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保育士試験
過去問題
令和1年度(前期)

子どもの保健 令和1年度(前期)

問1

次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」4(2)「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」に関する記述の一部である。( A )~( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

保育所の( A )の中で、( B )をもって自分のやりたいことに向かって心と体を十分に働かせ、( C )をもって行動し、自ら健康で( D )な生活をつくり出すようになる。

 

(組み合わせ)
A B C D
1 生活 充実感 好奇心 安全
2 活動 充実感 好奇心 安全
3 生活 達成感 見通し 幸福
4 活動 達成感 見通し 幸福
5 生活 充実感 見通し 安全
正解は5
A:生活

B:充実感

C:見通し

D:安全

「保育所保育指針」第1章「総則」4(2)「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」に示されています。「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」は、第2章に示すねらい及び内容に基づく保育活動全体を通して資質・能力が産まれている子どもの小学校就学時の具体的な姿であり、保育士等が指導を行う際に考慮するものとされています。


保育所保育指針より抜粋

第1章 総則
4 幼児教育を行う施設として共有すべき事項
(2) 幼児期の終わりまでに育ってほしい姿

ア 健康な心と体
保育所の生活の中で、充実感をもって自分のやりたいことに向かって心と体を十分に働かせ、見通しをもって行動し、自ら健康で安全な生活をつくり出すようになる。
問2

次の文は、子どもの発育・発達に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. A 発育・発達は連続した現象であり、原則としてある段階から次の段階に飛躍することはない。
  2. B 器官別に見ると、神経系の発育は乳幼児期に最も急速であり、生殖器系の発育が最も遅い。
  3. C 発育・発達は秩序正しく一定の順序で進む。例えば、運動機能では、はいはいの後すぐに一人歩きへと進む。
  4. D 一般的に体重や身長は、乳幼児期および小学校低学年に急速に増加し、小学校高学年ではゆっくり増加する。

 

(組み合わせ)
A B C D
1 ×
2 ×
3 × ×
4 × ×
5 × ×
正解は3
A 〇 子どもの発育・発達には基本的方向性があり、連続した現象です。

B 〇 発育は身体各部で均一ではなく、速度も一定ではありません。神経系の発育は出生直後から4歳ぐらいにかけて急速に発育し、生殖系は思春期より急速に発育します。

C × 発育・発達は遺伝的に規定された順序で進む。運動機能は、「首のすわり→寝返り→おすわり→はいはい→つかまり立ち→一人歩き」へと進みます。

D × 体重や身長は、乳児期に急速に伸び、幼児期から小学校低学年まではゆっくり増加し、小学校高学年からの思春期に再び急速に伸びます。
問3

次の文は、「発熱」に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。

 

1 発熱は、生体の防御反応として、免疫機構が病原体と戦っているサインである。
2 体温には日内変動がある。発熱時も朝方に上昇し、夕方から夜間に下がることが多い。
3 発熱が続くと、食欲が低下して水分も摂らなくなることがある。
4 不感蒸泄も盛んになって体の水分が奪われ、脱水に陥りやすくなる。
5 哺乳・食事の直後、泣いた後、体をよく動かした後などは、病気でない時でも熱が高めになることもある。
正解は2
1:〇 ウイルスや細菌などの病原体が体内に侵入すると、病原体の毒素が体温調節中枢に働いて体温が上昇(発熱)します。発熱とは生体の防御反応で、体温が上がることにより免疫機能が高まり、ウイルスや細菌の力が弱められます。

2:× 体温は1日のうちで早朝が最も低く、しだいに上昇し夕方が最も高くなる日内変動があります。発熱時でも、朝方は体温が低く昼頃から上昇し、夜は高熱になることが多いです。

3:〇 発熱時は代謝が亢進して体たんぱくが失われて消化器系の働きが低下するために、食欲が低下して水分も摂らなくなることがあります。

4:〇 子どもは体の中の水分含有量が多いので、発熱により不感蒸泄も盛んになって体の水分が失われ、脱水に陥りやすくなります。

5:〇 哺乳や食事、泣いた後、運動した後などは、代謝がさかんになり、体がつくる熱量(熱生産量)が多くなるために体温が上昇します。
問4

次の文は、健康診査に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。

 

