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代表講師ブログ

令和4年保育士試験(前期)【保育の心理学】問題と解答、解説その2

2022年05月06日

こんにちは!

前回に引き続き令和4年前期保育士試験の回答と解説を行っていきます。

本日は【保育の心理学】問6から問10までを行いますので是非ご参考にしてみてください♪

 

 

問6 次のうち、子どもの発達を促す関わりについての記述として、適切なものの組み合わせを一つ選びなさい。

 

A 「イヌ」という言葉をまだ知らない子どもが「ワンワン」と言った時に、「そうね、イヌがいるね」と言う。

B 数の認識が育っていないので、計算問題に取り組ませる。

C 子どもが自分で衣類の着脱をしようとしている時に、保育士が衣類を着替えさせる。

D 子どもがおもちゃを貸してほしいことを他児に伝えられない時に、保育士が子どもと一緒に「かして」と他児に言いに行く。

 

(組み合わせ)

1 A C

2 A D

3 B C

4 B D

5 C D

 

回答:2

<解説>

A)イヌがいるねと言うことによって、子どもは、ワンワンいこーる=イヌという知識も獲得できるので、発達が促される。

B)レディネスがないので、学習が成立しない。

C)手伝ってしまうと、子どもが1人で出来たという達成感や、自信に繋がる機会を奪ってしまうことになる。

D)自分の気持ちや意志を安心して伝えられた経験をした事によって、次は1人で伝える事ができるようになるかもしれない。

 

問7 次の文は、子どもの認知に関する記述である。( A )~( D )にあてはまる語句を

【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

 

目標を達成するために、自分の遂行している認知過程の状態や方略を評価し、行動の調節や統制を行う過程は( A )と呼ばれる。この( A )および( A )に伴う感覚・感情、評価や調節に使用するために認識された知識を総称して( B )と呼ぶ。( B )の発達は、( C )頃から始まり、次第に自分の思考を振り返ることが可能となる。こうした力は学校教育における学習で求められ、例えば、自分で検算して間違いを見いだすことができるようになると、計算することが面白くなるといった( D )に結びついていく。

【語群】

ア モニタリング   イ メタ・コミュニケーション   ウ 内発的動機づけ

エ メタ認知     オ 外発的動機づけ        カ モデリング

キ 学童期後半    ク 幼児期後半

(組み合わせ)

A  B  C  D

1 ア  イ  ク  オ

2 ア  エ  ク  ウ

3 カ  イ  キ  ウ

4 カ  イ  ク  オ

5 カ  エ  キ  イ

 

回答:2

<解説>

A(モニタリング)B(メタ認知)C(幼児期後期)は文章の説明の通りであり、Dは計算することが面白くなる=内面にわき起こった、興味、関心であり、内面的動機づけとなる。

 

問8 次の文は、思春期に関する記述である。( A )~( D )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

 

思春期は心身ともに大きな変貌を遂げる時期であり、特に近年では発達加速現象と呼ばれるように 身体的発達が促進されており、第二次性徴の発現が低年齢化する( A )がみられる。思春期における養育者からの( B )分離の過程では、周囲の大人や社会に対して反抗的な行動が現れることがあり、この時期を( C )反抗期という。反抗が起こる理由の一つとして、養育者などの周囲の大人からの自立と( D   )という気持ちが共存することがあげられる。子どもと養育者は、「個」対「個」としての新たな関係を模索し、構築する時期である。

 

【語群】

ア 成熟前傾現象   イ 心理的   ウ 成長加速現象   エ 社会的

オ 第一次      カ 依存    キ 拡散       ク 第二次

 

(組み合わせ)

A  B  C  D

1 ア  イ  ク  カ

2 ア  エ  オ  キ

3 ウ  イ  ク  カ

4 ウ  エ  オ  キ

5 ウ  エ  ク  キ

 

回答:1

<解説>

A:第2次性徴の発現が低年齢化することを、成長加速現象という。

B(心理的)分離の過程では、それまで何の問題もなく受け入れてきた親の価値観に疑問を感じ、C(依存)と独立という相反する要求のもとで、不安定になりB(第2次反抗期)が起こる。

 

問9 次の文は、高齢期に関する記述である。下線部(a)~(d)に該当する用語を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい

 

高齢期には、(a)人が生きていくことそのものに関わる問題についての賢さ、聡明さといった人生上の問題に対して実践的に役立つ知識が増すことがある。そこでは、人間や社会についての豊富な知識に裏打ちされた柔軟で明確な見識を持ちあわせていることが条件になる。

また高齢期では、(b)加齢による衰えがありつつも、歳をとってもこうでありたいという自分を保持しながら「上手に歳をとる」といった加齢への向き合い方が重要になる。

バルテス(Baltes, P.B.)らは、こうした加齢変化に伴い自分の行動を制御する方略についての理論を提唱した。具体的には、(c)自分の生活をより安全にするために、加齢による機能低下を見越して運 転免許証の返納を決断する、そして、(d)車を運転しないことにより買い物が不自由になるため、 宅配サービスを利用するというように、新たな生活スタイルを作り上げて最適化を図る。それによりこれまでとは変わらない行動が維持されていくのである。

【語群】

ア センス・オブ・ワンダー   イ ライフサイクル  ウ 喪失

エ サクセスフル・エイジング  オ 補償       カ 選択

キ 英知(wisdom)      ク 転移

(組み合わせ)

a  b  c  d

1 ア  イ  カ  ウ

2 エ  ア  ウ  ク

3 エ  イ  ク  オ

4 キ  エ  ウ  ク

5 キ  エ  カ  オ

 

回答:5

 

<解説>

a:英知(優れた知恵、物事を深く見通す目のこと)

b:サクセスフルエイジング(良い人生を送ること)

c:選択(免許証返納を自分で決断する=自分で選択している)

d:補償(その対象に類似した別の対象によって満足する場合をいう)

 

問 10 次の文は、ブロンフェンブレンナー(Bronfenbrenner, U.)が提唱した人の発達を取り巻く環境に関する記述である。( A )~( D )にあてはまる用語を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

 

ブロンフェンブレンナーは、( A )を提唱した。保育所に通っている子どもが直接経験する環境である( B )は、主に保育所と家庭である。この保育所と家庭は相互に関係しあい、( C ) として機能する。例えば、子どもの父親の職場において、残業が当たり前で、定時には帰りづらいと いう雰囲気があると、父親の帰宅はいつも遅く、子どもが父親と過ごす時間が短くなるなど、父親の 職場は間接的に子どもに影響するので、( D )といえる。

 

【語群】

ア 正統的周辺参加論  イ 生態学的システム論  ウ クロノシステム

エ マクロシステム   オ マイクロシステム   カ メゾシステム

キ エクソシステム

(組み合わせ)

A  B  C  D

1 ア  エ  オ  キ

2 ア  オ  キ  エ

3 イ  オ  カ  キ

4 イ  カ  エ  ウ

5 イ  キ  カ  オ

 

回答:3

 

<解説>

A:生態学的システム論(その時の人を取り巻く環境)を提唱したのはブロンフェンブレンナーである。

B:マイクロシステム(子どもと直接的に関わる環境)

C:メゾシステム(マイクロシステムどうしの環境)

D:エクソシステム(子どもに間接的に影響を与える環境)

 

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