保育士資格を取得すれば、現在他業種で働いていたとしても十分に保育士として働くことが可能です。
しかし、保育現場で即戦力として活躍するためには一歩見据えて保育士として必要なスキルを身に着けておくことが大切です。
保育現場で働き始めたときにすぐに役立つスキルをご紹介しましょう。
子どもにわかりやすく伝えるスキル
子育て経験がある方でも意外と難しいスキルです。
社会人経験がある方ならなおさら子どもにわかりやすく伝えるのは難しく感じるかもしれません。
言葉の意味を噛み砕いて、わかりやすい言葉に直し、ボリュームを大きめにゆっくりした優しい口調で伝えなければ子どもは理解してくれないでしょう。
わかりやすい言葉でも早口で伝えるともう聞いてくれません。
現場に出る前に子どもにわかりやすく伝えるための練習をすることをオススメします。
子どもの気持ちを汲み取るスキル
福祉職である保育士は子どもの気持ちを汲み取るスキルは必須になります。
まだ言葉でのコミュニケーションができなかったり、語彙不足から意思疎通が難しい、気持ちをうまく伝えられなかったりする子どもに対しては表情や様子から求められていることを察する必要があるためです。
子どもの気持ちを汲み取り、先読みしすぎないサポートと、自分で伝えられるような働きかけをして考える力や伝える力を育むのも保育士の大切な役割。
そのために日頃から周囲の様子をよく観察するように習慣づけてみましょう。
社会人経験を活かして保護者の気持ちも汲み取るようにすると保護者対応をすぐに期待されるようになります。
気持ちをわかってくれる保育士として、子どもたちからも保護者からも信頼される様になるでしょう。
子どもの危険を察知するスキル
保育施設内の危機管理はシステム化されていますが万全ではありません。
子どもがケガをするのは一瞬です。
よく前を見ていなくて友だちとぶつかったり、少しの段差でつまづき、想定していないところで指をはさみます。
また手が届く場所に小さなおもちゃがうっかり置いてあれば、0〜1歳クラスでは誤飲に、2歳以上のクラスでは転倒やケガの原因になります。
制作で使ったハサミなどを慌てて片付けそこなった場合、大怪我につながる可能性もあるでしょう。
小さな子どもたちに囲まれて仕事を進めるうちに自然と危険予測のスキルは磨かれていきます。
しかし保育士経験がない状態でも危険を予測するスキルを身につけることは可能です。
日常の中で誤飲につながる大きさのものを把握しておいたり、使ったものをすぐもとの場所に戻す習慣を身に着けておいたり、子どもがつまづく段差やケガをしそうな場所について気を配るようにしてみましょう。
いかがですか。
ピアノや読み聞かせなどのスキルとは違い、日常生活の中で少しだけ意識しておくと身につくスキルです。
しかしこれができるとできないとでは子どもたちや保護者、他の保育スタッフからの信頼度も変わってくるでしょう。
普段から意識してみてください。