本日も引き続き【保育原理】について、問11から問15について、回答と解説をしていきます。
保育所保育指針からも出題が多くなっております。
問 11
次の文を「就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する 法律」第2条第7項の記述として完成させる場合、( A )~( C )の語句が正 しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
この法律において「幼保連携型認定こども園」とは、(A 義務教育)及びその後の教育 の基礎を培うものとしての満3歳以上の子どもに対する(B 教育)並びに保育を必要と する子どもに対する保育を(C 積極的)に行い、これらの子どもの健やかな成長が図られるよう適当な環境を与えて、その心身の発達を助長するとともに、保護者に対する子育ての支援を行うことを目的として、この法律の定めるところにより設置される施設をいう。
(組み合わせ)
A B C
1 ○ ○ ×
2 ○ × ○
3 × ○ ○
4 × ○ ×
5 × × ○
回答 1
解説
A その通りです。
B その通りです。
C ×です。この法律において「幼保連携型認定こども園」とは、義務教育及びその後の教育の基礎を培うものとしての満三歳以上の子どもに対する教育並びに保育を必要とする子どもに対する保育を一体的に行います。
問 12
次の文は、地域型保育事業に関する記述である。適切な記述を〇、不適切な記述 を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 「子ども・子育て支援法」第7条第5項において、「地域型保育」とは、家庭的保育、 小規模保育、居宅訪問型保育及び事業所内保育をいい、「地域型保育事業」とは、地域型保育を行う事業をいう。
B 「児童福祉法」第6条の3第9項第1号及び第2号において、「家庭的保育事」業」とは、 当該保育を必要とする乳児・幼児の居宅において家庭的保育者による保育を行う事業を いう。
C 「児童福祉法」第6条の3第 10 項第1号において、「小規模保育事業」とは、当該 保育を必要とする満1歳未満の乳児の保育を行う事業であり、利用定員は6人以上 19 人以下である。
D 「家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準」第 43 条において定められている 「保育所型事業所内保育事業」とは、利用定員が 20 人以上のものに限る。
(組み合わせ)
A B C D
1 〇 〇 〇 〇
2 〇 × 〇 〇
3 〇 × × 〇
4 × × 〇 ×
5 × 〇 × ×
回答 3
解説
A その通りです。
B ×です。居宅その他の場所(当該保育を必要とする乳児・幼児の居宅を除く)において、家庭的保育者による保育を行う事業(利用定員が五人以下であるものに限る。)です。
C ×です。保育を必要とする乳児・幼児であって満三歳未満のものについて、当該保育を必要とする乳児となります。
D その通りです。
問 13
次の文のうち、「保育所保育指針」第1章「総則」の1「保育所保育に関する基本原 則」(5)「保育所の社会的責任」として、(a)~(d)の下線部分が正しいものを〇、 誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
・ 保育所は、(a)子どもの発達過程に十分配慮するとともに、子ども一人一人の人格を 尊重して保育を行わなければならない。
・ 保育所は、地域社会との交流や連携を図り、保護者や(b)家族に、当該保育所が行う保育の内容を適切に説明するよう努めなければならない。
・ 保育所は、入所する子ども等の(c)個人情報を適切に取り扱うとともに、(d)行政 からの指導などに対し、その解決を図るよう努めなければならない。
(組み合わせ)
a b c d
1 〇 〇 × ×
2 〇 × 〇 ×
3 × 〇 〇 〇
4 × 〇 × 〇
5 × × 〇 ×
解説
(a)×です。保育所は、子どもの人権に十分配慮するとともに、子ども一人一人の人格を尊重して保育を行わなければなりません。
(b)×です。保育所は、地域社会との交流や連携を図り、保護者や地域社会に、当該保育所が行う保育の内容を適切に説明するよう努めなければなりません。
(c)その通りです。
(d)×です。保育所は、入所する子ども等の個人情報を適切に取り扱うとともに、保護者の苦情などに対し、その解決を図るよう努めなければなりません。
問 14
次の文のうち、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」の4「保育の実施に関して 留意すべき事項」(2)「小学校との連携」の一部として、(a)~(d)の下線部分が正 しいものを〇、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
・ 保育所においては、保育所保育が、小学校以降の生活や学習の基盤の育成につながることに配慮し、幼児期にふさわしい生活を通じて、(a)創造的な思考や主体的な生活態度などの(b)技術を培うようにすること。
・ 保育所保育において育まれた資質・能力を踏まえ、小学校教育が円滑に行われるよう、(c)小学校教師との意見交換や合同の研究の機会などを設け、第1章の4の(2) に示す「幼児期の終わりまでに育って欲しい姿」を共有するなど連携を図り、保育所保 育と小学校教育との(d)円滑な接続を図るよう努めること。
(組み合わせ)
a b c d
1 〇 × 〇 〇
2 〇 × × 〇
3 × 〇 〇 〇
4 × 〇 〇 ×
5 × × × ×
回答 1
解説
(a)その通りです。保育所においては、保育所保育が、小学校以降の生活や学習の基盤の育成につながることに配慮し、幼児期にふさわしい生活を通じて、創造的な思考や主体的な生活態度などの基礎を培うようにすることとが大事です。
(b)×です。保育所においては、保育所保育が、小学校以降の生活や学習の基盤の育成につながることに配慮し、幼児期にふさわしい生活を通じて、創造的な思考や主体的な生活態度などの基礎を培うようにすることと記載されています。
(c)その通りです。保育所保育において育まれた資質・能力を踏まえ、小学校教育が円滑に行われるよう、小学校教師との意見交換や合同の研究の機会などを設け、第1章の4の(2)に示す「幼児期の終わりまでに育って欲しい姿」を共有するなど連携を図り、保育所保育と小学校教育との円滑な接続を図るよう努めることと記載されています。
(d)その通りです。保育所保育において育まれた資質・能力を踏まえ、小学校教育が円滑に行われるよう、小学校教師との意見交換や合同の研究の機会などを設け、第1章の4の(2)に示す「幼児期の終わりまでに育って欲しい姿」を共有するなど連携を図り、保育所保育と小学校教育との円滑な接続を図るよう努めることと記載されています。
問 15
次の文は、「保育所等関連状況取りまとめ(令和2年4月1日)」(厚生労働省)に おける保育需要及び供給の状況に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。ただし、ここでいう「保育所等」は、従来の保育所に加え、子ども・子育て支援新制度 において新たに位置づけられた幼保連携型認定こども園等の特定教育・保育施設と特定 地域型保育事業(うち2号・3号認定)を含むものとする。
1 この取りまとめは、全国の保育所等の状況を把握することを目的に毎年実施しているものである。
2 保育所等施設数は、平成 31 年と比べ増加している。
3 就学前児童の保育所等利用率は約5割である。
4 年齢区分別待機児童数では、低年齢児(0~2歳)が全体の約9割を占め、そのうち、特に0歳児が多い。
5 特定地域型保育事業数は、幼保連携型認定こども園の施設数を上回っている。
回答 4
解説
1 その通りです。この取りまとめは、全国の保育所等の状況を把握することを目的に毎年実施しているもの です。
2 その通りです。保育所等数は37,652か所で、平成31年と比べて1,307か所(3.6%)増加しています。
3 その通りです。就学前児童の保育所等利用率は47.7%。うち、3歳未満児は39.7%、中でも 1・2歳児は50.4%となっています。
4 ×です。低年齢児が全体の87.1%を占める。 そのうち、特に1・2歳児 (9,603人(77.2%))が多くなっています。
5 その通りです。
いかがしたか。
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