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保育園駐車場での悲劇を繰り返さないために―1歳児死亡事故を受けた各園の取り組み

2025年07月06日 ニュース

2025年6月1日、島根県出雲市の保育園で、1歳の男児が園の駐車場で乗用車にはねられ、死亡する痛ましい事故が発生しました。事故当時、男児は1人で歩いており、保護者は少し離れた場所にいたとされています。運転していたのは同じ園に通う子どもの保護者で、過失運転致死の疑いで逮捕されました。

 

1. 駐車場で1歳児が死亡…

痛ましい事故の概要-保護者が目を離したわずかな時間に起きた悲劇

2025年6月2日午前8時頃に、島根県出雲市斐川町にある伊波野保育園の駐車場で、一人で歩いていたこの保育園に通う1歳男児が普通乗用車に跳ねられた。「車と子どもの接触事故で子どもの意識がない」と消防に通報があり、男児は病院に搬送されたが約一時間半後に死亡が確認された。死因は頭部を強く打ったことによる頭部外傷。この事故で車を運転していた介護士の女(38歳・出雲市)を過失運転致傷で現行犯逮捕した。逮捕された女は、別の園児の送迎に来ていた同保育園の保護者。

 

2. 同じような事故を防ぐために…

各地の園で動き始めた安全対策-張り紙・パネル設置・運転ルールの徹底など

朝の送迎は時間に追われて焦っていたり、子どもがグズグズして気持ちに余裕が持てなかったりしますよね。つい確認を怠ってしまって「危ない!」とヒヤっとした場面に遭遇したことはありませんか?事故が起きてからでは遅いのです。「○○が悪かった」「もっと保育園側で管理をしてくれていたら」と言っても、亡くなった子は戻ってきません。大切な子どもたちを大人が全員で守っていくしかないのです。そこで、全国各地の園では「子どもから目を離さないでください」「手を繋いで歩きましょう」などの張り紙やパネルを掲示して注意喚起を行い、車を運転する保護者に対してルールを改めて徹底するよう伝達しました。駐車場は危険な場所であることを保護者と子どもの双方に伝えて、駐車場では遊ばない、子どもと一緒に移動することをその都度伝えていくようにしました。

 

3. “死角”が招くリスク、JAFが指摘する小さな子どもの危険性

-1歳児の身長はドライバーの視界に入りにくい

駐車場での事故の発生率は1歳児が最も危険であると指摘されています。1歳児の平均身長は70~80cmと低く(カラーコーンの高さとほぼ同じ)、車の運転席からは死角になって姿が見えないこと、親も予想外の動きをすることがあるなどの要因が挙げられています。車を発進させる際には「そこに誰かいるかもしれない」という意識を持って運転すること、JAFが提唱する「かもしれない運転」こそ事故を防止することに有効だといえます。そして子どもから目を離さないことを徹底しましょう。荷物の整理や他のことに気を取られそうな場合には、子どもを先にチャイルドシートから降ろさないなど、親の意識を変えて事故をなくしていきましょう。

 

4. 園児を守るために、保護者と園ができること

-手をつなぐ・徐行する・注意喚起に耳を傾ける

出雲市の事故だけではなく、これまでも全国で同じような事故が起きています。中には軽微な怪我で終わった事故もあり、報道されないだけで駐車場での事故はとても多いのです。朝夕の送迎時には駐車場も混雑していますね。慣れや焦りから注意が散漫になってしまったり、確認を怠ったりすることで事故に繋がります。車を運転する限り、決して他人事ではありません。駐車場が危険な場所であることを今一度大人が思い直し、子どもたちにも駐車場や道路は遊ぶ場所ではないこと、大人から離れないことを伝え、送迎が済んだら速やかに場所を空けること、園からの注意喚起に耳を傾けることを徹底してください。ひとたび事故が起これば、被害者も加害者も周りの人も全員が悲しみの底に落とされます。事故を二度と起こさないために、大切な子どもの命を大人がしっかり守っていきましょう。

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