こんにちは
サンライズ保育士資格取得スクールです
8月5日(土)、6日(日)に令和5年神奈川県独自保育士試験が行われました
受験されたみなさま、お疲れ様でした
いかがでしたでしょうか
こちらのブログでは本日より順に、解答・解説を掲載していきます
本日は【保育の心理学➀】です
ぜひご参考になさってください
※この解答・解説は実際の試験をサンライズ保育士資格取得スクールの講師が解答し作成したものであり、正答とは異なる場合がございますので、ご了承下さい。
問1 次の観察法に関する記述のうち、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の
正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 日常生活を観察する方法を自然的観察法という。
B 調査の目的に従って、意図的に場面を設定し、そこで起こる行動を観察する方法を実験的観察法という。
C 保育者などが対象児と関わる中で観察を行う方法を参加的観察法という。
D 複数の観察者を組織して観察を行う方法を組織的観察法という。
(組み合わせ)
A B C D
1 〇 〇 〇 〇
2 〇 〇 〇 ×
3 〇 〇 × ×
4 × 〇 × ×
5 × × × 〇
回答:2
〈解説〉
A適切です。
B適切です。
C適切です。
D不適切です。組織的観察法ではなく協同観察です。組織的観察法は、個別のケースや個人の行動を詳細に観察して、特定のテーマや問題に関する理解を深めるために用いられます。
問2 次の【Ⅰ群】の能力と【Ⅱ群】のOECD(経済協力開発機構)が挙げる3つの社会情動的スキルを結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】
A 自己抑制
B 自尊心
C 社交性
D 思いやり
E 自信
【Ⅱ群】
ア 目標の達成
イ 他者との協働
ウ 情動の制御
(組み合わせ)
A B C D E
1 ア ア ウ イ ア
2 ア ウ イ イ ウ
3 イ ア イ ウ ア
4 ウ ア イ イ ウ
5 ウ ウ ウ イ ア
回答:2
〈解説〉
A 自己抑制 -ア目標の達成
B 自尊心 -ウ情緒の制御
C 社交性 -イ他者との協働
D 思いやり-イ他者との協働
E 自信 -ウ情緒の制御
問3 次の乳幼児の人との関わりに関連する現象A~Eを、一般的な発達における発現の順に並べた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 社会的微笑
B 生理的微笑
C 指さし
D 延滞模倣
E 人見知り
(組み合わせ)
1 A→B→C→D→E
2 A→B→D→E→C
3 B→A→D→E→C
4 B→A→E→C→D
5 B→A→E→D→C
回答:4
〈解説〉
B生理的微笑→A社会的微笑→E人見知り→C指差し→D延滞模倣
B生理的微笑:出生から1ヶ月頃までに見られます。生まれてすぐの乳児に見られる特徴的な微笑みのことです。何かに反応しているわけではなく、筋肉の動きで微笑みに見えるというものです。
A社会的微笑:出生後2ヶ月から3ヶ月頃から見られることがあります。乳児が他人との交流を通じて微笑むようになる段階です。
E人見知り:生後8ヶ月頃から見られます。他人や新しい場所に対して警戒心を示す段階です。8ヶ月不安ともいいます。
C指差し:9ヶ月から12ヶ月頃から見られます。指を使って物を指し示すようになる段階です。
D延滞模倣:12ヶ月から18ヶ月頃から見られます。観察した相手の行動を、時間が経ってから模倣することです。目の前に模倣する相手がいなくてもイメージだけで模倣が出来るようになる段階です。
問4 次のA~Eの記述のうち、児童期から青年期の発達に関して適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 学童期後期になると仲間関係が大きく広がり、ギャング・グループを形成すると考えられていたが、近年子どもを取り巻く状況の変化により、ギャング・グループの形成が難しくなってきている。
B 思春期になると、共通の興味や関心、内面的な類似性を持つチャム・グループを形成する。
C 第二次性徴は思春期開始の指標とされてきたが、近年は発達加速現象により、第二次性徴の開始の低年齢化が見られる。
D 青年期後期になるとチャム・グループより更に同質性・凝集性の高いピア・グループが形成される。
E エリクソン(Erikson, E.H.)によれば青年期の発達課題は「アイデンティティの確立」だが、「早期完了」として危機を経験する者もいる
(組み合わせ)
A B C D E
1 〇 〇 〇 × ×
2 〇 〇 × 〇 〇
3 〇 〇 × × 〇
4 × 〇 〇 × ×
5 × × × 〇 ×
回答:4
〈解説〉
A 不適切です。ギャング・グループは学童期後期ではなく、小学校3~4年の学童期中期に形成されます。
B 適切です。
C 適切です。
D 不適切です。青年期後期にピア・グループは形成されるが、この集団は互いの価値観や異質性を認めることが特徴であるため不適切です。
E 不適切です。早期完了とは自身の環境や立場を疑いなく受け入れており、危機を経験していないのにも関わらず、一見すでにアイデンティティが確立されたような状態であることです。
問5 次のA~Eの心身症に関する記述のうち、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 神経性無食欲症・神経性大食症はやせているのにもかかわらず、体重増加への恐怖をもつ。思春期以降の女性にのみ発症する。
B 夜驚症は睡眠中、突然起き上がりパニックのように叫び声を上げたり、泣き出したりする。3歳から9歳の頃に発症して、自然に消失することが多い。
C 夜尿症・昼間遺尿症は、5歳を過ぎても、布団や服の中で排尿し、週2回以上3か月以上にわたり続くもののうち、心理的な原因によって生じるものをいう。
D 選択性緘黙は言語や知能に遅れはなく、特定の場面や特定の人物に対して話すことができないことが1か月以上続いている状態である。
E 起立性調節性障害は、立ち上がるときに脳血流の低下が起こり、低血圧や頻脈、立ちくらみ、めまい、失神などの症状が現れる。思春期に起こりやすい。
(組み合わせ)
A B C D E
1 〇 〇 〇 × ×
2 〇 × 〇 〇 ×
3 × 〇 × ○ 〇
4 × × 〇 × 〇
5 × × × 〇 ×
回答:3
〈解説〉
A不適切です。思春期や若年成人期に女性によく見られますが、男性でも発症することがあります。
B適切です。
C不適切です。心理的な原因によって生じるものだけではなく、排尿機能の問題によるものもあります。
D適切です。
E適切です。
いかがでしたでしょうか
次回は【保育の心理学】の続きをご紹介いたします
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