現代は英語教室全盛期。至る所に幼児向けの英語教室がありますし、どこも工夫を凝らして、楽しめる要素が取り入れられています。
それはそれでいいことですが、早期に英語を学ばせることにデメリットだってあるんですよ。
■母国語の習得が未発達
語学の習得において一番大切なのは、母国語をきちんと確立させること。母国語が土台にあって、第二言語の発達が見込めます。要は、第二言語は母国語以上に発達することはありません。
第二言語を本格的に学ぶのは小学校高学年からになっていますが、これは理にかなっています。母国語での表現力がある程度身に付いた段階で学ぶのが理想だからです。
■自発的学習ではない
乳幼児が自発的に英語学習の必要性を親に説き、習いたい、と訴えるケースは考えられません。基本的に親の意向。高い月謝を払っているからといって、あまりプレッシャーをかけないように注意が必要です。
現在、英語を生業としてる方が全て「英才教育を受けた」「親のどちらかがネイティブスピーカー」ということはありません。ほとんどの方が大人になってから努力して身に付けたのものなのです。
■「英語が学びたい」ではなく「親の期待に応えなきゃ」
子どもは無意識に親の期待に応えようと頑張ってしまいます。親から認められたいのです。だから英語を学ぶのが好きだから、やりたいからではなく、「親の期待に応えなければ」「良い返答をすると親が喜ぶから」となってしまう子も。本来の目的から多少外れても、ここは温かく我が子を見守ってください。