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早生まれの子どもに見られる傾向と保護者や保育士の関わり方

2020年08月15日 お役立ち

乳幼児期の1年間は発達に大きな差が出ます。大人になれば何も変わらないことは自分たちの経験上分かっていること。しかし、早生まれの子どもを持つ保護者はなにかを心配してしまいがちです。
保育士として、生まれ月にこだわらずその子の成長を見守っていきたいですね。

少ない「早生まれのプロ野球選手」

東京農業大学で発育発達学を教える勝亦陽一教授は、約2200人のプロ野球選手の生まれ月を調査しました。
結果、4~6月生まれが34%、7~9月生まれは30%、10~12月生まれが20%、しかし1~3月生まれは16%しかいなかったとのことです。
野球人口は小中高と年齢が上がるにつれて早生まれの子どもが減っていくそうです。
勝亦教授は、「野球のようなチームスポーツは、勝つために体力的に優位な子が試合に出るケースが多い。早生まれの子がやる気を失ってしまうこともひとつの原因では」と話しています。

しかしタイトルホルダーは早生まれに近い選手が多い!

一方で、首位打者などのタイトルホルダーは、学年前半に生まれた選手よりも、学年後半に生まれた選手の方が2倍近く多かったとのことです。
男児の場合、身体の成長に差がなくなるのは高校生以降。この時期に伸びしろがとても大きく、心身が成長して高い能力が備わるのでは、とのことです。
保護者は生まれ月にこだわらず、上達する過程を気長に見守ることが大切とのことです。

中学生になってもリーダーシップなどに少し差が見られる

兵庫県尼崎市が早生まれの子どもと4~6月生まれの子どもを調査した結果、中学生になっても算数や数学の能力、リーダーシップに差があったとのことです。
そのため尼崎市は、2019年5月から、2つの小学校をモデル校として、1年生に対し、早生まれの子どもを前列に座らせ、先生の目が良く届くようにしたとのこと。
早生まれであることが将来的に不利にならないように支援していくとのことです。

本人の自尊心に影響するかも?

慶応大学の教育経済学が専門の中室牧子教授によると、学力差は中学生になっても多少残るが、それよりも自尊心への影響が大きいのではとも語っています。
4月生まれの子どもは何でも成熟度が高いうえ、小学校に入った時からリーダーシップを取る機会が多く、勉強や運動も積極的に取り組み、好循環が生まれやすいとしています。
一方で早生まれの子は、小学校低学年の時に形成された序列の影響で、自尊心を育む上で苦労することがあるそうです。

早生まれの子どもにはたくさんの成功体験をさせてあげて!

生まれ月よりも保護者の関わり方が影響しているという人もいます。幼児教室サピックスキッズの石垣知子教務課長は、「小学校で学力が伸びる子は、健全な自己肯定感を持ち、失敗を恐れない傾向がある」としています。
生まれ月による発達の差が子どもの劣等感に繋がらないようにすることが大切
学力以外で、小さな成功体験をたくさんさせてあげてほしい、と言っています。

必要以上に子どもに生まれ月を意識させないこと!

子どもを4月生まれにしたいからといって、都合よく受胎調節できるカップルはまれでしょう。
早生まれの子どもの親は、なんでもゆっくりな我が子を見て、これがこの子のペースだ、と余裕を持って見守ることができるかもしれません。
逆に、4月生まれなのに何でも周りから遅れをとっている我が子を見て、親がピリピリしてしまったら、その子は劣等感を強くしてしまうでしょう。

生まれ月は神様が与えてくれたものです。子どもの成長はその子それぞれ、と気長に見守る姿勢が大切なのではないでしょうか。

2020年3月7日(土)朝日新聞朝刊より出典