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「職員はマスクをしない」園の方針で大規模クラスターが発生、熊本市西区

2021年09月18日 ニュース

熊本市西区の幼保連携型認定こども園「城山保育園」で、職員14人と園児65人、合計79人が新型コロナウイルスに感染したことが判明し、クラスターと認定されました。
この園では、他の園では考えられないような驚きの実態が明らかになりました。

「子どもに表情を見せることが大切」職員はマスクをしない

熊本市の調査で、城山保育園は感染対策が十分ではなかったことが判明しました。同園では、職員はマスクをしないのが方針だったとのこと。理由は
・口元が見えないと子どもの発育に影響がある
・子どもには表情を見せることが大切
などだったとのことです。このため、職員のマスク着用が徹底されておらず、クラスターにつながったのではとも考えられます。

保護者からの連絡や指摘があったにもかかわらず、マスクは着用せず

熊本市によると、昨年の8月から今年の5月まで、保護者からの連絡や指摘が5件あったとのこと。
ある保護者がマスクをしていない理由を聞くと「顔を見せられないからしない」と言われたそうです。
また、別の保護者はマスクの着用を何度も園に要望してきたとのことでした。

熊本市が園に確認したところ、「子どもの発達のためには、職員の表情を見せることが大切」などと説明したそうです。
マスクの着用の必要性を説くと「分かりました」と答えるにとどまったそうです。

昨年8月に市から口頭で指導を受けた園は、8/4に保護者に一斉メールを送っています。内容は
「コロナの感染リスク以上に子ども達の発達に支障をきたすので、職員はマスクをせずに表情や口元が見えるようにしている。登園は閉鎖空間が少ないため、過去にインフルエンザも流行したことがほとんどない」
とあったとのことです。

8/24以降、次々とコロナ感染者が出てしまい・・・

8/24以降に同園でコロナの感染者が確認されたため、熊本市が職員を派遣したところ、マスクを着用していない職員がいたとのこと。また、体調不良でも出勤していた職員がいたことも判明しました。
熊本市は「様々な要因が複合的に重なり、大規模なクラスターとなった」とし、感染対策を指導したとのこと。
9/9には現地を訪れて、園の再開に向けて対策を確認したそうです。
その後、改善が確認されたとして、9/13から園を再開すると発表しました。

他の園に移りたくても空きがない・・・保護者の苦悩

昨年の春頃から多くの保育園で、職員がマスクを着用して保育に従事することについて心配する声が多く上がりました。
しかし実際にやってみると、子ども達はきちんと順応していることも分かりました。
子ども達はきちんと職員を区別していますし、目を見て声を聞いて様々なことを判断しています。
大人が過度に心配しすぎるのもかえってよくないのかもしれません。

また、保育園や保育士は全国的に不足していて「この園の方針が気に入らないから他の園に移る」ということはそう簡単にはできません。
「年度途中で認可園を辞めてしまったら、しばらく入れないのではないか」保護者はこうした不安を持っています。
保育園の方針に疑問を抱いても、強くは言えない現実があるのかもしれません。

 

2021年9月10日(金)朝日新聞朝刊より出典・引用しています。
https://www.asahi.com/

 

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