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5歳児への教育プログラム、どんな狙いがある?

2021年12月04日 ニュース

幼稚園や保育園に通う5歳児に対して、教育プログラムを新たに作ろうという動きが加速しています。現在、文部科学省の諮問機関である「中央教育審議会」が議論を進めています。
小学校入学に向けての土台作りが主な目的だということですが、実際にはどんな内容なのでしょうか?また、どうして必要なのでしょうか?

自治体によっては幼保→小学校接続プログラムを実施しているところも

自主性を重んじる幼保の方針と、学力を重視する小学校。今まではなかなか相互の理解が進まずにいました。
幼保時代に自主性を育むことを大切にしていても、小学校に上がってから学力での締め付けに悩まされる子も多いそうです。遊びに関しても小学校からは「幼保は子どもをほったらかしで遊ばせている」という認識があり、誤解を生んでいました。

栃木県佐野市の認定こども園では、地元の小学校の経論と一緒に研修を開き、年長の終わりから小1の始めまで、学びについての具体例を盛り込んだ教育カリキュラムを作りました。
こうすることで、幼稚園は保育園での学びがどんなふうに小学校に繋がるか、イメージしやすくなったそうです。

「幼稚園教育要領」「保育所保育指針」では「教育」は具体的に定められていない

幼保ではある一定方針はありますが、教科書があるわけではありません。
「小1プロブレム」という、子どもが小学校に上がったとたん、なじめなくなる問題について、なんとか5歳児への教育で解消できないか、という考えもありました。

文部科学省では、幼児期の終わりまでに育ってほしい「10の姿」を定めています。

●健康な心と身体
●自立心
●協同性
●道徳性・規範意識の芽生え
●社会生活との関わり
●思考力の芽生え
●自然との関わり・生命尊重
●数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚
●言葉による伝え合い
●豊かな感性と表現

しかし、全ての子どもが達成すべき目標?との誤解も生まれてしまいました。もっと具体的な手引きが必要という判断をしました。

また、1つの小学校の区域には、いくつもも幼稚園や保育園があり、それぞれがばらばに教育内容をとらえて実行している現実もあり、園同士の横のつながりも必要では、という意見も出ているようです。

過度な早期教育を防ぐ狙いもある

5歳児教育プログラムについて、中央教育審議会では、
「行き過ぎた早期教育にならないように」
「小学校の勉強の先取りではない」
という趣旨の発言が多く出ているそうです。
あくまでも遊びを基本として、従来の幼児教育を踏まえて、小学校以降の質の高い学びにつなげる工夫が盛り込まれることになっています。

しかし現場は「子どもたちを預かるだけで精いっぱい・・・」

現実には、保育士や幼稚園経論の数が十分ではなく、そこまで手が回るのか、という意見もあるようです。どんな子どもでも平等に教育が受けられるようにしてほしいですし、先生方にも研修を受ける機会などをきちんと与えてほしいです。

2021年11月28日(日)朝日新聞朝刊より出典・引用しています。
https://www.asahi.com/

 

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