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なかなか増えない男性の育児休業取得率

2019年11月23日 ニュース

家事育児に積極的な男性が増えてきた今日、イクメンという言葉も生まれ、タレントが育児休業を取って育児の大変さをSNSで発信したりしています。
ただ、現実には男性の育児休業取得率はまだまだ低いとのことです。

共働きが増え、家事育児は夫婦で協力して行う時代に

日本では長い間「女性は結婚したら仕事をやめて家事育児に専念すること」を良しとしてきました。まだその名残を感じる場面は多くあります。
しかし、共働き率が67%まで達した2018年、家事育児は夫婦で協力しなければ乗り越えられなくなりました。
特に育児は負担が大きく、女性ばかりに負担がのしかかることが少子化を招いている一因とも言われています。

男性の育児休業取得率は6.2%、かつ7割が2週間未満という現実

女性の育児休業取得率は80%以上なのに対し、男性は6.2%。10年前の1.4%と比べれば増えました。しかしまだまだ取得できない、しづらい雰囲気があるようです。
また取得した人も、5日未満という人が36.3%と最多。約7割の人が2週間未満とのことです。これでは、一般の有給休暇を取得したのと変わりません。妻の産後の回復期に十分に寄り添ってあげられたのか?とも感じます。
男性が長期に仕事を休むことの難しさが表れています。

取得しずらい職場の雰囲気

厚生労働省がある調査会社に委託した調査によると、育児休業を取得しなかった人の理由として、最も多かったのは「忙しくて人手が足りない」こと。次に「取得しづらい雰囲気」そして「自分しか担当していない仕事があった」でした。

約4割の男性は「妻には主に家事育児を担ってほしい」と考えている

2016年の内閣府の調査だと、未だに「夫は外で働き妻は家庭を守る」ことに賛成の人は4割もいるとのことです。性別と役割の分業についての固定観念が強いことがうかがえます。
ただ、理由はこれだけではないのでは、とも感じます。長時間労働のため家事育児に協力したくてもできない現状があるのでしょう。
「子どもの風呂と寝かしつけを協力してほしいから、毎日定時退勤して欲しい」このように妻から要望があったら、実際に毎日定時退勤できる男性はどれほどいるのでしょうか。

会社は実績の数字を作りたいだけ?

夫が育児休業を取得するのは嬉しいことかもしれませんが、たった数日だと赤ちゃんとの生活環境に慣れてきた頃に取得終了になってしまう気がしてなりません。
妻の方も、夫に中途半端に数日休まれる方が疲れてしまう、と感じる人もいるのではないでしょうか。
産後は大切な母体の回復期であり、新生児は1~2時間おきに授乳が必要です。せめて3か月~半年くらい取得できれば理想です。

7割以上が2週間未満ということは、会社として実績を作りたいだけともとられます。
「わが社の男性の育児休業取得率は〇〇%です」と数字を出したいだけなのでしょう。
それに、3日取得したくらいでイクメンづらされたら妻だってストレスではないでしょうか。

2019年10月28日(月)朝日新聞朝刊より出典

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