2019年3月23日 朝日新聞朝刊より
日本でようやく液体ミルクの販売委が始まりました。海外では日常的に手に入る商品なのに、今までなぜ日本で販売されていなかったのかが不思議ですね。
◆2018年 北海道地震での海外援助物資。なぜ配られなかった？
2018年9月に起きた北海道胆振東部地震。援助物資として海外から液体ミルクが届けられました。
しかし認識不足のため被災者に配られなかったとのこと。海外からの援助物資を無駄にするなんてあってはなないことです。赤ちゃんのいる被災者に配るべきだったのではないでしょうか。
◆便利な点は主に3つ
①授乳に慣れていない家族でもOK⇒母親が外出するときや体調が悪いとき、父親や祖父母がミルクをあげるケースはよくあるでしょう。慣れていない人にとって粉ミルクの扱いは面倒。でも液体ミルクなら準備が簡単です。
②夜間の授乳の負担が減る⇒母親自身も無理やり起こされて授乳しなければならず、粉ミルクやお湯をこぼしてしまうことも。液体ミルクなら負担が大幅に減らせます。
③外出時の荷物が減る⇒粉ミルク・水筒・哺乳瓶だけでも荷物なのに、さらにおむつ・着替え・おやつ・手拭き･･･赤ちゃんとの外出は荷物が多くて本当に大変です。液体ミルクにすれば荷物が減らせます。
◆改善してほしい点4つ
①「楽してる」という視線を向けるのはNG！
日本では、母親が苦労して育児に励むことを美化する風潮がまだまだ残っています。共働きが増えた現代では、昭和時代のように育児時間を確保するのは難しいですし、ストレスの原因にもなります。周りの理解や手助けが必要です。
②乳首型吸い口が直接付けられないのは困る
災害時には哺乳瓶や乳首型吸い口の消毒ができないこともあるでしょう。使い捨て哺乳瓶と吸い口も一緒に配られれば問題ありませんが、瓶型の容器に入っていて直接乳首型吸い口が付けられるしくみになっっていればさらに便利です。
③異なる容量のものがあるといいのに
赤ちゃんの月齢や個人差よってミルクを飲む量はさまざま。容量が2種類あると便利です。
④フォローアップミルクもぜひ
1歳を過ぎたらフォローアップミルクに移行する赤ちゃんが多いので、フォローアップミルクも販売されると便利です。
◆以下に注意して与えよう
●開封前によく振る
●消毒した哺乳瓶に入れ替えて与える
●飲み残しは破棄
●常温保存可能、直射日光は避ける
●賞味期限を守る
賞味期限･･･江崎グリコ アイクレオ：6ヶ月、明治らくらくミルク：1年
2019年3月23日 朝日新聞朝刊より
