子どもが感染しやすい「RSウイルス」とは|保育士資格取得スクール

子どもが感染しやすい「RSウイルス」とは

育児・子育て 2024年01月10日

はじめに

RSウイルス感染症とは、Respiratory Syncytial Virus(RSウイルス)によって引き起こされる呼吸器感染症のこと。深刻になりかねない乳幼児や高齢者にとっては、要注意の感染症です。
RSウイルスは冬季に流行し、感染が拡大すると重篤な肺炎や気管支炎を引き起こす可能性があります。健康な成人でも感染する可能性があるため、幅広い年齢層に関わる問題です。
そんな、RSウイルス感染症について、ウイルスの特徴やなぜこの病気が特に注意を要するのか、などについてご案内します。

RSウイルスとは

RSウイルスは、主に冬季に感染が増加するウイルスで、幼少期に感染することが一般的です。
感染すると、上気道症状から始まり、急性気管支炎や肺炎に進行することがあります。免疫力の低い高齢者や慢性疾患を抱える人々は、感染が重症化しやすいため、特に注意が必要です。
また、RSウイルスは成人にも感染することがあり、風邪のような症状を引き起こす可能性があります。

感染の経路と症状

主な経路は、感染者のくしゃみやせきからの飛沫感染ですが、RSウイルスは空気中でも一定時間生存することができます。
感染が進行すると、発熱、鼻水、咳、喉の痛み、呼吸困難などの症状が現れるのが一般的。重症化すると、低酸素症や肺炎が発生し、特に乳幼児や高齢者では命にかかわることも。
早期の診断と適切な治療が重要です。

予防方法

RSウイルス感染を予防するためには、基本的な衛生習慣が欠かせません。こまめに手洗いやうがいをして、感染者との接触を避けることが大切です。
特に乳幼児や高齢者と接する場合は、マスクの着用や手指の消毒をしましょう。
また、RSウイルス感染症の予防には、幅広い年齢層に対してのワクチン接種が推奨されており、これが感染拡大を防ぐ鍵となります。

診断と治療

お子さんにRSウイルス感染症の疑いがある場合は、すみやかに医療機関に連れていきましょう。
感染が確認された場合の治療は、症状の緩和が主体であり、特に重症な場合は入院する必要があります。乳幼児や高齢者といった免疫力の低い人々や、基礎疾患を有する人は、特に慎重な医療管理が求められます。

RSウイルス感染症と乳幼児

赤ちゃんや幼い子どもはRSウイルス感染症に感染しやすく、感染が進行すると重篤な症状が現れる危険性があります。
予防接種のスケジュールを守り、感染症が疑われる場合はすみやかに検査と診断が必要です。両親や保育士も、手洗いなど感染予防策を徹底しましょう。