本日から【社会的養護】の問1から問5の回答と解説を行います。社会的養護は、児童福祉法や
児童福祉施設の基準に関する問題が頻出しております。
問1
次の文は、「児童福祉法」の一部である。( A )~( D )にあてはまる語句 の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
第2条 ( A )は、児童が良好な環境において生まれ、かつ、社会のあらゆる分野に おいて、児童の年齢及び発達の程度に応じて、その意見が尊重され、その( B )が 優先して考慮され、心身ともに健やかに育成されるよう努めなければならない。
② ( C )は、児童を心身ともに健やかに育成することについて第一義的責任を負う。
③ ( D )は、児童の保護者とともに、児童を心身ともに健やかに育成する責任を負う。
(組み合わせ)
A B C D
1 全て国民 最善の利益 児童の保護者 市町村
2 全て国民 最善の利益 児童の保護者 国及び地方公共団体
3 全て国民 安全 市町村 国及び地方公共団体
4 国及び地方公共団体 安全 児童の保護者 市町村
5 児童の保護者 最善の利益 国及び地方公共団体 市町村
回答は2
解説
全ての国民にむけたものです。児童の最善の利益が優先され、児童の保護者が第1義的責任を負います。また、国及び地方公共団体が児童の保護者と共に責任を負います。
問2
次の文は、「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」(昭和23年厚生省令第63 号)第7条の一部である。( A )~( D )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
(児童福祉施設における職員の一般的要件)
第7条 児童福祉施設に入所している者の保護に従事する職員は、健全な心身を有し、豊かな人間性と( A )を備え、児童福祉事業に熱意のある者であって、できる限り児 童福祉事業の( B )及び実際について( C )を受けた者でなければならない。 (児童福祉施設の職員の知識及び技能の向上等) 第7条の2 児童福祉施設の職員は、常に( D )に励み、法に定めるそれぞれの施設 の目的を達成するために必要な知識及び技能の修得、維持及び向上に努めなければならない。
【語群】
ア 個性
イ 倫理観
ウ 理性
エ 方法
オ 理論
カ 知識
キ 研修
ク 訓練
ケ 自己研鑽
コ 社会啓発
(組み合わせ)
A B C D
1 ア ウ ク ケ
2 ア エ キ コ
3 イ オ ク ケ
4 イ カ キ コ
5 ウ オ キ ク
回答は3
解説
職員に豊かな人間性と倫理観また理論及び実際について訓練を受けた者、常に自己研鑽する事が
求められています。
問3
次の文は、「児童相談所運営指針」(令和3年3月改正 厚生労働省)の第4章第6 節「児童福祉施設入所措置、指定発達支援医療機関委託」の一部である。( A )~ ( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
児童福祉施設等への入所又は委託措置は、一般に「( A )~( B )~( C )~ (一時保護)~( D )~ 終結」と続く一連の相談援助活動の一環であり、慎重な判断に 基づき行う。
(組み合わせ)
A B C D
1 相談 調査・診断 判定 援助
2 相談 援助 調査・診断 判定
3 相談 調査・診断 援助 判定
4 調査・診断 相談 判定 援助
5 調査・診断 相談 援助 判定
回答は1
解説
相談から調査・診断して判定を下し、援助となります。
問4
次の文は、「児童相談所運営指針」(令和3年3月改正 厚生労働省)の第1章第3 節「児童相談所の業務」における相談援助活動の展開の一部である。(a)~(d)の下 線部分が正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
児童相談所は、受け付けた相談(通告を含む。)について主に児童福祉司、相談員等により行われる子どもとその家族への面接及び親族や地域関係者との面接を含むその他の調査 に基づく(a)家族診断、児童心理司等による(b)心理診断、医師による医学診断、一時保護部門の児童指導員、保育士等による(c)発達診断、その他の診断(理学療法士等によるもの等)をもとに、原則としてこれらの者の協議により総合的な(d)モニタリングを行い、子どもとその家庭に関する全体像をつかみ、現在問題となっている状態に至ったプロセスを見立てる。
(組み合わせ)
a b c d
1 〇 〇 〇 〇
2 〇 〇 〇 ×
3 〇 〇 × 〇
4 × 〇 × ×
5 × × 〇 ×
回答は4
解説
a ×です。家庭診断ではなく社会診断です。
b その通りです。
c ×です。発達診断ではなく行動診断です。
d ×です。判定(総合診断) です。
問5
次の文は、「児童養護施設入所児童等調査の概要(平成30年2月1日現在)」(厚生労働省)に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 里親に委託されている児童の数は約 5,400 人で、前回の同調査よりも増えている。
B 児童養護施設に措置されている児童の数は約 27,000 人で、前回の同調査よりも増えている。
C 乳児院に措置されている乳児の養護問題の発生理由は、「母の精神疾患等」によるものが最も多い。
D 児童自立支援施設に措置されている児童の養護問題の発生理由は、「父母の離婚」によるものが 最も多い。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ ○ ○
2 ○ × ○ ×
3 ○ × × 〇
4 × ○ ○ ×
5 × × ○ ○
回答は2
解説
A その通りです。
B ×です。前回は29979人なので、減っています。
C その通りです。母の精神疾患等23.2%、母の放任15.7%、その他16.6%、虐待、行方不明など様々な理由となっています。
D ×です。児童自立支援施設に措置されている児童の養護問題の発生理由は、児童の問題による監護困難が最も多く68.2%です。次に父の虐待、酷使5.9%、母の放任、怠だ5.0%、母の虐待、酷使3.9%、その他様々な理由となっています。
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