保育士が不足している原因はたくさんありますが、待遇が改善されないことも大きな要因。経験年数に応じて専門性を身に付けキャリアアップと処遇の改善が図られれば、やりがいも出てきますね。
★厚生労働省が定めた「保育士等キャリアアップ研修とそのガイドライン」
保育士の経験年数や受講した講習に応じて役職や給与が上がれば、やりがいも生まれます。近年は保育士のキャリアアップに向けてさまざまな制度が整いつつあります。
また、資格を持っているのに働いていない潜在保育士も大きな社会問題。家事・育児・介護との両立が難しい、長時間労働を強いられるなど、要因はまさに現代社会の働き方の問題。そういった方たちにも保育士として復帰してもらいたいとの考えもあります。
★厚生労働省が定める8つの研修分野はこれ!
1.乳児保育
2.幼児保育
3.障害児保育
4.食育・アレルギー
5.保健衛生・安全対策
6.保護者支援・子育て支援
7.保育実践
8.マネジメント
★3つ増えた保育士の「役職」
既にある役職は「園長」「主任保育士」「保育士」の3つ。研修を受講することで「職務分野別リーダー」「専門リーダー」「副主任保育士」の役職に就けます。
☆職務分野別リーダー
保育士としての経験年数がおおむね3年以上、担当する職務分野の研修を終えていることが条件で、月に最大5,000円の処遇アップがされます。
☆専門リーダー
保育士としての経験年数がおおむね3年以上、職務分野別リーダーを経験済で、4つ以上の職務分野の研修を終えていることが条件で、月に最大40,000円の処遇アップがされます。
☆副主任保育士
保育士としての経験年数がおおむね3年以上、職務分野別リーダーを経験済で、マネジメントと他の3つ以上の職務分野の研修を終えていることが条件で、月に最大40,000円の処遇アップがされます。
★どれくらい受講するの?
1つの分野につき15時間以上、4分野受講して合計60時間以上となります。「副主任保育士」と「専門リーダー」は要件を満たすものを受講します。
保育士として働きながら60時間以上の研修を受けるのは容易なことではありません。しかし、専門知識を深く学ぶことができますし、他の都道府県にいっても研修を受けた実績が認められます。