8月となった
誰にとっても暑い夏。かつての旧友が受験戦争の「勝」「負」は正にこの夏をどう過ごすかだと、言ってた高校生の時。自身の同人誌で「悲しむべき受験生の為に」というコラムを書いていた。当時、朝日新聞で掲載されたのを思い出す。
主たる内容として、1️⃣どれだけのものに優先して受験に取り組むか2️⃣夏の暑さなどに負けない心3️⃣夏の誘惑に負けぬ心の強さ これが合否のボーダーを分けるのだという。
彼は、その条件をクリアして目指した国立大学に進み、今はプロの画家の奥方とイタリアなど旅行に行き、イタリア旅行記など執筆して出版した。
その彼が、勉学では全く勝てなかった旧友「女性」がいた。神戸市の中学模試では常に1〜5番。神様はその彼女に絵の才能とユーモア才能をお与えになった。少女漫画誌2誌に投稿、入選プロの漫画家となっていた。
順風満帆? ところが、その旧友(彼女)がこの4月にひっそりと亡くなった。この死亡記事も朝日新聞の神戸版に誌面を割いて掲載された。
過食症と拒食症の繰り返し、反差別や貧困との闘いを風刺し続けていた。
誰も知らなかったが、その彼女が8歳の時、性的暴行を受けていたことはその誌面で知らされた。
人の一生は、ことほど左様に分からない。それその終焉が穏やかでありますように。 暴力のない世界がやってきますように。