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42~59歳の男性の風疹のワクチン接種は目標の4割未満か

2021年11月06日 ニュース

新型コロナウイルスの流行は、様々な感染症の対策に影響を及ぼしています。厚生労働省は、2019~2021年度末までに42~59歳の男性に風疹のワクチンを打ってもらう計画を立てていましたが、新型コロナの影響で目標の4割未満にとどまっているとのことです。
保育園児の保護者の中には、2人目、3人目を妊娠する人もいるでしょう。早く対象男性全員に接種してもらいたいものです。

もともとの周知不足に新型コロナの感染拡大が追い打ちか

厚生労働省の計画だと、この3年間に42~59歳の男性に抗体検査をしてもらい、抗体が少なければワクチンを打ってもらうように計画していました。しかし、もともと周知があまりされていないことや、新型コロナウイルスの感染拡大で受診控えが起き、検査と接種は進んでいないようです。

妊婦が感染すると赤ちゃんに影響が出る可能性がある

風疹はとても感染力が強く、1人から5~7人に感染すると言われています。また、妊婦が感染してしまうと、赤ちゃんに障害が出る可能性があり、「先天性風疹症候群」と呼ばれています。成人でも発症すると発疹や高熱、関節痛などの症状が表れます。

子どものころに接種対象ではなかった42~59歳男性

定期接種が始まったのは1977年で、当初は妊娠する可能性がある女子中学生が対象、1995年からは男女の幼児も対象となり、措置として男子中学生も加わりました。
そのため、1962年4月2日~1979年4月1日生まれの男性約1,500万人は対象外となってしまいました。
1962年以前に生まれた人は男女ともに接種していませんが、感染した人が多く、ほとんどの人が免疫を持っていると考えられるそうです。

自治体から無料クーポンを配布中

現在、対象の男性には自治体からクーポンが配布されており、体制作りが進められ、風疹の流行を抑える対策が進められてきました。しかし、なかなか検査と接種は進んでいないようです。
さらに新型コロナの感染拡大で企業の健康診断が中止になったり、医療機関への受診控えが起きたりし、拍車をかけています。
現在、接種・検査ともに達成率は37%で、目標の達成には困難な状況です。

厚生労働省は、来年度も計画を延長する予定

厚生労働省は、来年度もこの事業をの延長を計画し、検査・接種率の向上を目指すとのことです。

新型コロナのワクチンクーポンは積極的に使われていますが、風疹の抗体検査・接種クーポンはあまり知られていないようです。
妊婦さんとその赤ちゃんを守るためにも、職場の健康診断などで検査・接種の働きかけをし、達成率を上げてほしいと感じます。

2021年10月31日(日)朝日新聞朝刊より出典・引用しています。
https://www.asahi.com/

 

 

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