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学校は9月始業になるの?振り回される年中さん世代

2020年05月23日 ニュース

新型コロナウイルスが猛威を振るい、学校の休校が続いています。これを機に世界標準である9月始業に移行しようという動きも出ています。しかし、慎重に議論する必要がありそうです。
そうなれば、今の年中児は大きな影響を受けます。保育士を目指す皆さんも気に留めておきましょう。

新一年生の区切りをどうするか問題

9月始業を開始するのは2021年度。政府は6月上旬をめどに課題を整理し、夏までに結論を出す方針です。

移行案①:2021年度の新入生のみ17ヶ月分に増加させる

現在の年長児に加え、年中児の4/2生まれから9/1生まれを合流させます。その年度だけ17ヶ月の学年にします。
そして、現在年中の9/2生まれ以降の子供から12ヶ月学年にします。

一度で移行が終了するのはいいのですが、17ヶ月学年に相当する児童には多大な負荷がかかります。人数は1.4倍。受験や就職で明らかに競争が増します。
現在の年中児は2つに分断されてしまいます。

刈谷剛彦・英国オックスフォード大学の研究チームによると、17ヶ月分の児童をまかうためには教員が2万8千人不足する、と見込んでいます。また、保育園の待機児童は26万人を超える、という試算もあります。

移行案②:1学年の誕生日を1ヶ月づつずらしながら5年かけて移行を行う

2021年度の新入生から5年間、13ヶ月分を1学年とし、徐々に移行します。①案のように、特定の年代に負荷がかからないようになります。
しかしその5年間は、自治体の子育て支援や年度区切りが毎年変わることにより、支給金額システムや事務処理が大幅に増えることが想定されます。

今最も大切なのは、学びの遅れを取り戻すこと

今現在の課題は、学びの遅れを取り戻すこと。タブレット端末を支給してオンライン授業をすすめる手もあります。ただ、各家庭によってwifiなどのネット環境には差があるため、だれでも平等に授業を受けられる環境整備が大切。莫大な予算と人手がかかります。
また、夏休みを返上をするなら、エアコンの設置は必須でしょう。自治体によっては設置率が半分にも満たないところもあります。

しかし、このまま3月で履修を終えるのは明らかに困難。修学旅行も文化際も体験できないままになってしまいます。
そういった意味では9月始業はある意味待ったなしの必須事項とも考えられますし、この機会を逃したらもうできないかもしれません。

2020年5月20日(水)朝日新聞朝刊より出典