ラン活という言葉をご存じでしょうか。
妊娠を望む女性が卵子の状態を良好にして妊娠にそえることも卵活と言いますが、このランはランドセルのラン。
今年のランドセル商戦はいつもと違う様子だそうですが・・・
コロナ禍で、見て買うことができない・・・
例年であれば、ゴールデンウイークからランドセル商戦は始まりを見せるのだそうです。保育園でも話題になることが多いでしょう。しかし今年は例年と大きく異なり、新型コロナウイルスの影響で不要不急の外出は自粛。百貨店も軒並み営業を自粛しており、従来の見て買うというスタイルが難しくなっています。
ネット購入は2.5倍の伸び
高島屋は日本橋など13店舗で3月18日からランドセルの販売を開始しました。しかし緊急事態宣言の後、臨時休業。今はネット販売だけになっているとのことです。
販売スタートからわずか1ヶ月足らずで休業に追い込まれた結果、売り上げは前年の半分に減少してしましました。
一方でネット販売は好調で、前年の2.5倍に増えたそうです。
毎年精算数は十分にあるランドセル。どうしてこんな早い時期からネット販売が好調なのでしょうか。
意外に多い!人気モデルの売り切れ
顧客も本当は店頭で実物を見て、子供と一緒に選びたいのはやまやまです。しかしこのコロナ禍。
でも以前からある程度候補を絞っている顧客が多いとのことです。
そして意外に多いのが人気モデルの売り切れ。
各メーカーは十分に在庫はあるとしていても、人気のモデルが売り切れになってしまっても、新たに生産するケースは少ないようです。
ですから、人気モデルの在庫切れを懸念するあまり、早め早めの購入をするのだそうです。
子供が望んでいたモデルが次々に売り切れ・・・子供としても6年間使うものですから、自分の一番気に入った商品を選びたいのは当然です。
親としても気に入ったランドセルであれば元気に学校に通ってくれるのではないか、とついつい期待を寄せてしまいます。
購入検討は4月5月→半年前までに購入する人が多い
ランドセル工業会によると、今年の4月に小学校に入学した子供のいる20歳から69歳を対象にアンケートを行った結果、購入を検討するのは4月が最も多く、16.9%。次いで5月の14.8%。ほとんどが半年前までに購入するとのことです。
このコロナ禍で暗いニュースばかりの昨今、子供とネット通販で品物を選ぶのは、大人も一緒に楽しめ、未来への希望を持てるかもしれませんね。
2020年5月5日(火)朝日新聞朝刊より出典