食中毒を予防するために大切なこと|保育士資格取得スクール

食中毒を予防するために大切なこと

その他の豆知識 2023年06月20日

気温と湿度が上がると食中毒の危険性が高まります。 

お子さんを食中毒から守るのは、お子さんに食を提供する保護者の方の役目です。 

食中毒を予防するために大切なことをご紹介します。 

清潔を保って家族の健康を守っていきましょう。 

食中毒の主な原因 

食中毒を引き起こす主な原因は、「細菌」と「ウイルス」です。 

これらの微小な存在は目には見えませんが、食べ物の中で増殖し、私たちがそれを摂取することによって食中毒を引き起こします。 

細菌 

細菌は温度や湿度などの条件が整うと食品内で増殖し食中毒を引き起こします。 

6月から8月に多く、主な原因となる細菌は腸管出血性大腸菌(O157、O111など)、カンピロバクター、サルモネラ属菌などです。 

ウイルス 

食べ物を通じて体内に入ると腸管内で増殖し、食中毒を引き起こすウイルス。 

ウイルスは低温や乾燥した環境でも長く生存できます。 

11月から3月に多く、代表的なウイルスはノロウイルスでしょう。 

大規模感染することが多く、年間の食中毒患者数の4割以上を占めるほどです。 

食中毒を予防するために 

食中毒を予防するにはご家庭でどのような取り組みをすればよいのでしょうか。 

国が掲げる食中毒予防の原則を抑える 

厚生労働省では、食中毒予防のために 

細菌性食中毒予防の3原則 

・ 細菌を食べ物に「つけない」
・ 食べ物に付着した細菌を「増やさない」 
・ 食べ物や調理器具に付着した細菌を「やっつける」 

ウイルス性食中毒予防の4原則
・ ウイルスを調理場内に「持ち込まない」
・ 食べ物や調理器具にウイルスを「ひろげない」
・ 食べ物にウイルスを「つけない」
・ 付着してしまったウイルスを加熱して「やっつける」

厚生労働省「家庭での食中毒予防」

を掲げています。この原則をまもる行動をとれば食中毒を予防することができるでしょう。 

細菌性食中毒予防の3原則に則る 

細菌を食べ物に「つけない」ために手洗いをしっかりしましょう。 

調理をはじめる前や生の肉や魚、卵などを取り扱う前後、調理途中で鼻をかんだりおむつ替えをしたり、ペットなど動物にふれたりした後と調理後食卓につく前です。 

ついつい調理中は生物を触ったあと次の調理器具に触れることがあります。 

夏場は特に意識して手洗いをしましょう。 

また、食中毒予防のためには、加熱処理が重要。肉や野菜を十分に加熱し、細菌やウイルスを「やっつける」ようにしましょう。 

「増やさない」ために高温多湿な環境ではない低温で保存します。 

細菌は10℃以下では増殖がゆっくりとなり、マイナス15℃以下では増殖が停止するので、できるだけ低温で保存しましょう。冷蔵庫はゆっくりと細菌が増加していくのであまり過信しない方がよいです。 

いかがでしょうか。 

お子さんと一緒に食中毒について学習し、家族で食中毒を防ぐことができるように清潔を保って健康に生活していきたいですね。