1 市町村の保健センターで行われる乳幼児健診の受診率は、「平成 28 年度地域保健・健康増進事業報告の概況」(平成 30 年3月7日 厚生労働省)によると約7割である。
2 保育所で行う健診の結果は、保護者に伝えるようにする。
3 保育所は、保護者に市町村の乳幼児健診を受けるように勧め、その結果の報告を働きかける。
4 保育所での健診の項目は、幼稚園でのそれとほぼ同様である。
5 保育所の健診では、保育士は保護者の質問を医師に伝え、適切な判断や助言を受ける。
正解は1
1:× 正しくは、8割以上です。乳幼児(1~2・3~5・6~8・9~12か月児、1歳6か月児、3歳児)の健診の受診率は83.2~96.4%です。

2:〇 保育所で行う健康診断の結果は、保育に活用するだけでなく、家庭に連絡し、保護者が子どもの状態を理解するためにも利用されます。

3:〇 保育所に通園している子どもたちは、市町村の乳幼児健診の受診率が低いので、未受診の保護者には市町村の乳幼児健診の受診を勧め、受診の結果や情報を報告してもらいます。

4:〇 保育所や幼稚園の健康診断は、「学校保険安全法」に規定する健康診断に準じて行わなければならないので、健康項目はほぼ同じです。

5:〇 保育士は保護者から園医にみてもらいたいことや相談したいことなどを調査しておき、まとめておいて園医に簡便に伝え、園医より適切な助言を受けて、保育生活や家庭生活に役立てます。
問5

次の文は、子どもの健康状態の把握に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を× とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. A 一人一人の健康状態を把握することによって、保育所全体の子どもの疾病の発生状況を把握することができ、早期に疾病予防策を立てることに役立つ。
  2. B 子どもの健康状態の把握は、保育士が行うのではなく、専門職である嘱託医と嘱託歯科医が、定期的な健康診査等で把握するものである。
  3. C 一人一人の子どもの生育歴に関する情報を把握するに当たっては、母子健康手帳等の活用が有効であるが、活用の際、その情報の取扱いに当たっては、保育士には秘密保持義務があるため、保護者の了解を得る必要はない。
  4. D 日々の健康観察では、子どもの心身の状態をきめ細かに確認し、平常とは異なった状態を速やかに見付け出すことが重要である。

 

(組み合わせ)
A B C D
1
2 ×
3 ×
4 × ×
5 × × × ×
正解は4
A 〇 保健所は集団の場であるため集団感染の予防に努める必要があります。そのため、一人一人の健康状態を把握し、今までになかった症状に気づいたら別室に移動し観察するなど、早期に疾病予防策を立てます。

B × 子どもの健康状態の把握は、保育士が健康観察を行い、必要に応じて看護士が専門性を生かし対応を図る。異常時は嘱託医と嘱託専門医と連携を図ります。

C × 一人一人の子どもの生育歴を知るため、入園時、入園前の健康状況を把握するため健康調査を行ったり、確認のために保護者の了承を得て母子健康手帳等を活用することもある。個人情報のため、保護者の了解を得た上で、十分注意して取り扱います。

D 〇 保育所保育指針の第1章2(2)「養護に関わるねらい及び内容」には「一人一人の子どもの平常の健康状態や発育及び発達状態を的確に把握し、異常を感じる場合は、速やかに適切に対応する」と明記されています。保育現場では健康観察記録を使用し、登園(所)時、食事の前後や午睡の前後などの定期的に健康状態を把握し、いつもと違ったところはないかなど異常の早期発見に努めます。
問6

次のA~Dは、感染症名と病原体の組み合わせである。正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. A 流行性耳下腺炎 ――― ムンプスウイルス
  2. B 咽頭結膜熱 ――――― アデノウイルス
  3. C 百日咳 ――――――― ヒトパルボウイルス
  4. D 伝染性紅斑 ――――― コクサッキーウイルス

 

(組み合わせ)
A B C D
1
2 ×
3 × ×
4 × × ×
5 × × × ×
正解は3
A:〇 流行性耳下腺炎―ムンプスウイルス。症状は、発熱と唾液線の腫脹・疼痛である。感染経路は、飛沫感染または直接感染。出席停止の期間の基準があり、予防接種は任意接種です。

B:〇 咽頭結膜熱―アデノウイルスです。症状は、高熱、扁桃腺炎、結膜炎で、特に夏季に流行がみられプール熱と呼ばれます。感染経路は飛沫感染および接触感染です。出席停止の期間の基準があります。

C:× 百日咳―百日咳菌です。症状は、特有な咳が長期間続き、春から夏までに流行がみられます。感染経路は、飛沫感染および接触感染です。出席停止の期間の基準があり、予防接種は定期接種です。

