大人からすると面白い仮装をしてパレードするイメージが強いハロウィン。
子どもたちに「トリックオアトリート」と声をかけられたら「ハッピーハロウィン」とお菓子をプレゼントする行事という印象を持っている方もいらっしゃるでしょう。
こちらではハロウィンの由来と、保育園でハロウィンを行事として取り入れるねらいについてご紹介しましょう。
目次
ハロウィンとは
この時期のクッキングやお買い物体験は、子どもたちがハロウィンの装飾に目を奪われてしまうことに注意が必要になるほどあちこちにかぼちゃやおばけのオブジェが飾られています。
大衆的なイベントとして今やバレンタインデーより経済効果があるとされているハロウィンですが、もとは古代ケルト人が行っていた秋の収穫祭が起源です。
11月1日から新年が始まるとされていた当時は10月31日の日没から11月1日の日の出まであの世とこの世の境目がなくなり、先祖の霊や悪霊がこの世にやってきて人に悪さをすると恐れられていました。
そこで悪霊よけのためにカブを人の顔にくり抜いた提灯を飾り、悪霊の仮装をして追い払っていたのです。
「トリック・オア・トリート」は先祖の霊をもてなすことから生まれ、仮装した子どもたちが家々を巡ってお菓子をもらうイベントとなっています。
ハロウィン行事のねらい
手作りの衣装で仮装をしたり、ゲームやクッキングをするハロウィン行事。
子どもたちも楽しみにしています。
保育施設でハロウィン行事を行うことは以下のねらいがあります。
・季節の行事に興味を示す
本来は収穫祭であるハロウィン。由来を知ることで季節や行事に関する興味をもたせることができます。
また、芋掘り行事と重なるなどで作物の大切さを学び、食育につなげることもできるでしょう。
・海外の文化に触れる
キリスト教に取り入れられ、仮装すること、パレードをしたりお菓子をもらうといった宗教色は薄れてしまいましたが、異文化のイベントに触れることで海外への興味や関心を育むことができます。
・友だちや大人との交流を楽しむ
「トリックオアトリート」や「ハッピーハロウィン」とイベント独自の言葉のやりとりや、保育施設だけでなく地域の行事としてお菓子の配布などがあるとより大人や友達との交流を楽しむことができるでしょう。
衣装やお菓子配りも交流を楽しむ工夫をするとより子どもたちの社会性を育むことができます。
・想像力や表現力を養う
制作やクッキングなどハロウィンの由来の話を聞いて、おばけや魔女、ジャック・オ・ランタンなどを想像したり、手作りの衣装のアイディアを考えたりと想像力や表現力を養うにはぴったりではないでしょうか。
ハロウィンを子どもたちに伝える方法
絵本を読む
ハロウィンを題材にした絵本を用意して読み聞かせしましょう。
由来の説明をわかりやすくしてくれるものや、子どもたちが興味を引きやすいかぼちゃや魔女をテーマにしたもの、ハロウィンに向けたクッキングを楽しむものなどたくさんの絵本が出版されています。
カンタンな言葉に言い換える
ハロウィンについてカンタンな言葉で伝えてみましょう。
例えば、ハロウィンがなんの日か聞かれたら
「ハロウィンは秋に美味しい食べ物が撮れたことをお祝いする日だったけど、悪いおばけがいたずらしにくるから、みんなでびっくりさせて追い払う日」と答えるのはいかがでしょうか。
また、なんでかぼちゃがあるのかと聞かれたら
「ハロウィンの日にかぼちゃを飾るとおばけが怖がって逃げていくから」
と説明してみましょう。
子どもたちにわかりやすく伝えることで、制作やハロウィンの行事に積極的に参加してくれるようになります。
ハロウィンの行事のねらいを参考に、制作や行事の内容を工夫してみてはいかがでしょうか。