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実話!元新聞記者が保育園を開園してみた話

2020年01月18日 ニュース

保育園を長年取材してきてた元新聞記者が、退社して自分で小規模保育園を開園させたとのこと。
取材する側から保育の担い手に立場が変わり、感じたことはさまざまだそうです。

2017年秋に開園、2018年に監査を受けたのに、2019年にもまた監査!?

2019年の10月、区から1通のメールが届きました。内容は、指導検査の実施について。2018年に開園後初の監査を受けており、まさか1年足らずでまた監査が来るとは思っていなかったそうです。
監査は3週間後なのにもかかわらず内容はかなりハード。90ページに及ぶ事前書類の提出から、100種類くらいある帳簿類を整理し、当日すぐに出せるようにしておかなければなりません。

2018年度の監査を振り返ると

監査に来たのは5人。事務職員2名、元公立園の園長など2名、会計経理チェック担当が1名。それぞれが「運営」「保育」「会計」に分かれて書類を点検したそうです。
マニュアルや会計帳簿の不備を指摘されたりなど、知らないが故の指摘も多く、とても勉強になったそうです。
朝10時に始まって、終わったのは夜7時頃。中には重箱の隅をつつくような指摘もあったそうです。

一気に書類を整理できるいい機会ではある!

職員の健康診断、園の自己評価などはいつでもいいけれども年に一度はやらなくてはなりません。利用者アンケートが自己評価の範疇に入ることも知らずにいたそうです。
この機会があったから、よしやろうと思えた項目も多かったそうです。

例:食中毒マニュアル
対応マニュアルはあったけれども予防策の記述がなく指摘を受けました。これを機会に、手洗いや消毒の手順を細かく見直し、園全体で共有できたそうです。

2018年に指摘された項目はほぼ改善していたので、今回は3時間くらいで終了したとのことです。

取材側だった時とはかなり違った感情が生まれ・・・

この元新聞記者は、かつて保育園の経営破綻や保育士の大量退職を取材したことがありました。当時は監査が手ぬるいのでは、と感じていたそうですが、いざ受ける側に立つと、想像よりもかなり厳しく、かなり細かい点まで調べられたと感じたそうです。
幼児教育・保育の無償化で保育の質をいかに確保するかに関心が高まっています。
監査に指摘を受けた項目をきちんと改善につなげれば、保育園の運営には確実に役立つと思ったそうです。

しかし、形だけの書類を整えることもできてしまうため、、指摘を保育に生かすには、園の運営力量にかかっているかもしれない、と感じたそうです。
最後に感じたのは、日本全国の保育園を回る職員も相当大変、ということだそうです。

2019年12月21日(土)朝日新聞朝刊より出典

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