D:× 伝染性紅斑―ヒトパルボウイルスです。症状は、軽い風邪症状の後、頬の左右に紅斑が出現し、主に春から秋にかけてみられます。感染経路は、飛沫感染です。コックサッキーウイルスはヘンパンギーナの病原体です。
問7

次は、その年月齢に達した乳幼児の約 80%が可能となる運動発達に関する組み合わせである。
不適切な組み合わせを一つ選びなさい。

 

1 寝返り ――――――― 6~7か月
2 おすわり ―――――― 9~ 10 か月
3 一人歩き ―――――― 12 ~ 14 か月
4 両足でピョンピョン ― 2歳
5 でんぐり返し ―――― 4歳
正解は2
1:〇 記述の通りです。

2:× おすわりは、生後7か月の乳児の約80%が可能です。

3:〇 記述の通りです。

4:〇 記述の通りです。

5:〇 記述の通りです。

なお記述のほかの主な運動機能として、首のすわりは生後3~4か月、はいはいは生後9~10か月に達すれば約80%が可能です。
問8

次の文は、救急処置に関する記述である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

子どもが倒れて意識がなく、呼吸がみられないときは( A )を行い、( B )を装着し音声指示とランプの点滅に従って操作する。普段通りの呼吸があるときは( C )をみながら応援・救急隊を待つ。

 

(組み合わせ)
A B C
1 胸骨圧迫 自動体外式除細動器 様子
2 背部叩打 自動体外式除細動器 心拍
3 胸骨圧迫 人工呼吸用マスク 様子
4 胸骨圧迫 人工呼吸用マスク 心拍
5 背部叩打 人工呼吸用マスク 様子
正解は1
子どもが倒れて意識がなく、呼吸がみられないときは( A 胸骨圧迫 )を行い、( B 自動体外式除細動器 )を装着し音声指示とランプの点滅に従って操作する。普段通りの呼吸があるときは( C 様子 )をみながら応援・救急隊を待つ。 自動体外式除細動器=AEDです。
問9

次の文は、乳幼児によくみられるアトピー性皮膚炎に関する記述である。適切な記述を一つ選びなさい。

 

1 乳児では、アトピー性皮膚炎と診断されることは稀である。
2 食物アレルギーがあると、アトピー性皮膚炎になる。
3 アトピー性皮膚炎の症状の特徴は、かゆみである。
4 アトピー性皮膚炎のある園児は、プールに入れない。
5 アトピー性皮膚炎のある園児は、とくにかぶれやすいので、遊具やおもちゃの材質はプラスチックを避けるのが良い。
正解は3
1 × アトピー性皮膚炎は、乳児期から発症します。アトピー性皮膚炎は皮膚のバリア機能が低下し、外からの刺激に弱くなって、かゆみを伴う湿疹ができる疾患です。鶏卵、牛乳、小麦などの食物が原因となっていることがあります。

2 × 従来は食物アレルギーがあるとアトピー性皮膚炎になりやすいと考えられていたが、近年はそうではないとがわかってきています。アトピー性皮膚炎の湿疹によりバリア機能が低下した皮膚から食物が入り込み、食物アレルギーを発症するとも考えられています。

3 〇 アトピー性皮膚炎の主症状はかゆみです。かゆみに対しては、冷やしたり、スキンケア、薬物治療、悪化要因の除去を行います。

4 × 水泳自体はアトピー性皮膚炎にはよい影響があり、プールに入ることはできます。ただし消毒液として塩素が使われていることが多いため、水泳が終わった後には必ずシャワーを浴びて、体の塩素を流します。

5 × プラスチックを避けるのがよいとは、必ずしもいい切れません。一部のプラスチックなどの環境化学物質がアトピー性皮膚炎を悪化させるかどうかの関連は検討中です。
問10

次の文は、「教育・保育施設等における事故防止及び事故発生時の対応のためのガイドライン【事故防止のための取組み】~施設・事業者向け~」(平成 28 年3月 内閣府)における「食事中の誤嚥を防ぐためのポイント」に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。

 

1 ゆっくり落ち着いて食べることができるよう子どもの意志にあったタイミングで与える。
2 子どもの口に合った量で与える。(1回で多くの量を詰めすぎない)
3 食べ物を飲み込んだことを確認する。(口の中に残っていないか注意する)
4 汁物などの水分を適切に与える。
5 食べ方に注意が必要な食材は、食べさせないようにする。
正解は5
教育・保育施設等においては、睡眠中、プール活動・水遊び、食事などの場面では重大な事故が発生しやすいです。食事中の窒息事故については、食材の固さ、噛み切りにくさ、大きさ、形状などが影響します。

