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代表講師ブログ

令和3年神奈川県保育士試験【保育の心理学】問題と回答、解説 その3

2021年08月21日

前回に引き続き保育士試験で一番最初の試験科目

【保育の心理学】について、

問11から問15について、回答と解説をしていきます。

人名問題は必ず出題されてます、誰が何をしたかを必ず理解しましょう。

 

 

問 11
次のうち、子どもの発達と発達に影響を与える要因に関する記述として正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A シュテルン(Stern, W.)は、早いうちから階段上りを練習しても、時期を待って適度
な発達時期に練習を行っても、習得効果にはあまり差がないことを明らかにした。

B ゲゼル(Gesell, A.L.)は、レディネスが整うのを待って教育や学習を行うことが重
要であるという成熟優位説を主張した。

C ワトソン(Watson, J.B.)は、健康な 12 人の赤ん坊と彼らを育てる適切な環境があれ
ば、才能など関係なく、医者にも泥棒にも育て上げることができるとして、輻輳説の考
え方を主張した。

D 遺伝の影響が 30%、環境の影響が 70%というような考え方は環境閾値説である。

E 絶対音感のような形質は、極めて豊かな環境条件が整ったうえで、一定の教育を受け
なければ顕在化しない。

(組み合わせ)
1 A B
2 B C
3 B E
4 C D
5 C E

回答は3

【解説】
A シュテルンは,発達の規定要因は遺伝と環境が加算的にはたらくとする輻輳説を提唱しました。記述は、早くから訓練してもしなくてもできるようになるのはどちらも同じ頃というゲゼルの成熟説の考えです。
B 〇その通りです。レディネスは学習を受け入れるための心身の準備性のことです。
C ワトソンが唱えたのは輻輳説ではなく、環境論です。
D 環境閾値説は,ある素質を発揮するのに環境要因の質や量に一定の水準があるというものです。
E 絶対音感は幼児期に訓練を受けないと獲得できないといわれています。

問 12
次のうち、いざこざにおける子ども相互の関わりに関する記述として正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 物の取り合いの発生は、2歳以降である。
B 3歳児のいざこざの原因には、「イメージのずれ」はない。
C 発達が進むと、物の取り合いにおいて、先に使っている者が所有権を持つ「先取りの
方略」が効果を持つようになってくる。
D 子どもたちは、言葉の発達とともにイメージを共有し、社会的ルールを使用して解決
策を提示するなど、子どもたち同士でいざこざを解消できるようになる。
(組み合わせ)
1 A B
2 A C
3 B C
4 B D
5 C D

回答は5

【解説】
A 物の取り合いは2歳以前にもみられます。
B まだ自己中心性や論理的思考が未熟なためイメージのずれは生じます。
C その通りです。
D その通りです。

問 13

次の文は、スキャモンの発育曲線(発達曲線)に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 身体の諸器官の発育状況を4つの系統に分けて、出生時と比較して、20 歳までの増加
分を 100%としたときの、各年齢での割合をパーセンテージで示したものである。
B 神経型は脳、脊髄、中枢神経系、末梢神経系などの発育を示す。
C 一般型は5歳頃には成人の 70%程度を示す。
D リンパ型は 12 歳頃には成人の倍程度に増加する。
E 神経型は6歳頃には成人の 20%程度を示す。

(組み合わせ)
A B C D E
1 〇 〇 〇 × ×
2 〇 〇 × 〇 ×
3 × 〇 〇 〇 ×
4 × 〇 〇 × ×
5 × × 〇 × 〇

回答は2

【解説】
A 〇その通りです。20歳を100%としています。
B 〇その通りです。神経系型は出産直後から急激に発達し、4~5歳で成人の約80%に達します。
C × 5歳頃には40%ほどです。
D 〇 その通りです。10~12歳頃に最大値となります。
E × 6歳には成人の90%まで発育します。

問 14

次のうち、ピアジェ(Piaget, J.)の認知発達理論に関する記述として正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A ピアジェの認知発達理論は、相互作用説の一つである。
B 認知発達を、単なる知識の増加ととらえた。
C 行為や認知の枠組みを、シェマと呼んだ。
D 既存のシェマを用いて環境に働きかけることを、「調節」という。
E 外界の事象に合うようにシェマを変化させる思考を、「操作」という。
(組み合わせ)
1 A B
2 A C
3 B C
4 C D
5 D E

回答は2

解説
A その通りです。
B 単なる知識の増加とはいえません。
C その通りです。認知構造をシェマといいます。
D すでにもっているシェマにあてはめて対処するのは同化といいます。
E 操作ではなく調節です。

問 15

次の【Ⅰ群】の言葉とコミュニケーションの発達に関する記述と、【Ⅱ群】の用語を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【Ⅰ群】
A 生後2か月頃になると叫喚発声だけでなく、のどの奥から柔らかい声を出すようになる。
B 大人からやや高めのトーンと抑揚のある声でゆっくりと話しかけられると、乳児の言葉の発達が促される。
C 大人が対象に指差しをすると、子どももその対象に視線を向ける。
D 少数の親しい人との対面的なコミュニケーション場面で用いられる言葉である。
E 自分の頭の中で考えるときの言葉を指す。

【Ⅱ群】
ア 三項関係
イ マザリーズ
ウ 一次的ことば
エ 内言
オ クーイング
(組み合わせ)
A B C D E
1 ア エ オ ウ イ
2 イ オ ア エ ウ
3 オ イ ア ウ エ
4 オ イ ア エ ウ
5 オ エ ウ イ ア

回答は3

解説
A オ  クーイング
B イ  マザリーズ
C ア  三項関係
D ウ  一次的ことば
E エ  内言

 

いかがでしたか?

ピアジェは複数の科目で出題されていますので、認知発達理論など覚えておきましょう!

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