本日も引き続き【子ども家庭福祉】問16から問20までの解説を行います。子ども家庭福祉では、
子育て支援の法律の出題が頻出しております。
問16
次の文は、「子ども・子育て支援法」に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。
1 内閣総理大臣は、子ども・子育て支援のための施策を総合的に推進するための基本指針を定めるものとしている。
2 子ども・子育て支援は、市町村が子育てについての第一義的責任を有することを基本的認識としている。
3 内閣府に設置される「子ども・子育て会議」の委員は、子どもの保護者、都道府県知 事、市町村長、事業主の代表者、労働者の代表者、子ども・子育て支援関係事業の従事 者、子ども・子育て支援に関する学識経験者のうちから、内閣総理大臣が任命する。
4 都道府県及び市町村は、子ども・子育て支援のために審議会その他の合議制の機関(地 方版子ども・子育て会議)を置くよう努めるものとしている。
5 都道府県は、基本指針に即し、「都道府県子ども・子育て支援事業支援計画」を定める ものとしている
解答は2
解説
1 その通りです。
2 ×です。市町村ではなく、父母その他の保護者が子育てについての第一義的責任を有するという 基本的認識です。
3 その通りです。
4 その通りです。
5 その通りです。
問17
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
外国籍であるXさん(女性)は、Yちゃん(2歳)と日本で生活をしているひとり親で ある。Xさん、Yちゃんともに日本語がほとんど話せず、Yちゃんは宗教上の理由から食事に配慮を必要としている。このYちゃんが来月から保育所に入所することとなり、保育士はYちゃんの受け入れに不安を感じている。
【設問】
入所に際してXさんに対する保育士の対応として、適切な記述を〇、不適切な記述を× とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 保育所の1日の生活の流れが理解できるよう、翻訳機器等を活用したり、わかりやすい日本語や母語を交えたイラスト等を見せながら説明をした。
B 食事は栄養面を考えた献立としているため、宗教上の理由では、食事の配慮ができないことを説明した。
C 入所に関する書類の記入方法を説明するため、行政で行っている通訳サービスや、地域の国際交流支援団体の通訳派遣等を利用した。
D Yちゃんが予防接種や健康診断を受けているか、Xさんに承諾を得て関係機関へ連絡し確認を行った。
(組み合わせ)
A B C D
1 〇 〇 〇 〇
2 〇 〇 〇 ×
3 〇 〇 × 〇
4 〇 × 〇 〇
5 × 〇 〇 〇
解答は4
解説
A その通りです。
B ×です。保育指針の保育全般に関わる配慮事項として、子どもの国籍や文化の違いを認め…とある。宗教上の理由でも食事に配慮は必要と思われます。
C その通りです。
D その通りです。
問18
次の文は、わが国の外国籍住民に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記 述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 厚生労働省の「令和元年(2019)人口動態統計(確定数)の概況」の「日本における 外国人の人口動態」によると、出生数(母の国籍別)が一番多い国籍は中国である。
B 法務省の「在留外国人統計」によると、日本に居住する外国人登録者数は、2014(平 成26)年から2019(令和元)年にかけて50万人以上増加している。
C 「保育所保育指針」第2章「保育の内容」の4「保育の実施に関して留意すべき事 項」には、「子どもの国籍や文化の違いを認め、互いに尊重する心を育てるようにすること」と外国籍の家庭への配慮が示されている。
D 文部科学省(学校基本調査)によると、公立小学校に在籍している外国籍の児童数は、 2014(平成26)年から2018(平成30)年にかけて、年々減少傾向にある。
(組み合わせ)
A B C D
1 〇 〇 〇 〇
2 〇 〇 〇 ×
3 〇 〇 × 〇
4 〇 × × 〇
5 × 〇 〇 ×
解答は2
解説
A その通りです。
B その通りです。
C その通りです。
D ×です。年々減少傾向ではなく増加傾向にあります。
問19
次の文は、「児童福祉法」第44条に関する記述である。( A )~( D )に あてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
児童自立支援施設は、( A )をなし、又はなすおそれのある児童及び家庭環境その他 の環境上の理由により( B )を要する児童を入所させ、又は保護者の下から通わせて、 個々の児童の状況に応じて必要な指導を行い、その( C )、あわせて( D )について 相談その他の援助を行うことを目的とする施設とする。
(組み合わせ)
A B C D
1 不良行為 生活指導等 自立を支援し 退所した者
2 犯罪行為 教育的指導 反省を促し 退所した者
3 犯罪行為 生活指導等 自立を支援し 保護者
4 犯罪行為 教育的指導 反省を促し 保護者
5 不良行為 生活指導等 自立を支援し 保護者
解答は1
解説
A 不良行為
B 生活指導
C 自立を支援し
D 退所した者 となります。
問20
次の【表】は、「平成27年国勢調査世帯構造等基本集計結果」における、ある世帯数の増減を時系列に表したものである。何の世帯数を表しているか適切な記述を一つ選びなさい。
【表】
年 世帯数
2000(平成12)年 約 62.6 万
2005(平成17)年 約 74.9 万
2010(平成22)年 約 75.6 万
2015(平成27)年 約 75.5 万
1 単独世帯数(世帯人員が1人の世帯)
2 夫婦のみの世帯数
3 夫婦と子どもから成る世帯数
4 母子世帯数(未婚、死別又は離別の女親と、その未婚の20歳未満の子どものみから成る世帯)
5 三世代世帯数(世帯主との続き柄が、祖父母、父母、世帯主、子ども及び孫の直系世代のうち、3つ以上の世代の同居が判定可能な世帯)
解答は4
解説 母子家庭は、現在75万世帯程となります。
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