年長さんが保育園に通ってくるのはあと少し、少し寂しい気もしますが、小学校に上がるのを楽しみにしている子も多いでしょう。
親にとっては、部屋を用意したほうがいいか。机を買ったほうがいいか、悩ましい時期でもあります。
子どもが伸びる家はさまざまな工夫があるそうです。
目次
子ども部屋は小学校高学年くらいでOK
小学校の低学年・中学年は、リビングでランドセルを広げたり宿題をやったりすることが多いです。以下のような工夫をするといいそうです。
●机・・・窓際や壁側に机を置いて子どもの学習スペースとするといいそうです。長い机を設置すればきょうだいで並んで勉強ができます。
ダイニングテーブルだと食事の際に方付けなくてはならないため、勉強するスペースは別にした方がいいそうです。
この年齢の子どもは、親の気配が感じられる距離感のほうが安心して勉強に集中できるそうです。
●本棚・・・読書は子どもの様々な能力を伸ばします。近くに本棚を置き、子どもの本と大人の本があり、家族で読む習慣をつけることが理想的です。
●壁や台・・・子どもの絵や工作を飾ると、子どもは「大切にされている」と感じることができ、自分に自信を持つことができるそうです。
●時計・地図・・・本棚の近くには図鑑や辞典、地球儀、地図などがあると、いろいろなことをすぐに調べられて知的好奇心が育ちます。
見やすいアナログ時計を置くと、時間を管理する習慣が身に付きます。
●トイレ・・・トイレの中に本棚を設置して、読んでほしい本を置いておくのもおすすめです。1人だけの空間でそっと手に取るかもしれません。
●寝室・・・寝るのは子ども部屋、という家庭も多いかもしれません。音や光で睡眠の質が下がらないようにしましょう。
部屋は子どもが大きくなってからでもOK
子ども部屋は、小学校の高学年になりって自分のプライべート空間を欲しがったらでも遅くはありません。
今は中学生・高校生になってもリビング学習を続ける子どもが多いそうです。
リビングと玄関はきれいに
リビングと玄関は使用頻度が高く、とても散らかりやすいです。しかしここはいつも整理整頓しておくことがおすすめ、なぜならそれによって子どもの情緒が安定するといわれています。
また、玄関にも収納スペースを設置するのがおすすめ。散らかりやすい場所に収納スペースを作ることで、片付けの習慣が身に付きやすくなります。
片付けの習慣は生活動線を意識することで身に付く
親が一方的に部屋を与えて机や家具を設置しても、それが子どもにとって使いやすいとは限りません。
収納・暮らしコンサルタントの宇高有香さんによると、子どもと相談しながら決めることで、部屋に対する愛着が高まるそうです。愛着が高まれば、当然きれいに保とうとする気持ちも芽生えます。
また、子どもの持ち物は全て子ども部屋に置かなくてもいいそうです。体の小さな子どもにとって、重いランドセルを二階や遠い部屋に運ぶのは大変なこと。動線を短くすれば整理整頓もしやすくなります。
収納の容量に合わせて物を持つような習慣は、子どもの頃からつけておきたいものです。子どもの頃から不要なものを手放す選別をやっていれば、大きくなってから自分ひとりでできるようになります。
部屋が散らかるのは、環境的な要因があるかも
新年度に一気に部屋作りをしなくても、生活しながら夏休みまでに使いやすい部屋作りをしてレイアウトを決めていくことがおすすめです。
部屋が散らかるのは、環境的な要因もあります。
例えば、ゴミ箱にふたが付いていて使いにくい、収納ボックスがゆがんでいたり、すべりが悪かったりして出し入れがしにくいなど。
子どもと一緒に考えながら方付けがしやすい部屋作りをしていくことが大切です。
2021年2月28日(土)朝日新聞別冊EduAより出典