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代表講師ブログ

令和4年保育士試験(前期)【保育の心理学】問題と解答、解説その1

2022年05月02日

こんにちは!!

ブログにて令和4年前期保育士試験の回答と解説を行っていきます。

本日は【保育の心理学】問1から問5までを行いますので是非ご参考にしてみてください。

 

保育の心理学では、発達心理学といわれる分野全般が範囲になっており、さまざまな学説、理論及び人名などはかなり専門的なものまで出題されています。

 

問1 次の文は、子どもの社会性の発達に関する記述である。【Ⅰ群】の記述と、【Ⅱ群】の人物を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

 

【Ⅰ群】

A 子どもの道徳的判断は、行動の規準が自分本位に決定され、社会的慣習を考慮しない水準から、他者の期待や社会的慣習に基づいて行動する水準に移行し、さらにそれらを超えて道徳的価値と自 己の良心によって行動する水準に至るとした。

B 向社会的行動の判断の理由づけは、自分の快楽に結びついた理由づけから、相手の立場に立った共感的な理由づけを経て、強く内面化された価値観に基づいた理由づけへと発達するとした。

C 子どもの道徳的判断は、「コップがあると知らずにコップを 15 個割った」場合と「お菓子を盗み食いしようとしてコップを1個割った」場合とでは、被害の大きい前者を悪いと判断する結果論的判断から、悪い意図のある後者を悪いと判断する動機論的判断へと発達するとした。

 

【Ⅱ群】

ア  アイゼンバーグ(Eisenberg, N.)

イ  コールバーグ(Kohlberg, L.)

ウ  ピアジェ(Piaget, J.)

 

(組み合わせ)

A B C

1 ア イ ウ
2 ア ウ イ
3 イ ア ウ
4 イ ウ ア
5 ウ イ ア

回答:3

<解説>


A)イ
コールバーグは子どもの道徳性の発達を認知や判断の問題として捉えた「道徳性発達理論」を提唱した人物であり、問題文の説明は適切である。
B)ア
アイゼンバーグは道徳の判断基準が発達段階で異なることを示した「向社会的行動」を提唱した人物であり、問題文の説明は適切である。
C)ウ
ピアジェは子どもが年を重ねるに従い、他律的判断から自律的判断へと移行する「動機論的判断」を提唱した人物であり、問題文の説明は適切である。

 

問2 次のうち、運動発達に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

 

A ギブソン(Gibson, J.J.)は、人間が運動するためには知覚が必要であり、知覚するためには運動が必要であると述べた。

B 運動発達には「頭部から脚部へ」「末梢から中枢へ」「粗大運動から微細運動へ」という方向性がある。

C 物をつかむ運動の発達は、手の内側(親指の側)から外側(小指の側)に向かって進む。D 最初の移動運動である寝返りが達成されると、探索行動が活発になる。

 

(組み合わせ)

A B C D
1 ○ ○ ○ ○
2 ○ × ○ ×
3 ○ × × ○
4 × ○ ○ ×
5 × × × ×

回答:3

<解説>
A)◯
適切です。
B)X
運動発達には「頭部から脚部へ」「中枢から抹消へ」「粗大運動から微細運動へ」という方向性があるため、問題文は不適切です。
C)X
物をつかむ発達は手のひらを使って、握ることができるようになり、自分の意思で動かせる範囲が末端まで広がっていき、親指と人差し指で物を掴めるようになる。
D)◯
適切です。

 

問3 次のうち、ピアジェ(Piaget, J.)の理論の前操作期に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

 

A 太いコップに入っていた水を細長いコップに入れ替えて水位が前より高くなっても、水の量は変わらないと判断する。

B 水や風のような無生物にも生命があり、精神や意識を持つと考える。

C 積み木を車に見立てて走らせて遊ぶなど、あるものによって別のものを表象する。

D 子どもの前におもちゃを置き、そのおもちゃに布をかけて見えなくすると、おもちゃに対する関心は失われる。

 

(組み合わせ)

A B C D
1 ○ ○ × ○
2 ○ × ○ ×
3 × ○ ○ ×
4 × × × ○
5 × × × ×

 

回答:3

<解説>
A)X
前操作期は2〜7歳であり、保存性が未発達のため、問題文は不適切である。
B)◯
適切です。
C)◯
適切です。
D)X
感覚期における対象の永続性の説明であり、問題文は不適切である。

 

問4 次の文は、子どもの読み書きに関する記述である。( A )~( D )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

 

( A )とは読み書き能力、識字力のことであり、萌芽的( A )とは実際に読み書きができるようになる前の子どもが遊びの中で示す、あたかも読み書きができるように振る舞う様々な活動を さす。読み書きができるようになるには( B )が必要となる。例えば、「くるま」の真ん中の音を取ると何になるかと聞かれて、「くま」と答えることができるのは( B )の表れである。( B ) の発達は( C )などの遊びを経験することによって促進される。日本語を母語とする子どもの場合、平仮名のそれぞれの文字が( D )に対応していることに気づくと急激に他の文字も読めるようになる。

【語群】

ア 音節  イ しりとり  ウ リテラシー   エ 音韻意識   オ 意味

カ 音声理解  キ ナラティブ  ク 統語  ケ ままごと

 

組み合わせ)
A B C D
1 ウ エ イ ア
2 ウ カ ケ ク
3 カ エ ケ オ
4 キ カ イ ア
5 キ ク イ オ

 

回答:1

<解説>

A)リテラシーとは、「読解記述力」を指す。
B)「音韻意識」とは、 簡単に言うと「くるま」は、「く」「る」 「ま」という3つの音でできているという ことがわかることです
C)しりとり遊びをすることで、語彙力だけでなく、拡散的思考力・集中的思考力・転換的思考力などのさまざまな力をやしなうことができる。。
D)言葉における音の単位で、ひとまとまりの音の事である。

 

 

問5 次の文は、原因帰属に関する記述である。( A )~( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

 

同じように成功や失敗を経験したとしても、成功または失敗の原因をどのように捉えるかによって その後の動機づけが異なる。( A )はある出来事の原因を何に求めるかという原因帰属について、統制の位置と( B )という2つの次元から説明しようとした。一般に、失敗の原因を( C ) に帰属させると動機づけが高まるといわれているが、行動しても期待した結果が得られない状態が続 くと「何をやっても無駄だ」とやる気をなくしてしまうこともある。これを( D )は学習性無力感と呼んだ。

 

(組み合わせ)

 

A            B    C         D

1  ワイナー(Weiner, B.)         安定性       運      セリグマン(Seligman, M.E.P.)

2  ワイナー(Weiner, B.)         安定性      努力     セリグマン(Seligman, M.E.P.)

3 セリグマン(Seligman, M.E.P.)   安定性     能力        ワイナー(Weiner, B.)

4 セリグマン(Seligman, M.E.P.)   可塑性     努力        ワイナー(Weiner, B.)

5 セリグマン(Seligman, M.E.P.)   可塑性     能力        ワイナー(Weiner, B.)

 

回答:2

<解説>
A)達成課題における成功と失敗の原因を何に帰属させるのか考えたのはワイナーである。
B)原因帰属のスタイルは、「統制(内的統制/外的統制)」と「安定性(安定/不安定)」の組み合わせからなる。
C)失敗の原因を運のせいにしてしまえば落ち込まずに済むかもしれないが、行動しても期待した結果が得られないと、やる気をなくしてしまうとういう解釈。
D)学習性無力感と呼んだのは、セリグマンである。

 

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