本日から【子ども家庭福祉】について、問1から問5について、回答と解説をしていきます。
児童法および社会福祉法における福祉の理念をおさえましょう。また児童憲章、児童福祉法、
児童の権利に関する条約などで、子どもの権利を年代別に整理しましょう。
問1
次の文は、わが国の子ども家庭福祉に関係する法律に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 「母子保健法」において、「未熟児」とは、出生時の体重が2,000グラム未満であって、 出生後28日を経過しない乳児をいう。
B 「児童手当法」において、「児童」とは、18歳に達する日以後の最初の3月31日までの 間にある者であって、日本国内に住所を有するもの又は留学その他の内閣府令で定める 理由により日本国内に住所を有しないものをいう。
C 「子ども・子育て支援法」において、「子ども」とは、小学校就学の始期に達するまでの者をいう。
D 「母子及び父子並びに寡婦福祉法」において、「児童」とは、18歳に達する日以後の最 初の3月31日までの間にある者をいう。
(組み合わせ)
A B C D
1 〇 〇 × 〇
2 〇 × 〇 ×
3 × 〇 〇 ×
4 × 〇 × ×
5 × × × 〇
回答 4
解説
A ×です。低体重児は、生下体重2,500g未満の児です。
B その通りです。
C ×です。この法律において「子ども」とは、十八歳に達する日以後の最初の三月三十一日までの間にある者をいいます。
D ×です。「母子及び父子並びに寡婦福祉法」において、「児童」とは、20歳未満の者と記載され
ています。
問2
次の文を「児童福祉法」第1条として完成させる場合、( A )~( C )の語句が正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
全て児童は、(A 日本国憲法)の精神にのっとり、適切に養育されること、その(B 生活)を保障されること、愛され、保護されること、その心身の健やかな成長及び発達並び にその(C 自立)が図られることその他の福祉を等しく保障される権利を有する。
(組み合わせ)
A B C
1 ○ ○ ×
2 ○ × ○
3 × ○ ○
4 × ○ ×
5 × × ×
回答 3
解説
「児童福祉法」第1条から
A ×です。全て児童は、児童の権利に関する条約の精神にのっとりが正しいです。
B その通りです。
C その通りです。
問3
次の文は、「児童の権利に関する条約」に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 締約国は、児童の生存及び発達を健康で文化的な最低限度の範囲において確保する。
B 父母又は児童について責任を有する他の者は、自己の能力及び資力の範囲内で、児童の発達に必要な生活条件を確保することについての第一義的な責任を有する。
C 児童は、表現の自由についての権利を有し、その権利の行使について一切の制限を課されない。
D 児童は、出生の時から氏名を有する権利及び国籍を取得する権利を有するものとし、 また、できる限りその父母を知りかつその父母によって養育される権利を有する。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ × ○
2 ○ × ○ ○
3 ○ × ○ ×
4 × ○ × ○
5 × × × ×
回答 4
解説
「児童の権利に関する条約」参照。
A ×です。第6条 2 締約国は、児童の生存及び発達を可能な最大限の範囲において確保する。とされています。
B その通りです。第27条2に記載されています。
C ×です。権利の行使については、一定の制限を課することができる。ただし、その制限は、法律によって定められ、かつ、次の目的のために必要とされるものに限る。
(a) 他の者の権利又は信用の尊重
(b) 国の安全、公の秩序又は公衆の健康若しくは道徳の保護と記載されています。
D その通りです。第7条1 に記載されています。
問4
次の文は、子ども家庭福祉関連の施設・機関に必置とされる専門職に関する記述である。適切な記述を一つ選びなさい。
1 保育教諭は、幼保連携型認定こども園に配置される。
2 保護司は、児童相談所に配置される。
3 母子支援員は、福祉事務所に配置される。
4 児童自立支援専門員は、児童養護施設に配置される。
5 家庭支援専門相談員は、家庭児童相談室に配置される。
回答 1
解説
1 その通りです。幼保連携型認定こども園には、各学級ごとに担当する専任の主幹保育教諭、指導保育教諭又は保育教諭(次項において「保育教諭等」という。)を一人以上置かなければならないと記載されています。
2 ×です。児童相談所には保護司は配置されません。保護司は地域社会の中でボランティアとして、犯罪を犯してしまった方や非行に走った人たちの立ち直りの援助をしています。
3 ×です。母子支援員は、母子生活支援施設に配属されます。
4 ×です。児童自立支援専門員は、児童自立支援施設に配置される職員です。生活指導が必要な子どもたちと共に過ごし、その社会的更生を支援します。
5 ×です。家庭支援専門相談員は児童養護施設や乳児院などに配置される職員で、ファミリーソーシャルワーカーと呼ばれています。
問5
次の文は、子ども家庭福祉の実施体系に関する記述である。不適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。
A 厚生労働省には、「子ども・子育て支援新制度」に基づく業務を所管する「子ども・子育て本部」が設置されている。
B 市は福祉事務所を設置しなければならないが、町村については任意設置である。
C 「児童福祉法」では、保健所の主な業務として、児童福祉施設に対し、栄養の改善その他衛生に関し、必要な助言を与えることが規定されている。
D 児童相談所には、必要に応じ、児童を一時保護する施設を設けなければならない
E 民生委員を委嘱されている者は、児童委員となることができない。
(組み合わせ)
1 A B
2 A E
3 B C
4 C D
5 D E
回答 2
解説
A ×です。厚生労働省ではなく内閣府に設置されています。
B その通りです。
C その通りです。
D その通りです。
E ×です。児童福祉法第16条に基づき、民生委員は、児童委員を兼ねることとされています。
D 「児童相談所運営指針」では、虐待の通告を受けた際に、子どもの安全確認の実施が 必要と判断される事例については、「原則として通告の受理後24時間以内に児童相談所 職員又は児童相談所が依頼した者が、安全確認を実施することが望ましい」と記されて いる。
いかがしたか。
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