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インフルエンザの予防接種、子どもが2回打つのは日本だけなんです!

2020年11月07日 ニュース

今シーズンは新型コロナウイルスとの同時流行が懸念されるインフルエンザ。10月26日から、生後6ヶ月~小学2年生までの子どもへの優先接種の呼びかけが始まりました。
13歳未満の子どもは2回接種することになっていますが、これは日本だけとのことですが・・・。

ワクチンが足りなくなる可能性があるインフルエンザ

厚生労働省は今シーズンのワクチンは約3178万本供給するとし、これは過去最大の数とのこと。それでも足りなくなるのではと言われています。
日本小児科学会など21の団体でつくる予防接種推進専門協議会は、ワクチン不足が起きた場合、海外にならって子どもの接種を1回とし、より多くの子どもに接種ができるようにと求めました。ただ、そう簡単にはいかない実情があるようです。

なぜ日本だけ子どもは2回接種となったのか?

日本では「小学生の間は2回接種」と思っている保護者は多いです。しかし世界保健機関(WHO)や米疾病対策センター(CDC)では、9歳以上は1回でOKとしています。
新潟大学小児科の斎藤昭彦教授によると、昔は副反応で熱を出す子どもが多かったため、1回に接種する量を少なくし、2回接種して効果を保てるようにしたとのことです。
しかし海外では9歳以上は1回なのが一般的。生後6ヶ月から8歳でも、前年にワクチンを打った場合は1回でOKとしています。
現在日本では、生後6ヶ月から3歳未満は1回0.25mlを2回接種、3歳以上は1回0.5mlを2回接種としています。

専門家からは「1回でいいのでは」という声が上がっている

斎藤教授は、「前年度に接種した生後6ヶ月~9歳未満と9歳以上は1回でいいのでは」とが学会や国などに提案しているそうです。ただ、ルールを変える妥当性が見いだせないという意見もあるそうです。なかなか簡単には変えられないようです。

実際の接種は1回でも2回でも差はないとのこと!

相生会臨床疫学研究センターの広田センター長は、初めて接種する場合は2回必要で、それ以降は1回接種で十分感染を防げる抗体ができる、と言います。そのため、1回でも2回でも効果に大きな差はないとのことです。

医療現場では医師の裁量で決めていいとされており、うちの病院は1回接種で、と決めても問題ありません。
しかし、今シーズンに突然方針転換すると、保護者からは「ワクチンが足りないから突然ルール変更をしたのでは」と疑念を抱かれるでしょう。
また、もしインフルエンザにり患したら、「1回しか接種していないからだ」と言われてしまうかもしれません。
そのため、現場の裁量に任されていても、医師が急にルールを変更するのに十分な説明をすることが難しいかもしれません。

2020年10月28日(水)朝日新聞朝刊より出典

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