保育士試験の過去10年平均合格率は22.45%。
他の国家資格とくらべても合格率が低く、難易度が高い資格です。
独学で合格を目指す方は少なくありませんが、22.45%の合格率よりも低いということは間違いありません。
しかし、保育系の高校や大学、短大、専門学校などを卒業していなくても独学で合格する方はいます。
こちらでは独学で保育士資格合格を目指すポイントについてご紹介しましょう。
保育士資格試験を独学で勉強するポイント
保育士資格試験は受験資格もあります。大学や短大を卒業している方は問題ないですが、専門学校は学校教育法に基づいた専修学校で2年以上修業しているか卒業していること、高校卒業後であれば2年以上の実務経験が必要などです。
独学で勉強を始める前にご自身に受験資格がるか確認しておきましょう。
無理のないスケジュールをたてる
保育士資格試験の受験申し込みは約3ヶ月前に締め切られます。
令和5年度前期試験であれば、筆記試験が4月22、23日なのですでに申し込み期間が始まっており、2月6日が申込締切です。
今こちらをご覧になって、受験をしようと思われたらすぐ申し込みをしましょう。
短い期間ですが、この3ヶ月が受験勉強の時間ということになります。
この3ヶ月間で筆記試験対策に必要な学習スケジュールを立てなければいけません。
初めての受験で独学で勉強する場合、どのくらいの時間が必要になるのかわからないため、計画も立てづらいでしょう。
インターネットで独学で合格された方を調べて、その方のスケジュールを参考にすると良いかもしれません。
9科目の筆記試験をバランス良く勉強する
保育原理、教育原理、社会的養護、子ども家庭福祉、社会福祉、保育の心理学、子どもの保健、子どもの食と栄養、保育実習理論の9科目すべてが必須科目になります。9科目すべて6割以上の得点で筆記試験が合格となるのです。
教育原理と社会的養護の試験時間が30分間で、そのほかの科目は1時間と試験時間も長く取られています。
それだけ内容が濃く、毎年内容に変動があるため、独学ですべての科目を網羅するのは大変でしょう。
一発合格を目指すには、すべての科目をバランス良く勉強しなければいけません。
まずは参考書を用意して一通りインプットし、過去問や一問一答などの問題集をつかってアウトプットしていくと良いでしょう。
実技試験を独学で突破するための対策をたてる
9科目の筆記試験全てに合格すると実技試験を受験することができます。
実技試験は言語、音楽、造形に関する技術の3つから2科目選び、6割以上の得点で合格となり、実技試験に合格することではれて保育士資格取得となります。
言語に関する技術は、課題となるお話を3分の話にまとめ、3歳児クラスの園児に話して聞かせるていで行います。
音楽に関する技術は、課題となる曲を同様に子どもたちを前にしている想定での楽器の弾き語りです。
そして造形に関する技術は当日発表されるテーマに沿った絵を描きます。
3つとも独学だとどうしても難しいでしょう。資格取得スクールなどで実技試験だけ受講するなどして対策をたてる必要があります。
いかがでしょうか。
すべて実技試験を含めすべて独学で合格したという方もいらっしゃいます。
今は動画サイトでピアノを習得されたり、絵を参考にしたり、言語の台本をつくったりとインターネットに情報が溢れています。
しかし、すべての科目を網羅し独学で合格を目指そうとするとやはり難易度が高いです。
資格取得スクールで苦手を補うように受講してみるのも合格のポイントといえるでしょう。