保育士試験の重要人物
社会的養護
社会的養護
現代の保育がここまで確立されたのは、先人達の大きな努力があったからです。そんな偉大な先人達をまとめました。
ここでは、「社会的養護」に関する重要人物をご紹介します。保育士試験にはよく出題される分野なので、ぜひ参考にして試験対策にお役立てください。
【日本人編】
★赤沢鍾美
新潟市の小学校で教師をするかたわら、新潟静修学校を設立しました。そこに併設された託児所は日本で最初の保育所とされています。
★石井十次
孤児の父と呼ばれる慈善事業家。1887年(明治20年)、日本初の児童養護施設である岡山孤児院を設立しました。バーナードホームに倣って小舎制を実践し、孤児を収容し家庭的な養護を実践しました。
★石井亮一
教育学者。知的障害児教育の父と呼ばれています。1891年(明治24年)、日本で初めての知的障害者の施設である孤女学院(現:滝乃川学園)を開設しました。
★糸賀一雄
障害者福祉の父と呼ばれ、障害のある子どもの福祉の充実や権利保障に尽力した人物。1946年(昭和21年)、知的障害児施設の「近江学園」を設立、その後1963年(昭和38年)、重症心身障害児施設 「びわこ学園」を設立しました。
「この子らを世の光に」という信念を持っています。
★聖徳太子
593年に大阪の四天王寺に四箇院(敬田院、施薬院、療病院、悲田院)を設けました。悲田院では孤児などを集めて養育を行いました。
★高木憲次
整形外科医。アメリカでリハビリの技術を学び、肢体不自由児の父と呼ばれています。1932年(昭和7年)、日本初の肢体不自由児学校・光明学校を設立し、1942年(昭和17年)には東京・板橋に療育施設・整肢療護園を開設しました。「療育」という言葉を作った人物とされています。
★留岡幸助
感化教育事業の開拓者と言われ、現在の児童自立支援施設の母体である感化院を設立した人物です。1899年(明治32年)に東京巣鴨に非行少年を対象にした感化院「家庭学校」を設立しました。
★野口幽香
1900年(明治33年)、森島峰と共に貧困層に向けた双葉幼稚園(1916年に双葉保育園に名称変更)を開設しました。フレーベルの教育思想を取り入れた教育を実施しました。
★堀文次
児童養護施設 東京都立石神井学園の園長。1950年(昭和25年)「養護理論確立への試み−ホスピタリズム」と題する論文を『社会事業』に寄稿しました。
【外国人編】
★セオドア・ルーズベルト
アメリカの第26代大統領。第一回白亜館(ホワイトハウス)会議で家庭的養護の重要性を提言しました。「児童はやむをえない事情がない限り、家庭生活から引き離してはならない」と説きました。
★バーナード
イギリス人。1870年、少人数の小舎制よる施設(バーナードホーム)を設立し、孤児の家庭的な擁護を実践しました。里親制度など先駆的な取り組みも行いました。
★バンク・ミケルセン
デンマークの社会運動家。1953年に「ノーマライゼーション」を唱え、社会省の行政官として知的障害者の福祉の向上に尽力しました。
★ヘンリー・ケンプ
アメリカの小児科医。「殴打された子どもの症候群(バタードチャイルドシンドローム)」の著者。児童虐待問題研究のパイオニアと言われています。