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潜在保育士支援事業各地で拡充!それでも復帰が難しい理由とは?

2023年07月03日 ニュース

保育現場の人材不足は慢性的な課題です。

国家資格としての保育士資格を努力して取得し、子どもたちと関わりたいと保育施設に就職した後離職して、復職しない、できない保育士が多く、そういった資格保有していて保育に従事していない方を潜在保育士と呼びます。

保育士不足、待機児童問題を解消するために潜在保育士支援事業が各地で展開されていますが、なかなか復職する保育士は少ないものです。

どういった理由から保育士への復帰が難しいのでしょうか。

 

各自治体の潜在保育士支援

保育士不足解消のため、各地で潜在保育士支援として再就職支援が行われています。

最近話題となった各地の取り組みを見ていきましょう。

群馬県前橋市

保育人材の確保に向けて「保育士・保育所支援センター」を新たに立ち上げることが発表されました。

このセンターは、令和5年度から保育施設への就職を希望する学生や潜在保育士に対して、働き先の紹介を行う役割を担います。

潜在保育士の多さが課題となっており、元保育士の復職支援にも力を入れる予定です。

また、現役保育士の定着や職場環境の改善にも取り組み、人手不足の解消を目指しています。

センターは群馬県私学・子育て支援課によって前橋市新前橋町の県社会福祉協議会内に設置。

専門のコーディネーター2人が配置され、潜在保育士や保育士を目指す学生に対して保育施設の紹介を行います。

また、現役保育士の定着を促すために悩み相談事業や職場環境の改善に関するセミナーなども実施される予定です。

群馬県は年間約300人の人手不足を解消するため、保育士の確保に積極的に取り組んでいく計画となっています。

 

沖縄県石垣市

石垣市では、令和5年4月以降に6ヶ月以上保育施設で勤務していない保育士資格を持つ方(潜在保育士)が石垣市内の認可園等に就職する場合、10万円の応援給付金を支給する「石垣市保育士再就職応援給付金」を実施しています。

この給付金は、保育士資格を持ちながらも保育士として働いていない方(潜在保育士)が再就職することを促すために、予算の範囲内で支給されます。

給付金の対象となる方は、石垣市内の保育施設等(石垣市立保育所、認可保育所、認定こども園、地域型保育事業、企業主導型保育事業)に就職した潜在保育士で、以下の要件(1)~(4)を全て満たす必要があります。

(1) 石垣市に在住し、令和5年4月1日以降に保育施設等に新たに就職し、その保育施設で週20時間以上勤務し、申請後も継続して勤務する意思がある方。

(2) 新たに保育士として就職した日から過去6か月以内に公立保育所、認可保育所、認定こども園、地域型保育事業、または認可外保育施設での保育士としての勤務経験がない方。

(3) 市税などの滞納がない方。

(4) 他の補助金や給付金(石垣市島外保育士誘致支援事業、石垣市潜在保育士再就職支援事業、石垣市保育士確保のための赴任に係る渡航費等扶助事業、または石垣私立保育園及び家庭的保育事業者等の保育士確保のための赴任に係る渡航費等扶助事業)の交付を受けていない方。

この制度を通じて、石垣市では潜在保育士の再就職を支援していきます。

 

千葉県市川市

千葉県市川市では、保育現場での就労に自信のない方やブランクがある方を対象とした保育現場への就労支援事業があります。

この事業では、保育技術を学ぶために講義ではなく、実際の保育現場で働く機会を提供しています。参加者は可愛い子どもたちと直接関わりながら保育技術を身につけることができます。

また、保育現場で疑問や質問があれば、現場の保育士に直接相談することもできます。

このプログラムは、市川市の公立保育園で10日間補助的に保育の現場に参加することで、保育現場での働くことに対する不安を解消することが期待されます。

実習終了後も、参加者は保育職員バンクに登録することができ、条件に合った雇用の機会につながる可能性もあります。

この事業は、保育士の再就職をバックアップする取り組みであり、市川市の保育現場で働く意欲を持つ方々を支援しています。

 

このように、セミナーや補助金での支援、保育現場への復職の足がかりを実践で積むための支援などが各地で取り組まれていることがわかります。

 

保育士として復帰しないためのハードルとは?

潜在保育士の就職活動支援として、国が再就職に必要な費用を貸し付けることで、潜在保育士の復職を促進しています。「再就職支援貸付金」です。

しかし以下のような問題があり、一つの問題が解決してもすぐに復職に踏み切ることができない現実があるのです。

 

子育てとの両立が難しい

保育士の仕事は、早朝勤務や遅番などのシフト制が一般的であり、子育てとの両立が難しいと感じる方が多いです。

また、クラス担任を持つ場合は書類仕事や面談、制作物の作成などが増え、持ち帰りや残業も発生することもあります。

小さな子どもを抱える潜在保育士にとって、復職が難しいとされる大きな要因です。

 

賃金面の不満

保育士の賃金は他の職種と比べて対価としては少ないといえます。

他の仕事の方が収入が良いと感じることがあり、給与や福利厚生などの待遇面が自分の希望に合わない場合、保育士としての復職をためらうことがあるでしょう。

長期的な安定した働き方をするためには、納得できる賃金が必要です。

 

理想の保育が難しい

保育園では、保育士1人で複数の子どもを担当することが一般的です。

時には、個々の子どもよりもクラス全体の「流れ」を優先する必要があり、子どもの希望や要望に十分に応えることが難しい場合もあります。

理想とする保育の実現が難しいと感じる保育士にとって、復職は躊躇される要因となります。

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