本日も引き続き【保育原理】について、問16から問20について、回答と解説をしていきます。
保育所の役割の一つである子育て支援について、保護者に対する支援活動等が出題されています。
問 16
次の【Ⅰ群】の「保育所保育指針」第1章「総則」の1「保育所保育に関する基本原則」の項目名と、【Ⅱ群】の記述を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選 びなさい。
【Ⅰ群】 A 保育の目標 B 保育の方法 C 保育の環境
【Ⅱ群】
ア 十分に養護の行き届いた環境の下に、くつろいだ雰囲気の中で子どもの様々な欲求を 満たし、生命の保持及び情緒の安定を図ること。
イ 子どもの生活のリズムを大切にし、健康、安全で情緒の安定した生活ができる環境や、自己を十分に発揮できる環境を整えること。
ウ 子どもが人と関わる力を育てていくため、子ども自らが周囲の子どもや大人と関わっていくことができる環境を整えること。
エ 施設内外の適切な環境の維持に努めるとともに、子ども及び全職員が清潔を保つようにすること。また、職員は衛生知識の向上に努めること。
(組み合わせ)
A B C
1 ア イ ウ
2 ア イ エ
3 イ ウ ア
4 エ ア ウ
5 エ ウ ア
回答 1
解説
A ア 保育の目標は、十分に養護の行き届いた環境の下に、くつろいだ雰囲気の中で子どもの様々な欲求を満たし、生命の保持及び情緒の安定を図ることです。
B イ 保育の方法は、 子どもの生活のリズムを大切にし、健康、安全で情緒の安定した生活ができる環境や、自己を十分に発揮できる環境を整えることです。
C エ 保育の環境は子どもが人と関わる力を育てていくため、子ども自らが周囲の子どもや大人と関わっていくことができる環境を整えることです。
※【Ⅱ群】の エ 施設内外の適切な環境の維持に努めるとともに、子ども及び全職員が清潔を保つよう にすること。また、職員は衛生知識の向上に努めること は 3 環境及び衛生管理並びに安全管理(1) 環境及び衛生管理に記載されているためどれにも当てはまりません。
問 17
次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」の1「保育所保育に関する基本原則」(1)「保育所の役割」の一部である。( A )~( D )にあてはまる語句の 正しい組み合わせを一つ選びなさい。
保育所における保育士は、児童福祉法第 18 条の4の規定を踏まえ、保育所の役割及び機能が適切に発揮されるように、( A )に裏付けられた専門的知識、技術及び( B ) をもって、子どもを( C )するとともに、( D )の保護者に対する保育に関する指導を行うものであり、その職責を遂行するための専門性の向上に絶えず努めなければならない。
(組み合わせ)
A B C D
1 理論 判断 養育 地域
2 理論 目的 教育 地域
3 倫理観 判断 保育 地域
4 倫理観 目的 養育 子ども
5 倫理観 判断 保育 子ども
回答 5
解説
保育所における保育士は、児童福祉法第18条の4の規定を踏まえ、保育所の役割及び機能が適切に発揮されるように、A倫理観に裏付けられた専門的知識、技術及びB判断をもって、子どもをC保育するとともに、D子どもの保護者に対する保育に関する指導を行うものであり、その職責を遂行するための専門性の向上に絶えず努めなければならない
問 18
次の文は、職員の研修等に関する記述である。「保育所保育指針」第5章「職員の 資質向上」の3「職員の研修等」及び4「研修の実施体制等」に照らし、不適切な記述 を一つ選びなさい。
1 保育士等の専門性の向上を図るために、職場内の研修に留まらず、関係機関等による外部研修を活用する。
2 日頃から職場内研修や、外部研修、自己研鑽により、職員間で専門性を高め合うことが重要である。
3 保育所においては、各職員のキャリアパス等を見据えて、ミドルリーダーから管理職員までの体系的な研修計画を作成しなければならない。
4 研修の受講は、特定の職員に偏ることなく行われるよう配慮する必要がある。
