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発達障害を理由に退職勧奨?福岡の保育士が保育園を提訴

2021年11月20日 ニュース

福岡市のある女性保育士(39歳)は、発達障害があることを理由に勤務先の保育園から退職勧奨を受けたことを不当として、勤務していた保育園の運営法人を相手取り約256万円の損害賠償を求め、福岡地裁に提訴をしました。
保育士として働く当事者の皆さんや保護者はどう感じているのでしょうか。

保育士経験が十数年ある保育士だったが、2年前に発達障害の診断を受ける

この保育士は、「園側に発達障害の理解がなく、不当に差別を受けたと訴えています。これに対し、運営している法人は、第1回口頭弁論で、訴えを退けるように求めたそうです。

この保育士は経験が豊富で、当園では2018年4月から働き始めました。1歳児クラスの担任もしていたとのこと。

2019年10月に発達障害と診断され、運営側の法人に伝えました。そうすると、子どもを預かる仕事は危険と言われ、非常勤への転換を提示されたとのこと。それを断ると今度は代表者から退職を勧められ、6月29日に退職届を提出したそうです。

原告団は、「この保育士は発達障害があったものの、仕事において問題となる行動はなかった」と主張し、退職勧奨は障害者雇用促進法に違反する、と訴えました。

「周りから少し支えがあれば働けることを理解してほしい」と女性保育士

この女性は2年前に診断を受けてから、自分なりに努力をしてきたそうです。ミーティングでは全てを理解するのは苦手だったため、必ずメモを取って理解するようにしていたのだとか。
子どもを預かっている大切な仕事ということは十分認識してきたそうです。

しかし、仕事場では空気を読むのが苦手だったようです。退職届を出した後、主治医に相談し、障害者雇用促進法の存在を知ったとのことです。
この女性の長女も発達障害の診断を受けており、長女が将来自分と同じ思いをしないようになれば、との思いもあり、提訴を決意したそうです。

子どもを預ける保護者は複雑かもしれないが・・・

もし自分の子どもが通っている保育園に発達障害の保育士がいたら、と考えると悩ましく難しい問題でしょう。障害の程度にもよるかもしれません。
しかし一方で、障害を理由に不当な差別をしてはいけないことは分かっています。また、誰でもその特性に応じて働きやすい社会になってほしいとも思います。

保育園も非常に忙しい職場ですので、何度も同じことを注意しても理解できなかったり、周りとうまくコミュニケーションが取れなかったりしたら、保育士同士のチームワークが崩れてしまうかもしれません。

これは保育園だけの話ではなく、さまざまな職場で同様のことがおきているでしょう。
「一緒に働きずらい」→「でも雇用は守ってあげたい」
まずは本人がどんなことが苦手でどんなサポートをすればいいのか理解することから始めてみてはいかがでしょうか。

2021年11月11日(木)朝日新聞朝刊より出典・引用しています。
https://www.asahi.com/

 

 

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