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子どもの夏風邪が激減。コロナで意識が高まったからか

2020年09月19日 ニュース

夏になると何らかの感染症が子どもたちの間で流行するのが恒例でした。しかし今年はコロナ対策が他の感染症も防ぐ結果となったようです。

夏に子どもがかかりやすい夏風邪、今年は患者が大幅に減少

よく聞くのが手足口病とヘルパンギーナ。保育園は集団で流行することもしばしばです。
今年は患者が目立って少なく、国立感染症研究所によると、7月下旬にピークを迎える手足口病は、7/27~8/2まで1医療機関の報告数が0.15人。昨年は大流行し、1医療機関あたり10.54人もいたとのことです。
同じくヘルパンギーナは、1医療機関あたり0.46人。昨年は2.45人と、1/5ほどにとどまっています。
また、アデノウイルスによる流行性角結膜炎は、3月以降、昨年の1/3ほどしか患者が出ていないとのこと。
3~5月に流行するロタウイルスによる感染性胃腸炎は、昨年は1医療機関辺り0.93人いたのに対し、今年の4/22~4/28は0.01人。昨年の1/90とかなり少なくなっています。

子どもを取り巻く環境の変化がこのような結果をもたらした

患者数の減少は、コロナの感染を恐れて医療機関になるべく出向かないようにした人が増えたことも考えられますが、最も大きな理由は、コロナへの感染対策による子どもを取り巻く環境の変化だろうとされています。
新型コロナだけでなく、同じくウイルスが引き起こす感染症は全て減っています。
家庭や保育園、幼稚園で、手洗いの徹底し、まめに消毒をしていたことも大きいでしょう。
また、休校や休園によって他人との接触の機会が減ったことも大きな要因のようです。

コロナの対策方法は、他の感染症を防ぐ対策方法と同じ

手足口病の場合、咳やくしゃみなどでの飛沫感染がよくおきます。さらに、おもちゃにウイルスが付き、それを他の子どもが触る接触感染もよくおきます。また排泄物を通じた感染もあります。
これらの予防には、こまめに手洗いをすること、また、タオルは子ども同士で共有しないことなどが有効です。
そのため、園では子ども一人につきタオル掛けが一つ用意してあり、週に一回持ち帰って洗うこととなっています。
これらの対策は新型コロナ対策にも通じるため、さまざまな他の感染症の流行が抑えられたと考えられます。

心配なのは子ども達の心の発達・成長

感染症が減ったことはとてもうれしいことですが、子どもたちを取り巻く環境は心配なことが多いのも事実。
休校や休園によって友達との交流が絶たれ、日々の生活のリズムも狂ってしまうなどが問題視されました。
また、長時間家族が家にいることで家事育児の負担が増え、保護者もストレスが溜まっており、常に笑顔で子どもに接することが難しくなっています。

学校では机を離し、給食中は黙って食べ、マスクで友達の表情がよくわからない・・・このような生活がずっと続くと、子どもたちの精神面へ影響が出てくるかもしれません。

新型コロナに感染した10代は無症状や軽症の子どもが多く、死亡例はありません。持病やリスクのある子どもでなければ、あまり厳しい規制は子どもたちの心の発達を妨げるのでは、とも考えてしまいます。
どこかで折り合いを付けなければいけない時期に来ているのでしょう。

2020年9月13日(日)朝日新聞朝刊より出典

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