5 外部研修に参加する職員は、研修で得た知識及び技能を他の職員と共有し、保育所全体として保育実践の質及び専門性の向上につなげていくことが求められる。
回答 3
解説
1 その通りです。
2 その通りです。
3 × 初任者から管理職員までの職位や職務内容等を踏まえた体系的な研修計画を作成しなければなりません。
4 その通りです。
5 その通りです。
問 19
次の文は、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」の3「3歳以上児の保育に関するねらい及び内容」ウ「環境」の一部である。不適切な記述を一つ選びなさい。
1 季節により自然や人間の生活に変化のあることに気付く。
2 身近な物を大切にする。
3 自然に触れて生活し、その大きさ、美しさ、不思議さなどに気付く。
4 自分の物と人の物の区別や、場所的感覚など、環境を捉える感覚が育つ。
5 自然などの身近な事象に関心をもち、取り入れて遊ぶ。
回答 4
解説
1(イ)の内容 ③季節により自然や人間の生活に変化のあることに気付くとあります。
2(イ)の内容 ⑦身近な物を大切にするとあります。
3(イ)の内容 ①自然に触れて生活し、その大きさ、美しさ、不思議さなどに気付くとあります。
4 × 環境の(イ)内容の④に記載されているため。
5(イ)の内容 ④ 自然などの身近な事象に関心をもち、取り入れて遊ぶ。とあります。
問 20
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】 保育士として来年度0歳児クラスを担当する保育士Rは、新年度に向けて、共に同じクラスを担当する複数の保育士と、子どもたちのために適切な保育方法について話し合いを行いました。
【設問】 「保育所保育指針」第2章「保育の内容」の1「乳児保育に関わるねらい及び内容」に 照らし、保育士の対応として最も適切な記述を一つ選びなさい。
1 子どもの特徴をふまえ、乳児保育に関わるねらい及び内容については「健康」、「人間 関係」、「環境」、「言葉」、「表現」の五つの領域に沿った保育の展開を目指す。
2 特に入所したばかりの子どもに対して、早く保育所生活に慣れるよう、なるべく多くの保育士がさまざまな場面で関わるように配慮する。
3 離乳の開始は、それぞれの家庭の状況や発育状況によることなく、保育士が決定する。
4 この時期の子どもの生活は、起きている時間が充実したものとなることが重要である ため、午睡の時間を削っても日中の保育活動の充実をはかる。
5 この時期の保育は、愛情豊かに、応答的に行われることが特に必要であるので、子どもと関わるときはそのように心掛ける。
回答 5
解説
1 ×です。本項においては、この時期の発達の特徴を踏まえ、乳児保育の「ねらい」及び「内容」については、身体的発達に関する視点「健やかに伸び伸びと育つ」、社会的発達に関する視点「身近な人と気持ちが通じ合う」及び精神的発達に関する視点「身近なものと関わり感性が育つ」としてまとめ、示しています。
2 乳児期の発達については、視覚、聴覚などの感覚や、座る、はう、歩くなどの運動機能が著しく発達し、特定の大人との応答的な関わりを通じて、情緒的な絆が形成されるといった特徴がある。これらの発達の特徴を踏まえて、乳児保育は、愛情豊かに、応答的に行われることが特に必要です。
3 ×です。個人差に応じて授乳を行い、離乳を進めていく中で、様々な食品に少しずつ慣れ、食べることを楽しむ と記載されています。
4 ×です。一人一人の生活のリズムに応じて、安全な環境の下で十分に午睡をする と記載されています。
5 その通りです。乳児期の発達については、視覚、聴覚などの感覚や、座る、はう、歩くなどの運動機能が著しく発達し、特定の大人との応答的な関わりを通じて、情緒的な絆が形成されるといった特徴がある。これらの発達の特徴を踏まえて、乳児保育は、愛情豊かに、応答的に行われることが特に必要であると記載されています。
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