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多胎育児を助ける動きが広がっています!

2021年04月10日 ニュース

双子や三つ子など、多胎児を育てる家庭を支援しようという動きが広がっています。経験者が家庭訪問を行う「ピアサポート」が注目されています。

経験者のママがサポート

1人でもものすごく大変な子育て。双子や三つ子を育てる大変さは想像を超えています。
「ピアサポート」は双子や三つ子を育てた経験のある人がその経験を共有し、育児の負担を和らげる狙いがあります。
ただ問題なのは継続的な支援体制が作れるかどうかのようです。

育児書や両親学級の知識が当てはまらない多胎児の子育て

一般の育児書や産婦人科の両親学級はなかなかズボラな子育てを教えてくれません。何でもマニュアル通りにやろうとする現代の親を苦しめている原因の一つかもしれません。
多胎児はとにかく工夫に工夫を重ねないとやっていけません。多胎児を育てる親がもっと自信を持って子育てをしてくれるといいですね。

研修や人員確保、行政との連携が必要

ピアサポートは困っている親に寄り添って支援ができるようにもっと活動を本格化させたいと考えているようです。
一方で、質を保って継続的に支援するためには、研修を実施し、人員を確保し、行政とも連携を取らないといけません。
例えば今現在、千葉県流山市の「流山ふたごの会」では、交通費などの実費以外はボランティアで運営しているとのことです。これでは資金面で課題があります。

「流山ふたごの会」の代表、水野さんは関東の24の多胎児育児支援団体の代表者が集まる「関東多胎ネット」の代表理事でもあります。
水野さんは「自治体から事業委託を受けるには、法人化した方が信頼が得やすい。きちんと支援するために、運営基盤の強化をしていかなくてはならない」と話しています。

現在関東多胎ネットでは、それぞれの団体と公的機関をつなぐ役割を課したりサポーター向けの研修を開いたりすることを想定して、一般社団法人化を目指して、ネット上で寄付を募っています。

当事者の母親の集まりだけでは情報も支援も不足してしまう

日本多胎支援協会の太田理事は、支援団体は当事者の母親の集まりであることが多く、情報も資金も専門職との連携不足など全てが課題。法人化すれば行政からの助成や情報を得られやすくなるメリットがある、と話しています。一方で、具体的な計画に基づいて活動を継続していく責任も伴うことに留意してほしい、とも話しています。

現在、不妊治療などの影響から、多胎児は増え続けています。不妊治療をするケースは両親の年齢が高いことも多く、体力的に不安を抱える人は多いでしょう。
もっと支援の輪が広がることを望みます。

2021年4月2日(金)朝日新聞朝刊より出典

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