1:〇 記述の通りです。

2:〇 記述の通りです。

3:〇 記述の通りです。

4:〇 記述の通りです。

5:× 食べ方に注意が必要な食材は、必ずしも食べさせないようにするのではなく、細かく切るなどの工夫をして提供します。食事中の誤嚥を防ぐための注意ポイントとしては、ほかに食事中に眠くなっていないか、正しく座っているかなどにも注意します。
問11

次のA~Eのうち、「発達障害者支援法」(平成 28 年一部改正)の支援の対象となるものを○、対象とならないものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. A 選択性緘黙
  2. B 注意欠如・多動症(注意欠陥・多動性障害)
  3. C 限局性学習症(学習障害)
  4. D トゥレット症(音声および多発性運動性の合併したチック障害)
  5. E 反応性アタッチメント障害(反応性愛着障害)

 

(組み合わせ)
A B C D E
1 × ×
2 × ×
3 × ×
4 × ×
5 × ×
正解は4
「発達障害者支援法」が2016(平成 28 )年8月1日から改正され、新たに発達性協調運動障害、吃音、チック障害、トゥレット症候群、言語障害等の障害が対象に加えられました。

A:× 選択性緘黙は、発声などに問題がないにもかかわらず、学校や職場などの特定の場面や状況において話すことができない状態の病気です。「発達障害者支援法」の対象障害ではありません。

B:〇 記述の通りです。

C:〇 記述の通りです。

D:〇 記述の通りです。

E:× 反応性アタッチメント障害(反応性愛着障害)は、素直に大人に甘えたり、頼ったりできないことが基本的特徴です。「発達障害者支援法」の対象障害ではありません。
問12

次のA~Dのうち、注意欠如・多動症の子どもへの対応として適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. A 多くの子どもと楽しく過ごせるように、大テーブルを複数の子どもで使用するようにした。
  2. B 注意が散漫にならないように、くりかえし大きな声で指示を出した。
  3. C 目的とは違ったものに注意が奪われやすいので、必要な教材や道具は活動の前に準備した。
  4. D やるべきこと、予定、規則を視覚的に示すようにした。

 

(組み合わせ)
A B C D
1 ×
2 × ×
3 × ×
4 × ×
5 × × ×
正解は4
A × 注意欠如・多動症の子どもは、目の前に複数の子どもがいると落ち着かず集中できません。一人のテーブルで気が散らないように工夫したり、パニックになったときのために少し離れた静かな環境があると、安心して落ち着いた行動ができます。

B × おおきな音などに過敏に反応し、パニックを起こすため、わかりやすい言葉で「いつ、何を、どのように、どうする」など、具体的に繰り返し伝えると良いです。

C 〇 気が散りやすいなどの不注意の特徴があるため、活動の直前に準備するのが望ましいです。

D 〇 予定、約束、規定を視覚的に示すことは有用です。指示カードやボードに予定を書いて見ただけでわかるようにします。
問13

次の文は、子どもの性別違和に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. A 男の子の場合、女の子の服を身につけることを強く好む。
  2. B ごっこ遊びにおいて、反対のジェンダーの役割を強く好む。
  3. C 自分の性器の構造を強く嫌悪する。

 

(組み合わせ)
A B C
1
2 ×
3 ×
4 × ×
5 × × ×
正解は1
性染色体XとYの組み合わせで性別(ジェンダー)が決まり、XYは男性、XXは女性です。ジェンダーの形成には、生育環境や心理的、社会的要因が重要な役割を果たしています。

A 〇 子どもの性別違和では、身体的性別とは反対の物を好む傾向があります。

B 〇 性別違和の子どもは、ごっこ遊びでは、身体的性別とは反対のジェンダーの役割を強く好みます。

C 〇 脳が身体的性別とは異なる発達をした場合に起こると考えられ、幼少期から違和感を感じ、思春期頃より自分の性器に強い嫌悪感を抱くようになります。
問14

次の文は、産後うつに関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. A 産後うつの有病率は、25%程度である。
  2. B 産後うつは、産後7か月以降の発症が多い。
  3. C 産後うつは、ホルモンの変動などの生物学的要因が強く、心理学的および社会的要因は無視できるほど小さい。
  4. D 産後うつは、母親と子どもの相互作用に影響を与えるが、子どもの認知と社会・情緒的発達にはほとんど影響を与えない。

 

