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「社会からの評価が低い・・・」日本の保育士が感じていること

2019年12月14日 ニュース

2018年、経済協力開発機構(OECD)は、9ヵ国の保育士や幼稚園教論を対象に「保育従事者調査」を行いました。結果が公表されたのは2019年の10月。
その結果から、日本は他の国に比べて、社会やその他から評価されていないと感じている人が最も多いことが分かりました。
いったいどんな背景が隠れているのでしょうか?ここから見えてくる保育従事者をめぐる問題点とはどんなことなのでしょうか?

経済協力開発機構(OECD)が9か国の保育従事者に行った「保育従事者調査」

この調査は今回初めて行われました。行った国は、日本・イスラエル・ノルウェー・トルコ・韓国・チリ・ドイツ・アイスランド・デンマークの9ヵ国。
日本では3~5歳の子どもに関わっている保育士や幼稚園教論1616人と園長など管理職に就く216人に調査を行いました。

「自分は評価されている」と感じる保育従事者の割合が最も低い日本

日本の保育従事者が「社会から」「子どもから」「保護者から」どれくらい評価されているかについて調査したところ、他の国と比べて全て低い結果になりました。特に「社会から評価されている」と感じている人は3割にとどまっています。
子どもから評価されていると感じている人は7割、保護者から評価されていると感じている人は6割。全てにおいて最低の数値となっています。
これは、他の職種に比べて10万円程度給与が低く、やりがいを感じられないことが大きく影響していることは否めません。
また、保育者自身が最もストレスを感じることの第一位は、財政的支援が少ないこと。その次に事務的な作業が多いことが挙がっていました。

若い保育士なかなか定着しない日本

回答した保育従事者は20代が最も多かったとのこと。実際に保育従事者の割合は20代が一番多く、3割いると言われています。
現実には退職や転職がかなり多く、万年の人手不足。給与や有休休暇、サービス残業などの待遇の悪さが働きづらさに影響していると思われます。
また、園という閉じられた世界の中なので、人間関係の構築にもストレスを感じている人はいるかもしれません。
今回、認可施設と幼稚園が対象でしたが、認可外施設はもっと厳しい環境に置かれているでしょう。
保育士が長く働き続けられるように、もっと評価されるしくみが必要です。

日本の保育はここが素晴らしい!

「子どもの読み書きなどの能力を伸ばすために必要なことは何か?」という問いに対し、他国は「歌・リズム遊び」という答えが最も多かったのに対し、日本は「子どもの目線に合わせる」が一番多かったとのことです。
これには子どもの主体性を尊重する日本の保育理念がよく表れています。
これは子どもの非認知能力(目標に向かって努力する力・他人と上手く関わる力・感情をコントロールする力など)の発達や人間性に大きく影響するとして、世界的に重要視されています。
このように、日本人が誇りに思う保育が実現できるようになサポートも必要とされているでしょう。

出典:2019年11月22日(金)朝日新聞朝刊