本日も引き続き【保育実習理論】問16から問20まで回答と解説を行います。
問16
次の文は「保育所保育指針」第2章「保育の内容」の3「3歳以上児の保育に関するねらい及び内容」イ「人間関係」の一部である。( A )~( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
保育士等との( A )に支えられて自分自身の生活を確立していくことが人との関わる基盤となることを考慮し、子どもが自ら周囲に働き描けることにより多様な感情を体験し、( B )しながら( C )ことの達成感や、前向きな見通しをもって自分の力で行うことの( D )を味わうことができるよう、子どもの行動を見守りながら適切な援助を行うようにすること。
(組み合わせ)
A B C
1 応答関係 試行錯誤 諦めずにやり遂げる
2 応答関係 模倣 他者から認めてもらう
3 信頼関係 試行錯誤 諦めずにやり遂げる
4 信頼関係 試行錯誤 他者から認めてもらう
5 信頼関係 模倣 他者から認めてもらう
回答 3
解説
記述のとおりです。保育者と信頼関係を気付きながら、自己肯定感を育みます。
問17
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
保育士として働き始めたWさんは、研修で「子育て支援」について学び、大切な点をまとめました。
【設問】
次のうち、「保育所保育指針」第4章「子育て支援」に照らして、正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 援助の過程においては、保護者の気持ちを受け止めた上で、保育の専門知識を活かして保育士が援助の方針を選択、決定していくことが望ましい。
B 子育て支援を適切に行うためには、自らの役割や専門性の範囲に加え、地域の関係機関等との連携や協働を常に意識して支援を行う。
C 保育所が行う子育て支援は、保育所を利用している保護者に限らず、地域の保護者についても対象となる。
D 子供が虐待を受けている状況を知っても、それが業務上知り得た情報であった場合は、守秘義務を守ることが優先される。
(組み合わせ)
1 A B
2 A C
3 B C
4 B D
5 C D
回答 3
解説 A 保育士でなく保護者が援助の内容を決めていくべきである。
B・C その通りです。
D 虐待を知り得たら、すぐ園長と相談し施設として市役所や福祉事務所に
連絡するべきです。
問18
次の【Ⅰ群】の「保育所保育指針」第1章「総則」の3「保育の計画及び評価」の記述の一部と、【Ⅱ群】の年齢区分を結び付けた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】
A 個の成長と、子ども相互の関係や協同的な活動が促されるよう配慮すること。
B 一人一人の子どもの成育歴、心身の発達、活動の実施等に即して、個別的な計画を作成すること。
C 一人一人の子どもの生活や経験、発達過程などを把握し、適切な援助や環境構成ができるよう配慮すること。
【Ⅱ群】
ア 3歳未満児
イ 3歳以上児
ウ 異年齢で構成される組やグループ
(組み合わせ)
A B C
1 ア ウ イ
2 イ ア ウ
3 イ ウ ア
4 ウ ア イ
5 ウ イ ア
回答 2
解説
Aは、個の成長と、3歳以上で可能な協同的な活動について述べています。
Bは、1歳以上3歳未満について適切です。個別的な計画の作成が必要となります。
Cは、異年齢のグループに関するものです。環境構成が必要です。
問19
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
保育士を目指すYさんは、児童相談所一時保護所での実習を控えています。実習に
あたり「一時保護ガイドライン」(令和2年3月改正 厚生労働省)を読み、事前学習を行いました。
【設問】
一時保護中のケアについて、不適切な記述を一つ選びなさい。
1 不適切な養育経験のある子どもたちの中には、日課とされる行為を適切に行うことが困難な子どもも少なくないので、職員は、「子どもが日課にしたがって生活できない」という事態に寄り添い、子どもと共にその「意味」を読み解くことが必要である。
2 子どもにとっては、不安で寝付けない、ホームシックで気持ちが不安定になることも考えられるので、子どもが愛着を感じるぬいぐるみやタオルなど安心感につながるものを手元に置くなど配慮する。
3 子どもは常に家族のことを気にかけているため、一時保護中も状況に応じて家族に関する情報を提供する。
4 自己評価が低く、自尊感情が持てない子どもも少なくないので、「あなたは大切な存在」であることを言葉でも行動でもメッセージとして伝える必要がある。
5 より客観的なアセスメントを行うため、アセスメントを行う職員とケアを行う職員に役割を分けることが望ましい。
回答 5
解説
アセスメントを行う職員とケアを行う職員は、同じ職員で行います。
問20
次の文は、児童養護施設での実習事前指導において、実習担当者が「児童養護施設運営ハンドブック」(平成26年3月 厚生労働省)をもとに、実習生に説明した内容である。適切な記述を〇、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 子どもの自立支援として、基本的生活習慣の確立は欠くことができないことから、と久場綱時間を設けて支援し、身につけさせることが求められる。
B 施設は集団生活の場であるものの、子ども一人一人のプライバシーには十分配慮することが求められる。ノックもせず子どもの部屋に入ることは避けるべきである。
C かつては、日々の生活援助と食事の提供は同一の職員が行ってきたが、家庭的養護を推進する観点から、これらを分業し別々の職員が行う取組みが増えてきている。
D 近年は、アレルギーや発達障害など、医療につながっている子どもが増えてきているため、アレルギーや発達障害について事前に勉強する必要がある。
(組み合わせ)
A B C D
1 〇 〇 〇 ×
2 〇 〇 × ×
3 〇 × 〇 ×
4 × 〇 × 〇
5 × × × 〇
回答 4
解説
A 特別な時間を設けて支援するのではなく、心のケアをしながら段階をおって、支援すべきです。
B その通りです。
C 同一の職員で子どもと信頼関係を気付きながら、支援をします。
D その通りです。
いかがでしたか。試験までしっかり復習しましょう。