こんにちは!
本日は令和4年保育士試験(前期)【社会的養護】問6~10の解答・解説を行っていきます☆
是非ご参考にしてみてください♪
問6 次の文のうち、アタッチメントに関する記述として、適切なものの組み合わせを一つ選びなさい。
A 回避型のアタッチメントでは、養育者との分離時や再会時に、固まったり近づいたと思ったら離れたり、一貫性がない傾向がみられる。
B 養育者の子どもに対する感受性、応答性、一貫性が保たれていることが重要である。
C 無秩序型のアタッチメントでは、養育者と分離後、一貫して再会してもあまり気にしていないような傾向がみられる。
D 養育者にアタッチメントへの理解があることにより、子どもの表面的な行動に惑わされることが少なくなる。
(組み合わせ)
1 A B
2 A C
3 B C
4 B D
5 C D
回答:4
<解説>
A: エインズワースはストレジシチュエーション法を用いて愛着の質を①安定型、②回避型、③葛藤型(抵抗/アンビバレント型)、
④無秩序型の4つのタイプに分類しました。
回避型では、養育者に対してよそよそしい態度をとったり、養育者と分離の際さほど混乱した様子を示さない傾向があります。Aの記述は「回避型」ではなく「無秩序型」についてです。
B:適切です。
C:「無秩序型」は分離・再会の際こわばったり、養育者に近づいたかと思えば離れたりと一貫性のない両立しない行動をする傾向があります。Cの記述は「無秩序型」ではなく「回避型」についてです。
D:適切です。
問7 次のうち、乳児院に配置される職員として、不適切なものを一つ選びなさい。
1 保育士
2 少年を指導する職員
3 家庭支援専門相談員
4 里親支援専門相談員
5 看護師
回答:2
<解説>
少年を指導する職員(少年指導員)は「母子生活支援施設」に配置される職員です。
子どもの生活指導や学習指導を行います。
問8 次の文のうち、社会的養護に関わる相談援助の知識・技術に関する記述として、最も適切なものを一つ選びなさい。
1 入所児童の言動や家族の状況について情報を収集し、その全体像を把握し、現状を評価する取り組みをエンパワメントという。
2 入所児童数人で一つの目標に取り組み、その際に生じる相互関係を通して問題解決を図る取り組みを生活場面面接という。
3 子どもが本来持つ力に着目し、それを発揮しやすい環境を整えることをアセスメントという。
4 ティータイムなど、施設生活の中で職員が意図的に面接場面を設けることをインテークという。
5 子どもが永続的かつ恒久的に生活できる家庭環境で、心身の健康が保障された生活を実現するための援助計画をパーマネンシー・プランニングという。
回答:5
<解説>
1:エンパワメントではなくアセスメントです。
2:生活場面面接とは、面接室での面接といったものではなく相談者が自分の想いを語りやすいように何気ない日常生活の場面で面接をすることです。
3:アセスメントではなくエンパワメントです。
4:インテークではなく生活場面面接です。
5:適切です。パーマネンシーは恒久性や永続性を意味します。永続的な生活の保証として養子縁組が推進されています。
問9 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
F君(14 歳)は、父親から虐待を受け、地域小規模児童養護施設で生活している。F君は、共に生活しているG君(4歳)に対して、攻撃的な行動が目立つようになった。ある日、F君は、H保育士がいる前で「お前(G君)、親が来たからって、いい気になってるんじゃねえぞ」と怒鳴りつけた。
G君はF君の発言に恐怖を感じている様子が伺えた。H保育士は、最近、G君が家族との面会があるたびに、F君のこうした攻撃的言動がみられていること、またF君の家族との面会が最近ないという情報を把握していた。
【設問】
次のうち、H保育士のF君への対応として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A F君が家族の面会がない喪失感を抱えていると考え、その感情に寄り添う。
B F君の家族関係の調整を家庭支援専門相談員と協議して行う。
C F君への自省を求めるために、攻撃的な行動が間違いであると強く叱責する。
D F君への刺激を低減するために、G君の面会を控えるようにする。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ ○ × ×
3 ○ × ○ ×
4 × × ○ ○
5 × × × ○
回答:2
<解説>
A:〇 適切です。F君の気持ちに寄り添うことが求められます。
B:〇 適切です。親の子どもへのかかわりの改善や、家族等に対しての支援を行うためにも家庭支援専門相談員と連携することが望まれます。
C:✕ 不適切です。F君の攻撃的な行動の背景にある気持ちに寄り添う事が求められます。
D:✕ 不適切です。G君の面会を控えることでF君のように喪失感を抱えてしまうかもしれません。
問 10 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
Lさん(20 代、女性)とその娘のMちゃん(4歳、女児)は、2年前から母子生活支援施設で暮らしている。Lさんの元夫からのDVが理由である。母子ともに入所当初、情緒的に混乱している様子がみられた。しかしLさんは、母子支援員との信頼関係の構築や、離婚の手続きが完了したこと、心療内科通院による治療により、最近は落ち着いた暮らしができている。半年前から始めた事務の仕事にも慣れ、安定した収入が得られる見通しが立ち、Lさんから退所の意向が示された。ただしMちゃんは今でも、大人の男性を怖がったり、大きな音に対して過敏に反応して泣き出したりするなど、情緒的に不安定な面がある。
【設問】
次のうち、Lさんを担当する母子支援員の対応として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 母子生活支援施設の退所に際しては、児童相談所の措置解除の手続きが必要であることをLさんに伝える。
B 退所後のアフターケアが効果的に行われるよう、退所後の支援計画を作成する。
C 必要に応じて、退所後に生活する地域の関係機関や団体とネットワークを形成する。
D Mちゃんの情緒面が心配であるため、退所を思いとどまるように指導する。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ × ○
2 ○ × ○ ×
3 × ○ ○ ×
4 × ○ × ○
5 × × ○ ×
回答:3
<解説>
A:✕ 不適切です。退所については、利用者・福祉事務所・施設の三者で課題の解決状況について確認したうえで、利用者の意向を尊重して決定することが必要です。
B:〇 適切です。退所後の支援として必要です。
C:〇 適切です。退所後の支援のため関係機関との協力は重要です。
D:✕ 不適切です。Lさんから退所の意向が示されている為、母親の意思も尊重し、施設が一方的に対応を決めてしまうことは誤りです。
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