保育士資格を取得したい、保育士になりたい方を応援するサイト

050-3315-0577 【受付時間】12:00~18:00 (定休日:月曜・火曜)
※メールは24時間受付けております。

メイン メイン

保育士試験について

保育士試験科目別学習のポイント

保育士試験科目別学習のポイント

保育士試験科目別学習のポイント

保育士試験は全部で9教科あり、またその試験範囲は幅広いため、期間を決めて効率良く学ばないと、無駄に時間をとったり、せっかく覚えたこともすぐに忘れてしまう、ということになってしまいます。ここではポイントを押さえて効率よく勉強するためのポイントについて教科別にご説明いたします。

保育原理

まずは、保育士指針をしっかりと読み込みましょう。参考書やネット上では重要箇所が赤字になっており、穴埋め形式で覚えられるようになっていますので、しっかり答えられるようにしておきましょう。
特に、第1章、第2章「保育の内容」についてはどこから出ても良いように準備しておきましょう。
他、試験問題には、保育の歴史(保育の先駆者、日本の保育の歴史)、保育に関する法令(児童福祉法と児童福祉施設設備運営基準、保育所と幼稚園の関係)、認定こども園についてなども押さえておきましょう。

保育の歴史については、教育原理とも内容が一部重複していますので、人名と代表著作物、唱えた理論などをセットで覚えるようにしましょう。
また、2020年の改正により、障害児保育と乳児保育について出題範囲として追加されることになっていますので、参考書等で情報を集めておきましょう。事例が数問出題されることもありますが、難しく考えることはなく、基本的に子どもや保護者の気持ちに寄り添う答えを選べば問題ありません。

教育原理

教育原理はニコイチの1つで、社会養護と両方で60点以上取らないと合格できない科目です。さらに近年難易度が高くなっており、例年出題されるものと、時事に合わせた問題で構成されています。
時事に合わせた問題は、どこから出題されるかは不明のため、例年出題されるところでしっかり得点することが重要です。教育原理は10問しか出題されないため、1問の正解不正解が合否を大きく左右します。
保育原理とも重なりますが、日本、海外の教育の思想と教育の方法と評価については年代、人物、著書、教育論と関連付けて覚えておきましょう。

また、教育基本法、学校教育法、いじめ防止対策推進法、いじめ防止対策推進法などの教育関連の穴埋め問題も頻出ですので、しっかり条文の穴埋め問題を解いて頭に入れておきましょう。
法令系は難しい言葉が出てきますが、意味が分からないまま文言だけ覚えるよりも、きちんと辞書などで単語の意味を理解しておくと、より理解が深まり、記憶にも残ります。
他、幼稚園教育要領や特別支援教育の推進などからも出題されます。

社会的養護

社会的養護はニコイチの1つで、教育原理と両方で60点以上取らないと合格できない科目です。教育原理に対して近年難易度が比較的易しくなっていますが、きちんと勉強をしなければ1点に泣くことになりますので、しっかりと対策しましょう。
まず、児童福祉施設設備運営基準の施設、職員、運営指針などは厚生労働省の最新のデータをダウンロードの上、印刷をして人数などの数字とともに頭にしっかりと記憶させましょう。
また児童養護施設入所児童等調査結果についても、入所経路や平均年齢、養護問題発生理由など、どの施設にどういった経路で入ってくる子が多いのかということについてしっかり把握しておきましょう。

また、施設の小規模化と家庭養護、里親についても頻出問題となっていますので、現状とこれからどうしていく予定となっているのかについて、しっかりと押さえておきましょう。
養護するべき子どもを例に、その養護先を問う事例問題が出ることがありますが、各施設の役割をしっかりと理解していれば問題なく答えられます。

こども家庭福祉

年によって難易度のばらつきがあるため、すんなり受かる方と何度チャレンジしても合格できない方と分かれる科目です。しかしながら、基本をしっかり押さえれば6割は取れる科目ですので、以下の8つの項目をチェックしておきましょう。

①児童家庭福祉の歴史 ②児童の権利保障 ③子どもの権利に関する条約 ④児童福祉の実施体制
⑤少子化対策と子育て支援 ⑥児童の健全育成⑦障害児支援制度 ⑧児童虐待防止法


子どもが親の付属品のような扱いしかされていなかった時代から、一人の人間としての権利が認められるまでの歴史とその間に結ばれた条約については、 年代と条約の内容についてしっかりと覚えておきましょう。条約の年代別の並び替え、条約とその内容を結びつけるものなど、様々な形式で出題されています。
⑤少子化対策と子育て支援については、非常に似たような名前の対策名が出てきて覚えにくいのですが、そんな時に役に立つのがゴロです。
ゴロについては、テキストや参考書に掲載されているもので覚えても良いですし、自分でオリジナルで考えてみるのも良いでしょう。

社会福祉

問われる問題は基本的なことですが、出題範囲が非常に広いため難しいと感じる方が多い科目です。効率良くポイントを押さえて学ばないと知識の偏りが出てしまい、学んだこと以外が出題されると、たちまち太刀打ちできなくなってしまいます。
社会福祉の法律と理念、社会福祉の実施体制として、

