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インフルエンザ薬「ゾフルーザ」に耐性菌が出現!?

2019年12月07日 ニュース

今年は夏を過ぎたころから「インフルエンザが流行」というニュースが流れ、例年になく早く流行が始まったことを意識した方も多かったことでしょう。
2018年3月に発売されたインフルエンザ薬「ゾフルーザ」ですが、12歳未満の子どもに耐性菌が出やすいとのこと。現段階での医師や製薬会社の見解を見てみましょう。

1回飲めばOKなんて夢の薬!

2018年~2019年にかけて一番多く使用されたインフルエンザ薬、ゾフルーザ。厚生労働省の調査によると約43%にもなりました。
多く処方されている理由は、もちろん最新薬であることもありますが、やはり飲む回数にあります。かかったら、1回飲めばOKというもの。
熱を出してぐったりしている子どもに薬を飲ませるのは、親にとってもかなりのストレスです。
例えば「タミフル」だと1日2回、5日間、トータル10回。これに比べ、ゾフルーザは1回でOKなので、処方を望む親が多いのも頷けます。

健康体の人にはかかっても問題がないが・・・

健康体の人がインフルエンザにかかっても、安静にして数日休めば治ります。子どもがある程度大きくなって体力がついてきたら、予防接種をやめる家庭がほとんどでしょう。
しかし、5歳未満や65歳以上、妊婦・糖尿病・肺疾患の人は重症化する恐れがあります。
予防接種を受け、かかったらすぐに病院にいって薬を処方してもらうことは
、重症化を防ぐ大切な意味があります。
重症化を防げれば、結果として医療費の削減にもつながります。自分の年齢や体質に合った薬を処方してもらい、なるべく感染を拡大させないようにするのも大切です。

12歳以下の子どもに耐性ウイルスが出やすいことが判明

2018年から2019年にかけて、かなり使用されたことから、耐性ウイルスの出現が報告されていました。
販売元の塩野義製薬によると、臨床実験の段階から、耐性ウイルスの出現はある程度予想されていたとのことです。
21歳以上の患者で9.7%。12歳未満の子どもで23.4%も出現していました。
塩野義製薬は、その臨床データを国に提出した上で承認を得ており、正当に販売しているとのことです。
しかし、日本小児科学会は、「12歳未満の子どもには積極的な投与を推奨しない」と報告をしました。
また、当初ゾフルーザが効きにくい耐性ウイルスは、通常のウイルスよりも増える力が弱いとされていましたが、東京大学が調査したところ、通常のウイルスと同様に増える力を持っており、人から人に感染する可能性があるとのことでした。

まだ1年しか使われていない薬のため、データ不足

ゾフルーザが年間を通じて使われたのはまだ1回だけ。圧倒的に臨床データが不足しています。この段階で薬を評価するのは非常に難しいです。
日本は新薬の審査が厳しく、海外で認可されている薬が日本では認可されていないという話をよく聞きます。これをドラッグラグと揶揄する言葉もあるくらい。
その厳しい日本で認可されたのだから、安全な薬であることは間違いないのでしょうが、子どもに耐性ウイルスが出現しやすいとなると、子どもへの処方は圧倒的に減るでしょう。小児科学会の見解は理解できます。
今年、来年・・・と何年も使われていくことによって、さまざまな臨床データが蓄積されるでしょう。
何年も調査を続けてデータをまとめ、情報提供をしていくとのことです。

2019年11月26日(火)朝日新聞朝刊より

2019年11月28日(木)朝日新聞朝刊より