夏に向けて、そろそろ子どもの日焼け対策を本格的にやらないと、と考えている保護者は多いでしょう。
しかし、自分でケアができず、言葉でのやり取りも不十分な月齢の子どもに日焼け対策をするのは、骨の折れる作業です。
親も子も完璧を目指さず、上手に日焼け対策をしていきましょう。
3種の紫外線、基本のキ
●UV-A波・・・肌の奥深くまで届き、しわ・たるみの原因となります。日焼け止めの指標は「PA」。「+」~「++++」まであり、多いほど効果が高いです。
●UV-B波・・・肌の浅い部分に届き、日焼け・しみ・皮膚がんの原因となります。日焼け止めの指標は「SPF」。日本では「10」程度からあり「50+」が最大です。
●UV-C波・・・オゾン層によって吸収され、地上には到達しなません。
親子で日焼け止めを使うことが基本
子どもの日焼け対策は、日焼け止めを塗ることが基本です。普段の外出なら、SPF20程度のもので十分です。
皮膚が薄くて大人より弱い子どもたち。買う時に気を付ける点は、①アレルギーテスト済であること、②「子ども用」と表示があるもの、③紫外線吸収剤が入っていないもの、の3点です。
顔なら真珠粒大くらいを2回塗って
顔に塗る場合、クリーム状なら真珠粒大、液状なら1円玉大が目安。塗りむらを防ぐため、同じ量を2回塗ります。
外出する15分前くらいがおすすめ。また、2~3時間おきに塗りなおしましょう。
夜にお風呂に入る時は、よく泡立てたせっけんで優しく洗い流しましょう。
帽子や衣服も組み合わせて上手に日焼け対策
つばが7cmある帽子をかぶれば、紫外線を60%ほどカットできると言われています。帽子はとても有効性が高いと言えるでしょう。
七分丈や襟付きの上着もおすすめ。素材はコットンや、吸汗速乾のポリエステル素材がおすすめです。
ただ、肌を布で覆うと空気の流れが止まって熱がこもり、体温が上がってしまうこともあるので、子どもの様子を良く見ておきましょう。
大人のペースに子どもを巻き込まないことが大切
これからの季節、子どもを連れて外出する機会が増えるでしょう。大人のペースに子どもを巻き込まないことも大切です。
子どもは皮膚が薄く、大人に比べてデリケートです。水分の摂取もこちらが気を付けてあげないといけません。
日中強い日差しの中で長時間過ごすことは避け、睡眠もしっかりとるように気を付けてあげましょう。
2020年6月13日(土)朝日新聞朝刊より