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お腹の中で肺のトレーニング?胎児の謎

2020年02月22日 ニュース

人間の妊娠や出産にはまだまだ分からないことが多く、神秘的であり神の領域でもあります。
最近の研究ではお腹の中にいる胎児の動きが色々と分かってきました。保育士として知識を深めておきましょう。

リアルタイムで赤ちゃんの表情も分かる最新の超音波検査

子宮の中で羊水に満たされながら日々驚くような成長を続ける胎児。胎児は寝ている以外は新生児ににた動きをしているそうです。目を開けたりしかめっ面をしたり。しゃっくりをしたり、手足を忙しく動かしたりなどもするようです。ただ新生児と大きく違うのは、泣きわめかないことでしょうか。
胎児の様子がより詳しく分かれば、赤ちゃんに愛着が出てきますし、安全な出産に備えることもできるでしょう。

羊水を飲んでおしっこを出す。けどウンチは産まれるまでがまん?

長崎大学病院の産婦人科医 増崎英明さんが、胎児の様子を10時間観察したところ、羊水を飲んでおしっこをするという動作を繰り返していることが分かりました。体の表面から剥がれ落ちる細胞を飲み込み、腸にためて、きれいにしておしっこを出す、という動作を繰り返しています。そのため、常に羊水は綺麗な状態に保たれています。
また、赤ちゃんは産まれるまでウンチをしません。出産時に産道を通りお腹が押されて、初めてウンチが出ます。初めてのウンチは黒緑色。胆汁の色素が関係していると言われています。
出産時に低酸素状態になるなど、胎児が弱ると、羊水のなかでウンチをしてしまうこともあり、そうなると羊水は濁ります。

胎盤からの酸素供給→肺呼吸での酸素供給へ、産声の大切さ

胎児は肺呼吸をしておらず、胎盤から酸素の供給を受けています。胎児は産まれ落ちた瞬間に産声をあげますが、これが肺呼吸に切り替わる大切なタイミングです。
超音波で詳しく見たところ、赤ちゃんはかなりの勢いで鼻から羊水を吸ったり吐いたりしていることが分かっています。これは、産声や肺呼吸の準備のために肺を鍛えているのでは?と考えられています。

高度な最新医療「胎児治療」も行われるようになった!

技術の進歩が目覚ましい近年、胎児に異常が見つかった時、お腹の中にいる間に治療する方法も確立されてきました。
代表的なのは双子などの「双胎間輸血症候群」。1つの胎盤に2つの血管が繋がっている双子は、双方ともにバランスよく血液を送らなくてはなりません。
バランスが悪い場合は、どちらかに発育不全が起こったり、心不全になったりすることがあります。
最近では子宮内に内視鏡を差し入れて治療する方法が確立されており、2012年には妊婦への公的医療保険が認められるようになりました。

2020年1月27日(月)朝日新聞朝刊より出典

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