(組み合わせ)
A B C D
1
2 ×
3 × ×
4 × × ×
5 × × × ×
正解は5
A:× 正しくは、6.5~13%です。

B:× 発症時期は産後2~4週間頃が多いとされているが、環境によっては産後1~4ヶ月が過ぎてから症状が出る人もあり、症状は数ヶ月、数年単位で続くこともあります。

C:× 育児の不安やストレス、母親としての無力感、孤独感など社会的要因の影響は大きいと考えられており、その他に、出産に伴う母体内での急激なホルモン環境の変化との関連もあるとされています。

D:× 産後うつ病によって、母子の関わりが希薄になり、母子相互作用に影響が出るほかに、情緒や社会性、認知や行動面のも影響を及ぼします。それ以外に知能の発達にも影響が出る場合もあります。
問15

次のA~Eのうち、過換気症候群について適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. A 身体的誘因と心理的誘因がある。
  2. B ペーパーバッグ法は簡便で安全な方法である。
  3. C 症状として、空気が吸えない感じ、胸痛、動悸、悪心、嘔吐、手足のしびれ、痙攣、意識消失などがある。
  4. D 思春期から 20 歳台の女性に多くみられる。
  5. E 呼吸が速くなることにより血液が酸性に傾くことによって、様々な症状が発現する。

 

(組み合わせ)
A B C D E
1
2 × ×
3 × × ×
4 × × ×
5 × × ×
正解は2
A:〇 身体的誘因として激しい運動や疲労、発熱などがあり、心理的誘因として不安、恐怖、怒り、敵意等が引き金となり、呼吸中枢が過敏に反応することにより起こります。

B:× ペーパーバッグ法が以前行われていたが、最近は行われていません。現在は、まず本人をできるだけ安心させ意識的に呼吸を遅くする、あるいは呼吸を短時間こらえることで症状が改善します。

C:〇 症状は、突然発症する異常な過呼吸の他に、動悸、手足のしびれ、痙攣、意識消失等があります。発作は、一般に30~60分程度で消失し、経過は良好な場合がほとんどです。

D:〇 若い女性は精神的ストレスを受けやすく、精神的な不安や緊張等を感じやすいために起こりやすいと言われています。

E:× 呼吸回数が増加すると、肺からの二酸化炭素の排泄が増加し、血液中の二酸化炭素濃度が低下することにより血液が正常よりもアルカリ性を示すようになり、さまざまな症状が引き起こされます。
問16

次の文は、感染予防のために用いる消毒薬に関する記述である。適切な記述を一つ選びなさい。

 

1 消毒用アルコールは多種類の病原体に効果があるため、よく用いられる。原液を2倍に薄めて使う。
2 消毒用アルコールは手指や、遊具、便器、トイレのドアノブなどに用いるが、ゴム製品や合成樹脂製品(おもちゃなど)は浸け置きして消毒する。
3 逆性石鹸は、ウイルスにも効果があるため、手指を含めて室内にある物品を消毒するのに用いる。
4 次亜塩素酸ナトリウムは、ノロウイルスを含めて多くのウイルス、細菌、一部の真菌に効果があるが、金属には使えない。
5 次亜塩素酸ナトリウムで消毒する時は、市販の漂白剤(塩素濃度約6%)を 30 倍に希釈して用いる。
正解は4
1 × 消毒用アルコールは、原液(製品濃度70~80%)で使用します。有効な病原体は、一般細菌(MRSA等)、結核菌、真菌、ウイルス(HIVを含む)等です。

2 × 消毒用アルコールは、手指、遊具、室内環境、家具等(便座、トイレのドアノブ等)に用いられる。ゴム製品、合成樹脂等は、変質するので長時間漬け置きする事は避けます。

3 × 逆性石けんは、一般細菌(MRSA等)、真菌には有効ですが、結核菌、大部分のウイルス等にはあまり効果がありません。

4 〇 次亜塩素酸ナトリウムなどの塩素系消毒薬は、金属には使えません。

5 × 次亜塩素酸ナトリウムは、原液の濃度が約6%の場合は、200~300倍に希釈して用います。
問17

次の文は、「教育・保育施設等における事故防止及び事故発生時の対応のためのガイドライン【事故防止のための取組み】~施設・事業者向け~」(平成 28 年3月 内閣府)における「プール活動・水遊びの際に注意すべきポイント」に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。

 

1 監視者は監視に専念する。
2 監視エリア全域をくまなく監視する。
3 動かない子どもや不自然な動きをしている子どもを見つける。
4 十分な監視体制の確保ができない場合は、プール活動の時間を短くして実施する。
5 時間的余裕をもってプール活動を行う。
正解は4
1:〇 記述の通りです。

