります。代表作に「全人教育論」があります。

B:エ 石田梅岩 江戸時代の思想家であり石門心学の創始者です。町人(庶民)への実践哲学を説いた「都鄙問答」が有名です。

C:ウ 世阿弥 室町時代の能役者、謡曲作家です。「風姿花伝」は、現在のマニュアル本のような存在であり、地位を保ち続けるための心や稽古のあり方を説きました。

イの羽仁もと子は自由学園の創立者です。女性初のジャーナリストや家計簿の考案者としても知られています。
問6

ESD と は、「 持続可能な開発のための教育」(Education for SustainableDevelopment)を表す。次の文は、ESDに関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. A 国際連合は、2005 年から 2014 年までを「国連持続可能な開発のための教育の 10 年(UNDESD)」とし、ユネスコ主導のもとESDの重要性を提唱した。
  2. B 持続可能な社会では、一人一人が社会の一員として、人間・社会・環境・経済の共生をめざし、生産・消費や創造・活用のバランス感覚を持つことが求められる。
  3. C 持続可能な社会を構築するためには、生産活動と消費活動を優先することが重要であり、「生産消費型」社会の形成を目指している。

 

(組み合わせ)
A B C
1
2 ×
3 ×
4 × ×
5 × ×
正解は2
ESD(持続可能な開発のための教育)とは、持続可能な開発を実現するために発想し行動できる人材を育成する教育です。持続可能な発展のための教育、持続発展教育とも呼ばれます。

A:〇 記述の通りです。

B:〇 記述の通りです。「新しい時代を切り拓く生涯学習の振興方策について~知の循環型社会の構築を目指して~」第1部に関する記述です。 2008(平成20)年2月の中央教育審議会答申

C:× ESD(持続可能な開発のための教育)において、循環社会の形成を目指すためには生産と消費を抑えています。
問7

次の文のうち、「絶対評価」についての記述として適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. A 子ども同士を比較して、どちらが優れているかを評価する。
  2. B 集団に準拠した評価であり、集団の質によって結果が左右される。
  3. C 個々の学習者が、教育目標のどこまで到達したかを評価する。

 

(組み合わせ)
A B C
1 ×
2 × ×
3 ×
4 × ×
5 × ×
正解は5
A:× 絶対評価とは、子ども同士を比較して、どちらが優れているかを評価するものではなく、目標に対してどこまで達成できたかを評価するものです。

B:× 絶対評価は、集団の質によって結果が左右されるものではなく、子ども一人一人の達成度を評価するものであり、集団に準拠した評価は、相対評価といいます。

C:〇 問題文、「個々の学習者が、教育目標のどこまで到達したかを評価する」は絶対評価の説明文として適切です。絶対評価とは、子ども一人一人の達成度を評価することをいいます。
問8

次の文は、「児童虐待の防止等のための学校、教育委員会等の的確な対応について」(平成 22 年3月)に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. A 児童虐待の疑いがあるが、確証がない時には、まずは学校として確証を得た上で通告しなければならない。
  2. B 学校の教職員は、職務上、児童虐待を発見しやすい立場にあることを再確認し、学校生活のみならず、幼児児童生徒の日常生活について十分な観察、注意を払いながら教育活動をする中で児童虐待の早期発見に努める必要がある。
  3. C 健康診断においては、身体測定、内科検診や歯科検診を始めとする各種の検診や検査が行われることから、それらを通して身体的虐待及び保護者としての監護を著しく怠ること(いわゆるネグレクト)を早期に発見しやすい機会であることに留意すること。

 

(組み合わせ)
A B C
1
2 ×
3 × ×
4 ×
5 × × ×
正解は4
A:× 児童虐待の疑いがある場合は、早期発見・早期対応のためにも速やかに通告を行います。

B:〇 記述の通りであり、異常が見られた場合は速やかに相談・通告を行います。

C:〇 記述の通りであり、健康診断では身体的虐待及びネグレクトを発見しやすい機会でもあります。
問9

次の文のうち、中央教育審議会答申「道徳に係る教育課程の改善等について」(平成 26 年 10 月)に述べられた内容として、不適切な記述を一つ選びなさい。

 

1 道徳の時間を要として学校の教育活動全体を通じて行うという道徳教育の基本的な考え方は、今後も引き継ぐべきであると考えられている。
2 道徳の授業については、特に小学校高学年や中学校において課題の改善のため、児童生徒の発達の段階を踏まえ、内容や指導方法等を適切に見直すことが必要である。
3 道徳の時間については、道徳教育の要となって人格全体に関わる道徳性の育成を目指すものであることから、各教科と同様に数値による評価を行うことが望ましい。
4 様々な道徳的価値について、自分との関わりも含めて理解し、それに基づいて内省し、多角的に考え、判断することが必要と考えられている。
5 学校における道徳教育は、学校のあらゆる教育活動を通じて行われるべきものである。
正解は3
道徳が教科化されるにあたり、道徳教育の改善・充実を図るために取りまとめられたものが「道徳に係る教育課程の改善等について(答申)」(平成26年10月)です。

1:〇 「同答申」1「道徳教育の改善の方向性」(2)「道徳教育のねらいを実現するための教育課程の改善」に記述があります。

2:〇 「同答申」2「道徳に係る教育課程の改善方策」(1)「道徳の時間を「特別の教科 道徳」(仮称)として位置付ける」に記述があります。

3:× 道徳の時間は子どもたちと一番身近である学級担任が担当することが望ましく、道徳は数値によって評価するものではありません。

4:〇 「同答申」2「 道徳に係る教育課程の改善方策」(2)「目標を明確で理解しやすいものに改善する」に記述があります。

5:〇 「同答申」1「 道徳教育の改善の方向性」(2)「道徳教育のねらいを実現するための教育課程の改善」に記述があります。
問10

次の文は、中央教育審議会答申「子どもの体力向上のための総合的な方策について」(平成 14 年9月)の一部である。( A )・( B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

できるだけ児童生徒が体を動かす時間を多く確保できるよう、始業前や休み時間を活用して全校で体を動かす時間を設定するなどの工夫が求められる。その際、児童生徒がより運動することを楽しみ、体力の向上に積極的に取り組むことができるようにすることが重要である。  このため、特に幼稚園や小学校の教員については、子どもの発達段階に応じて、( A )を促したり、体を動かす楽しさや喜びを体験させる指導ができるよう、実技研修などを充実することが求められる。(中略)  さらに、小学校では、地域や学校の実情に応じて( B )の配置に積極的に取り組むことが期待される。中学校の保健体育の教員が小学校の体育を指導するなど異なる校種間の連携協力も効果的である。また、地域のスポーツ指導者を特別非常勤講師としてより一層活用することも求められる。

 

(組み合わせ)
A B
1 外遊び 固定遊具
2 外遊び 体育専科教員
3 外遊び 運動施設
4 やる気 固定遊具
5 やる気 体育専科教員
正解は2
設問は、中央教育審議会答申「子どもの体力向上のための総合的な方策について」(平成14年9月)III「子どもの体力向上のための総合的な方策」4「学校の取組の充実―創意工夫をこらした体力づくりと地域社会との連携」(1)「学校の取組の充実」に記されている内容です。

このため、特に幼稚園や小学校の教員については、子どもの発達段階に応じて、( A:外遊び )を促したり、体を動かす楽しさや喜びを体験させる指導ができるよう、実技研修などを充実することが求められる。(中略)
さらに、小学校では、地域や学校の実情に応じて( B:体育専科教員 )の配置に積極的に取り組むことが期待される。
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