①行政機関と社会福祉施設 ②社会福祉法人と社会福祉事業 ③社会福祉従事者

を抑えておきましょう。

また、現在の子どもの貧困対策を始めとした社会福祉の動向、社会保障制度(生活保護、介護保険制度、社会保険)については、どんな時にどんな保障が受けられるのか、条件と保障をしっかりと結びつけて暗記しましょう。
他にも、社会福祉におけるサービスの評価と苦情解決、相談援助技術などもチェックしておきましょう。
援助技術に関する専門用語の意味を問う問題は頻出で、事例問題の中にも含まれたりしますので、しっかり覚えておくことが必要です。

保育の心理学

例年難易度は高くありませんが、問題の解釈が分かれるような問題文が時々出題されており、受験者を悩ませています。歴史や法令のように、必ず答えがあるものとは違い、子どもの心理と発達においては問題作成者の解釈による部分があるためです。
しかし、そのような問題は1、2問ですのでそれ以外3つの基本的な問題でしっかり得点できるようにしておきましょう。

①発達に関する理論と提唱者 ②発達に関する用語と意味 ③新生児~老年期までの発達の特徴とそれぞれの過程の課題


また、保育士指針から、第2章の保育の内容の「人間関係」や第4章「子育て支援」などから出題されることが多いため、年齢別の関わりと支援についてはしっかりと押さえておきましょう。

子どもの保健

子どもの保健の出題範囲については、一部保育の心理学と重なるところもあります。子どもの保健においては子どもの発達の他に、人口動態統計に基づくデータ、子どもの精神保健(①小児の精神障害 ②言葉・習癖・摂食・睡眠の障害 ③発達障害)、子どもに多い症状とその対処方法、感染症と予防接種、母子保健対策などから出題されます。

近年アレルギーを持つ子どもが増えているため、小児アレルギーの症状や原因になるもの、その対応法などについては頻出のため、しっかりと暗記しておきましょう。
感染症の対策については、厚生労働省が作成した感染症対策ガイドラインをプリントアウトし、しっかりと内容を読み込んでおきましょう。
また、保育指針第3章の「健康及び安全」から出題されることもありますので、しっかり覚えておきましょう。

子どもの食と栄養

かつて子どもの食と栄養は福祉系に次いで合格が難しい科目とされていましたが、最近は一般教養のみで解ける問題も増えてきて難易度は下がってきているようです。
過去の問題が難しかった理由のひとつとして、出題範囲のひとつである「食事摂取基準」の栄養素別、年齢別の摂取量の数値を問う問題が多く、問題を解くために膨大な数値を暗記しなければならなかったことがあげられています。
現在の試験範囲の「食事摂取基準」は2015年に策定されたもので、5年に1度新たに策定されることになっています。 2020年度10月以降の試験からは新しい「食事摂取基準」からの出題となるため、策定直後はこちらからの出題が増える可能性もありますので、受験予定の方は必ず新しいデータをチェックしておきましょう。
他、食と栄養で押さえておくポイントは、

①代表的な栄養素とその消化吸収 ②妊産婦の食生活 ③授乳と離乳、乳幼児の発達と食生活 ④食育の推進 ⑤疾病・障害のある子どもの食生活

となります。

心理、保健、食と栄養は少しずつ試験範囲が重複しています。子どもの発達とその対応については年齢別に全て関連付けて覚えておくとより理解が深まるでしょう。

保育実習理論

保育実習理論は、比較的初回からの挑戦で受かりやすい科目です。しかしながら、音楽のコード問題に関しては特に楽譜に触れる機会が少ない方にとっては非常に難しく感じるかもしれません。
しかしながら音楽の問題は最初に必ず5問以上出題されますので、しっかり勉強しておくことが確実に得点できるか否かの分かれ目になります。
一度解くコツを覚えてしまえば、苦手を得点源に変えることができますので、しっかり勉強しておきましょう。コード問題や移調問題については、参考書よりもyoutubeなどの動画サイトで鍵盤をみながらの解説動画を見ることをおススメします。

音楽問題の他には、造形から色彩の基本、様々な表現技法、子どもの描画表現、絵本のタイトルと作者、などから出題されます。
絵本と作者についてはこちらもただ文字で覚えようとするのではなく、実際に絵本コーナーに行って覚えることをおススメします。表紙を見れば、昔読んだことがある!と思いだし、イメージから作者や内容が結び付き易くなります。

また、保育実習理論でも、保育指針第2章「言葉」「表現」などから出題されます。そのため、保育士指針は全体をしっかり読み込んでおくことが必要です。


いかがでしたでしょうか。非常に学ぶ範囲が広いのですが、福祉系、保健、心理系では範囲が重複しているところも多々あります。
1つひとつを細切れの知識として詰め込むのではなく、重複しているところの関連付けて、こどもの成長を一つの流れとして理解することが大切です。
子どもの成長を大きな木の柱として、そこから枝葉を伸ばして知識を広げていくようなイメージです。

また、保育士試験に合格することがゴールではありません。そうして学んで育てた木を、保育士になられた後ももっともっと大きな木に育てていくよう、絶えず勉強を続けていっていただきたいと思います。

押さえておきたい重要ゴロ300選

パスワード※半角英数