2:〇 記述の通りです。

3:〇 記述の通りです。

4:× プール活動、水遊びの際に十分な監視体制ができない場合は、プール活動の中止も選択肢とします。

5:〇 記述の通りです。

記述のほか、プール活動・水遊びを行う場合は、監視体制の空白が生じないようにもっぱら監視を行う者とプール指導等を行う者を分けて配置し、役割分担を明確にします。
問18

次のうち、「学校保健安全法施行規則」第 19 条における出席停止の期間の基準として適切な記述を一つ選びなさい。

 

1 インフルエンザ(特定鳥インフルエンザ及び新型インフルエンザ等感染症を除く)では、発症した後3日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては3日)を経過するまで。
2 百日咳では、特有の咳が消失するまで又は5日間の適正な抗菌性物質製剤による治療が終了するまで。
3 麻しんでは、解熱した後5日を経過するまで。
4 風しんでは、発しんが消失し、解熱するまで。
5 水痘では、すべての発しんが消失するまで。
正解は2
1 ×です。出席停止の期間の基準は、「発症した後5日を経過」になります。

2 〇です。

3 ×です。出席停止の期間の基準は、「解熱した後3日を経過」になります。

4 ×です。出席停止の期間の基準は、「発しんが消失するまで」になります。

5 ×です。出席停止の期間の基準は、「すべての発しんが痂皮化するまで」になります。
問19

次の文は、保育所における発育及び発達状態の把握に関する記述である。適切な記述を一つ選びなさい。

 

1 保育中の子どもの心身の状態については、特に問題のない場合は1週間に一度、まとめて保護者に報告するとともに、留意事項などについては必要に応じて助言する。
2 保育中に発熱などの異常が認められた場合、また傷害が発生した場合には、まず嘱託医やかかりつけ医等の指示を受け、対応することを優先する。状態が落ち着いてから保護者に連絡する。
3 長期の観察によって、疾病や障害の疑いが生じた時には、保護者に伝えるとともに、嘱託医や専門機関と連携しつつ、対応について話し合い、それを支援していくことが必要である。
4 疾病や傷害発生時、虐待などの不適切な養育が疑われる時などは、担任保育士の判断で直ちに保健所または児童相談所に届け出る必要がある。
5 看護師等が配置されている場合、看護師は乳児への専門的対応を行う。
正解は3
1 × 不適切です。保育中の子どもの様子は、日々必要に応じて保護者に報告します。

2 × 不適切です。保育中の異常や傷害が発生した場合には、速やかに保護者に連絡します。

3 〇 適切です。

4 × 不適切です。虐待などの不適切な養育が疑われる時などは、担当保育士が直ちに保健所又は児童相談所に届け出るのではなく、保育所全体で状況を把握し、対応します。

5 × 不適切です。看護師は乳児だけではなく、保育所全体の健康と衛生(「子どもの健康」「職員の健康」「保護者・家庭の健康」)を守ります。
問20

次の文は、乳幼児突然死症候群(SIDS)に関する記述である。適切な記述を一つ選びなさい。

 

1 SIDS とは、乳幼児にみられる原因不明の窒息による突然死である。
2 SIDS の日本での発症頻度はおおよそ出生 6,000 ~ 7,000 人に1人と推定され、多くは生後1歳以上で発症する。
3 SIDS は、主として睡眠中に発症する。
4 SIDS の診断は、解剖が実施されない場合は死亡状況調査に基づいて行う。
5 SIDS の乳幼児では、何らかの基礎疾患があるため、それによる死亡であるかどうかの区別が重要である。
正解は3
1:× SIDSとは、何の予兆のないまま乳幼児が死に至る原因のわからない病気で、窒息等の事故とは異なる病気です。

2 :× 発症頻度は、乳幼児突然死予防学会によるとおよそ出生6,000~7,000人に1人と推定されている。生後2~6ヶ月に多く、まれに1歳以上でも発症することがあります。

3 :〇 SIDSはほとんどの場合睡眠中に起こり、特に、うつ伏せで寝かされていた赤ちゃんに発症頻度が高いことが調査研究で明らかになっています。

4 :× SIDSの診断は、剖検および死亡状況調査に基づいて行います。やむを得ず解剖がなされない場合および死亡状況調査が実施されない場合は、診断が不可能です。

5 :× SIDSは基礎疾患がなく、乳幼児が突然死に至る原因がはっきりと予測できない病気です。
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