保育サービスの種類
ベビーシッター
ベビーシッター
ベビーシッターとは
保護者が仕事その他の理由で子どもの世話ができない時、代わりに子どもの保育をする人を言います。
海外では学生のアルバイトが多いですが、日本では有資格者や子育て経験者、看護や教育に携わった方が多く、質も料金も高めなのが特徴です。
ベビーシッターが必要とされる背景
1980年代から就労する女性が格段に増えました。その結果、従来の保育園では対応できない子どもが急増。保育園の延長時間には限りがありますし、病気の子どもは預かってもらえません。そのため、休日や祝祭日、夜間に保育を望む方が増えてきました。
このような事情からベビーシッターのニーズは高まるばかり。厚生労働省は、ベビーシッターの質の向上や健全な保育を支援するために、1989年「社団法人全国ベビーシッター協会」を発足させました。
ベビーシッターは乳幼児だけではなく小学生の面倒も見ることがあるので、ベビー&キッズシッターとも呼ばれています。
家事代行や病児・障害児の保育、教育サポートを担うことも
最近では子どもの世話だけではなく、家事や買い物、習い事への送迎など、あらゆる場面でお手伝いを頼まれることがあります。また、病気のお子さんの経過を見たり、障害児を保育したりすることもあります。
家事や育児の経験が生きる場面も多いですし、看護師の資格を持っていると有利になることも多いです。
さらに、英語やピアノ、絵画などの家庭教師の役割をするベビー&キッズシッターもいます。高度な知識を有するベビーシッターの需要は増すばかりです。
認定資格は取っておこう
ベビーシッターとして働くために必要な資格はありませんが、社会的に信用を得るためには、「社団法人全国ベビーシッター協会」が実施している認定試験を受け、資格を取得することをおすすめします。
保育士や幼稚園教論、看護師の資格保有者はベビーシッターをしたい場合は有利に働きます。
ベビーシッターと似ている保育事業
●チャイルドマインダー:保護者の教育方針に従ってきめ細かな少人数保育を実施する保育者を言います。教育や健康管理が主な役割です。民間の認定資格があります。
●ファミリーサポートセンター:地域において、育児や介護の支援を希望する人とお手伝いしたい人が相互に会員となり、助け合う組織です。有償ボランティアになります。
●保育ママ(家庭的保育事業):保育施設で集団保育を担う保育士、お子さんの自宅に出向いて保育を担うべビーシッターに対し、3歳までの乳児を自宅で預かって家庭的な保育を実施する事業を指します。
利用したい時は厚生労働省のページも参照しよう
ベビーシッターサービスを利用したい場合、いつも通っている保育園や幼稚園と違い、初めての人に依頼するケースもあります。そんな保護者のために以下のページで留意点を挙げています。
ベビーシッターを利用するときの留意点社団法人全国ベビーシッター協会に加盟している会社への登録がおすすめ
ベビーシッターとして働きたい場合、個人事業として始めるのもいいですがリスクを伴います。例えば子どもにケガをさせてしまった場合や保護者宅の物品を壊してしまった場合など。念のため損害賠償保険に加入しておくことが望ましいです。
その点、社団法人全国ベビーシッター協会に加盟している会社へ登録すれば、さまざまなケースで保険の適用がされるので万が一の時でも安心です。
職場の人間関係に悩むことが少ないベビーシッター
保育士が仕事を辞める理由で最も多いのは給与や休暇などの待遇に関する不満ですが、次に多いのが職場の人間関係に関する悩みです。
ベビーシッターは基本的に1人で活動するので職場の人間関係に悩むということはなく、子どもとマイペースに過ごすことができます。
一方で、保護者や子どもとは強い信頼関係を築くことが求められます。